HyBrid

30代のIT系リーマン。文章が堅苦しいのは仕様です。

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最近の記事

自分も感じていた「雰囲気」を言語化してもらえた話。

自分の好きな本のジャンルに「社会学」がある。 例えば「最近の若者」という切り口でも ここ10年で世間の見方は急速に変わってきており 変遷をたどってニヤニヤするもの面白い。 また、うまく言語化された新しい概念 先進的な意見に触れられるのも 社会学系の本の大きな魅力である。 いきなり話が逸れるが、この「言語化」 実は結構なレアスキルである。 個人のぼんやりした思想や 世間の目に見えない雰囲気を 適切な事例を用いてわかりやすく表現するのは 誰にでもできることではない。 多少は訓

    • 「何目指してるの?」という問いに隠れた微量の毒の話。

      久しぶりの更新。 定期更新を目指しておきながらこのザマだが 一周回って、これが自分のクオリティだと思えば 諦めもつく気がしてきた。 さて、私事だが 昨年から趣味で小説を書いている。 幸運にも、処女作が某文学賞で一次予選を通過し その後もちょくちょく予選通過が続いたので 調子に乗って新作を書く⇒賞に応募する、というサイクルが生まれつつあり 〆切り前は戦々恐々としながらも、マイペースに活動を続けられている。 先日、友人との飲み会でその話題になった。 予選通過の裏話などを交えつ

      • クイズ番組の変遷に見る「ガリ勉=イケてない」時代の終焉。

        昔からクイズ番組の類が好きでよく見ているが 最近感じている、個人的に好ましい風潮がある。 「知識を持つ人たちを純粋に称える雰囲気」である。 ※便宜上、本文中の「頭が良い」という表記は 「学校の勉強ができる」「知識を持っている」という 一意のみを示すのでご留意いただきたい。 (世の中には色々な種類の「頭の良さ」があるのは承知している) 突然だが、自分は2000年代に流行った ヘ○サゴンを始めとする「おバカ系番組」が嫌いだった。 この手の番組は基本的に「メンバーの珍回答」

        • アウトプットが異様にめんどくさい時期の原因をマジメに考える。

          誰も読まないであろう駄文を書き散らかしていることからもわかる通り 自分は、文章を書くのが苦にならないタイプだが 他の物書き・ブロガーの皆さまとは一線を画する点がある。 もちろん悪い意味で。 「定期的な更新は期待できない」、つまり 「書きたいと思った時にしか書けない」のである。 思い返せば、小学校時代の作文では毎回花丸を貰い インターネット界隈の発信も一通りは経験してきた。 ありがたいことに、人様から 良いリアクションをいただいた過去もあるので 「ひょっとしたら才能があ

        自分も感じていた「雰囲気」を言語化してもらえた話。

        • 「何目指してるの?」という問いに隠れた微量の毒の話。

        • クイズ番組の変遷に見る「ガリ勉=イケてない」時代の終焉。

        • アウトプットが異様にめんどくさい時期の原因をマジメに考える。

          教えるとはそうじゃないを教えてくれた先輩の話。

          異動や転職などが増えるこの時期になると思い出す。 人当たりが良く仕事もできるが 「教えること」だけは下手だった、ある先輩の話である。 20代の頃、初めて地方転勤の辞令を受けた。 東京から全く知らない土地で、初めての営業職。 (ここでいう「営業」は、一般的な、モノやサービスを売る人ではなく  地方の販売店を回り、新商品やサービスを案内して回る担当者のこと。  イメージはコンビニのスーパーバイザーに近い) 支店長はまったくの未経験者である自分を歓迎し ベテランの40代社員を指

          教えるとはそうじゃないを教えてくれた先輩の話。

          一次創作と二次創作を同じ土俵で比べるのは無理な話。

          久しぶりの更新。 突然だが、筆者はたまに趣味で小説なんぞを書いたりしている。 先日、文字書き仲間の友人からなかなか興味深い話を聞いた。 曰わく 「一次創作者は二次創作者を馬鹿にしている!」 というもの。 彼自身はいわゆる二次創作者(界隈ではそこそこ有名)だが 何でも、Twitterで一次創作、二次創作の論争が盛り上がる度 「二次創作は既に出来上がっているキャラを使うので  厳密には創作ではない」 「二次創作は人の褌で相撲を取っているだけ」 的な論を説いてくるのは、大概、

          一次創作と二次創作を同じ土俵で比べるのは無理な話。

          ゼロを1にするモードの時に1を10にはできない話。

          タイトルのまんまだけど最近思ったこと。 ゼロベースからビジネスを生み出し起業する! みたいな志高い話じゃなく もっと庶民レベルの身近なお話。 自分は内勤系で仕事は主に資料作成(パワポ/Excel系)である。 ゼロから何かを作るのは苦にならないし 概念的な図を四角だの丸だの矢印だので表現するのも 比較的得意な方だ。 特にパワポは、作成前に裏紙に黒ペンでガーっと走り書きし それがそのまますぐファイルに起こせるレベルに出来てたりするので まとめ上手と褒められることも多い。 こ

          ゼロを1にするモードの時に1を10にはできない話。

          謎解き(脱出ゲーム)と推理小説の犯人当てでは使う頭が全然違うなぁと改めて感じた話。

          さて、突然だが、筆者は ・各種パズル(論理/図形/クロスワード/ナンプレなど)※notジグソー ・クイズ ・謎解き ・脱出ゲーム ・推理小説/推理漫画の犯人当て といった「頭を使う系の娯楽」をこよなく愛する人間である。 最近、何年かぶりに推理小説にはまって名作を読みあさり たまたま時期を同じくして、謎解き及び脱出ゲームに多く参加したこともあって 両者に挑戦する時に使う頭の部分と言うか、考え方が全然違うなぁと強く感じたので 備忘がてら書き残しておこうと思う。 先に結論を書い

          謎解き(脱出ゲーム)と推理小説の犯人当てでは使う頭が全然違うなぁと改めて感じた話。

          60代の母親にパソコンを教えてたら、思わぬ所でジョブズの光と薄闇を感じた話。

          先日、60代の母が突然「パソコンをやってみたい」と言い出した。 高齢者がパソコンを使いたい時というのは 大概、確定申告を電子申請でやりたいとか 孫の写真を印刷したいとか 何かしらの目的が先に来るのが常だが 今回はそういった目的は一切なく 「使えるようになりたい」らしい。 母は、高齢者にしては比較的デジタル機器を使っている方だ。 スマホはiPhoneだし、iPadも持っている。 (かなり早い段階で、家族一同からプレゼントした) LINEを使ったり動画を見たりゴルフ場の予約をし

          60代の母親にパソコンを教えてたら、思わぬ所でジョブズの光と薄闇を感じた話。

          今更メルカリにハマったリーマンが解説する、「出品時に心がけたい6つのポイント」。

          この記事では 今更だけどメルカリに出品してみたい 出品してるけどどうも買い叩かれてしまう 出品時のやり取りが何となく苦手 という人向けに 主にメンタルの観点から、心がけたいことを解説していこうと思う。 最初に筆者のメルカリ歴を軽く紹介すると リモートワークの合間にできる不用品の処分兼お小遣い稼ぎ(副業)として 昨年6月に始めた。 そして今更ハマった。 取引件数は半年で230件ほど。 幸いなことに、今の所全ての取引で 「良い」評価を貰っている。 ほぼ出品がメインで、

          今更メルカリにハマったリーマンが解説する、「出品時に心がけたい6つのポイント」。

          30代ともなると一気に人生経験に差がつき始めるのを感じた話。

          先日、学生時代からの友人と飲みに行った。 名前は、Sという。 Sは高校の同級生だ。 大学は別だが、お互い就職してからも連絡を取り合っており ちょくちょく会っている仲だ。 自分を含めた世代は、リーマンショック直後の就職難を経験し Sについても、一流大学卒にも関わらず 就職留年を余儀なくされた苦労人である。 その後も数回転職したが、幸いこのコロナ禍では影響なく、元気に働いている。 Sはなかなかキャラが濃い。 怒りのポイントが独特過ぎていまいち理解しきれない部分もあるが 頭の

          30代ともなると一気に人生経験に差がつき始めるのを感じた話。

          おつりの概念を持たない子どもたちの存在を知って考えたこと。

          先日、twitterでこのようなツイートが盛り上がっていた。 小学校2年の算数の授業で、教師からの 「48円のガムと32円の飴を買います。100円出すとおつりはいくら?」 という問いに対し、逆に生徒から 「おつりって何ですか?」 と、質問された、というもの。 曰わく、親と買い物に行っても 「PayPayで払う」「ピっする」(電子マネーで支払う) ため、(計算ができないということではなく) そもそも「おつり」という概念を持たない子が存在する、ということだった。 最初は素直

          おつりの概念を持たない子どもたちの存在を知って考えたこと。