なぜPrAha Challengeを作ったのか
こんばんは!
この度、自走できるITエンジニアを育成するオンラインブートキャンプ「PrAha Challenge」の提供を開始しました
今回は「なぜPrAha Challengeを作ろうと思ったのか」を書き残しておこうと思います。
ITエンジニアの成長は努力5割、環境5割
僕は個人的に、IT エンジニアの成長を決める要素は、個人の努力が5割、環境が5割だと考えています。
どれだけ毎日独学する人がいたとしても、独学は
・なかなか理解できず詰まる
・誤解する
・学ぶ価値の低い知識に時間を割いてしまう
などの理由から効率が低く、よほど学習能力の高い人でなければ必要な知識を短期間で習得できません。
逆にどれだけ恵まれた環境に身を置けても、自発的な努力をしない人がその恩恵を受けることはありません。せっかく指導を受けても、その内容を自分で復習したり、理解しようとしなければ、せっかくの環境が無駄になってしまいます。
どちらか片方では不十分で、努力する人が良い環境に身を置いた時に、人は最も効率的に成長できると考えています。
こうした考え方の背景には、私の個人的な経験もあります。私のエンジニアとしてのキャリアは「リクルートテクノロジーズ」という会社で始まりました。当時の環境が本当に優れていて、
・きちんと設計を考え抜いたコードを毎日見ながら働ける
・大半の作業が自動化されていて、コードを書くことに集中できる
・単体テストが充実しているため、初学者でも安心してコードを書ける
・厳しく丁寧に指導してくれる先輩
・少しずつ今の自分にはできない課題に取り組ませてくれる上長
・学習意欲が高く、一緒に個人開発をしてくれた同期
などなど、エンジニアとして成長するために必要な要素が揃っている素晴らしい環境でした。
弊社(株式会社プラハ)も幸い学習意欲に満ちたメンバーが多く、輪読会、勉強会、ドメイン駆動設計のケーススタディなどが活発に行われています。実務においても日々メンバーと技術的な議論を交わすことを通じて、様々な知識を吸収できています。
こうして改めて自分のエンジニアとしての足跡を振り返ってみると、「良い環境で」努力を続けたからこそ、効率よく成長できたのだと感じています。もし環境が違えば、ここまで成長することはなかったかもしれません(勿論、まだまだ未熟な点ばかりですが)
環境は自由がきかない
ここまで成長には「良い環境」と「努力」が必要だと述べましたが、環境はなかなか自由がききません。
・全くコードレビューを受けられない
・テストを書く、設計を考える、リファクタリング、作業自動化など、質の高いサービスを作ろうとする文化がない
・モチベーション高く開発を学ぼうとする人が周りにいない
・難易度の低い仕事しか任されず、良い経験が積めない
こうした環境を抜けて、高い熱量を持った人たちと切磋琢磨できる環境を求めて弊社の採用面接を受けてくださる方がこれまで沢山いましたが、残念ながら弊社が求める技術経験を持たず「こんなテーマを学んでから、また面接しましょう!」と伝える事が多々ありました。
「恵まれた環境に身を置けない方が、効率的に技術を学ぶ手段は無いのか?」
「あえて転職という手段を取らなくても済むよう、良い環境を社外でも提供できないか?」
「転職という一歩を踏み出せないだけで、こうした不満を抱えている人は沢山いるのではないか?」
こう考えた末に、PrAha Challengeの設立を決意しました
PrAha Challengeが目指すもの
PrAha Challengeは上述の「良い環境」を社外で提供することを目的としています。
・熱量の高い仲間と教え合いながら、時には議論を通して理解を深める
・少しずつ難易度の高い課題に挑戦していく
・どうしても詰まってしまった時は経験豊富なメンターに相談できる
こうした取り組みを通じて学習を妨げる障害物を取り除き、 努力が成長に直結しやすいように支援して、質の高いサービスを開発できるエンジニアを増やしたいと考えています。
なぜ質の高いサービスを開発できるエンジニアを増やしたいのか
これまた個人的な話で恐縮ですが、プラハを立ち上げるに至った経緯をお話ししたいと思います。
エンジニアとして少しずつ開発経験を積んできた頃、起業した知人から「それなりに名の通った開発会社に数千万円出して開発を頼んだが、全くモノが出来上がらなかった。助けて欲しい」といった相談を何度も受けました。
また、これまで私が企画職として携わった新規事業においても、ちょっとしたエンハンスに何ヶ月もかかる、すぐに不具合が発生する、といった開発側の事情が仮説検証の足枷になり、事業が競争力を失っていく状況を何度も目の当たりにしました。
せっかく良いアイデアがあり、良いチームが揃い、資金を用意したのに、開発力の欠如が全てを台無しにしてしまう。こうした状況が一人の開発者として我慢なりませんでした。
もちろん開発は企画側との相性の問題があるため、一概に開発者のせいとは言い切れませんが
「質の高い技術者に巡り会えないことが、事業の足かせになっているのではないか?」
「特に採用力がない新規事業やスタートアップほど、深刻な課題を抱えているのではないか?」
「新規事業に特化して質の高いサービスを作れる集団があれば、この課題を解決できるのではないか?」
こうした仮説を持ったのが株式会社プラハの創業理由の一つです。
一方、弊社でエンジニアを採用して受託開発することで少しずつ目的達成に近づけるものの、今のペースでは何年経っても根本的な解決には至りません。そこで自社の開発ノウハウをカリキュラムとして社外に提供する事で、所属を問わず幅広くエンジニアの開発能力の底上げに貢献する事を決意しました。
PrAha Challengeを通して開発能力を高めたエンジニアが新規事業の開発を担い、仮説検証を繰り返せる強靭なサービスを作る。こうした状態に少しでも近づけていけたら大変嬉しく思います。
もし興味をお持ちいただけたら、ぜひご応募ください!
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