見出し画像

Number_003 〜初登山で3,000m級の山へ〜

****************
前回の記事はこちらから

****************

【今回の登山データ】
日程    :2023年10月2日(月)
目的地   :木曽駒ヶ岳山頂
       標高/2,956m
スタート地点:千畳敷駅
       標高/2,511.5m
コースデータ:標高差/444.5m
      :距離/往復4.2km
コースレベル:初級
コースタイム:4時間(標準)
コースタイム:7時間(私)
 《私のコースタイム内訳》
・千畳敷駅 ➡ 乗越浄土
 往路/約2時間 復路/約1時間
・乗越浄土 ➡ 中岳
 往路/約1時間 復路/約30分
 ・中岳 ➡ 木曽駒ヶ岳
 往路/約1時間 復路/約1時間

プロローグ

《木曽駒ヶ岳+3.0》

今話題の映画「ゴジラ-1.0」にちなんでこんなタイトルをつけてみました。(笑)
“+3.0”は“プラス3時間”という意味。
今回、私が登った木曽駒ヶ岳の標準コースタイムは4時間くらい。健脚者なら3時間を切るようだ。(^_ ^;)
それに対して、私が費やした時間は7時間。どうして私は“プラス3時間”なのか?
これを理解しておくことが、今後も安全に登山を続けるために必要なのでは?
記憶が薄れないうちに記録しておこ~。

《初登山で3,000m級の山へ》

予定していた足慣らしの登山も諸所の事情からできないまま、いくら初心者コースとはいえ
「ええんかいな?」
と思いながら…。

・特に意識したことは、追い越してもらえる幅があるところではコースの端に寄って、後から来る人たちにはドンドン追い越してもらうこと。
・とにかく自分のペースで、ゆっくりゆっくり登ること。
・そして疲れる前に休憩すること。

多分、追い越してもらった人数は50人以上? ひょっとしたら100人以上だったかも? 結果的にはこれがいい休憩になったようだ。
この間に写真を撮っていて、帰宅してから撮影枚数数えたら100枚を超えていた。(笑)

木曽駒ヶ岳へ

《起床は午前4時30分》

宿泊先のホテルからバスとロープウェイを乗り継いで、登山口のある千畳敷駅に着いたのは午前7時過ぎ。登り始めるのは約1時間後。
朝食だけなら10~20分で十分だけど、ロープウェイで一気に標高2,511.5mまで上がっているから、高山病対策で周辺を散策。体を少しでも高度順応させるためには、40分くらいは必要だとか。

お天気は快晴!
周辺をウロウロしていると
「おっ、富士山!!!!!」
スタート前からテンションが上がる。

富士山

さあ、登山開始!

《千畳敷駅<2,511.5m> ➡ 乗越浄土<2,858m>》

目の前に広がる千畳敷カールの絶景を横目に、午前8時5分、千畳敷駅をスタート。
いよいよ初登山。まずは、乗越浄土(のっこしじょうど)を目指す。
期待と不安で胸がキュンってなる66歳。(笑)

千畳敷カール(駅を出て左)
千畳敷カール(駅を出て中)
千畳敷カール(駅を出て右)

このコースの登山口・八丁坂に到着。
ここまでは遊歩道で、登山装備をしていない観光客も歩いている。
八丁坂は、このコース最大の難所で急登。でも、この八丁坂を登り終えると乗越浄土。

予定通り(笑)、ドンドン追い越してもらい自分のペースで登る。休憩もたっぷり、ペースもゆっくり。にもかかわらず、途中でもうヘロヘロ。

「今日はここで引き返そう」
と何度も思う。

でも、振り返ると絶景!

振り返ると絶景_その1

5~6分登って振り返るとまた絶景!

振り返ると絶景_その2

急登だから5~6分登るだけでも高さが変わる。すると景色が変わる。
そのうち、50歩も歩かないうちに休憩が必要になる。

「もう、えらいこと始めてしもたなぁ」
と思いながら振り返ると絶景!

振り返ると絶景_3

気持ちは行ったり来たり。(笑)

そして待望の瞬間が!
スタートから約2時間後、乗越浄土に到着。

乗越浄土

今日のゴールにはほど遠いのに、達成感があったのはなぜ?(笑)
そして、この時の正直な気持ち。
「これで初級レベルのコースなのか! これからも初級レベルのコースしか行けへんやん(>_ <)ゞ」

そしてこうも思っていた。
「今日はここまでにしとこかな?初登山やし…」

それでも先へ進んだのは、追い越してもらうため立ち止まったときに、振り返って見ていた景色。

《乗越浄土<2,858m> ➡ 中岳<2,925m>》

このコース最大の難所で急登は終わった。
ここからは、下山できる体力が残っているか?まだ大丈夫か?を立ち止まる度に、自問自答を繰り返しながら登る。

分岐点

宝剣岳は中級者レベル以上。私は右へ。
八丁坂での疲れがボディブローのように効いているのか、最大の難所で急登は終わっているのにけっこう辛い。

振り向くと宝剣岳。

宝剣岳

もう景色がたまら~ん。
最高ー!(^_ ^)/

こんな景色の連続!

「あっ、富士山ーーー!!!」

富士山 ※2回目(笑)

繰り返される自問自答。
そんな事を続けているうちに、あることに気づく。
この疲れは少し休憩すれば回復する疲れで、まだまだ足は残っているのでは?

「よし!ゆっくり進むぞー!」

でも、山頂での休憩時間と下山に要する時間を考えて、山頂に到着するまでの時間のリミットを12時30分に設定。もし、その時点で着いていなくても引き返すと決める。

実はこの時、山頂までは無理だろうと思っていた。

乗越浄土から約1時間後。
何とか中岳山頂に辿り着く。
記念すべき人生初のピークハント。
でも、このときはそんなことには気づいてもいなかった。
思い起こせばここが一番きつかったような気がする。

中岳山頂


《中岳<2,925m> ➡ 木曽駒ヶ岳<2,956m>》

データを見れば、ここからの標高差は31m。楽勝だと思うでしょ。
でも、ここからは一旦下って、登り返さなければならない。
精神的にはこれがキツかった。まだ登らなければならないのに、そのためには下らなければならない。
自分で自分の首を絞めているようで、ホントに辛かった。

振り向いて見えた中岳
前方向には目指す木曽駒ヶ岳

「下山時の体力は残っているか?」
「まだ先に行っても戻ってこれるか?」

と自問自答しながらの約1時間。

そして、ありきたりの表現だけど、『千里の道も一歩から』『チリも積もれば山となる』と言う言葉を心の底から実感する瞬間が来た。

「木曽駒ヶ岳、ピークハント!」

木曽駒ヶ岳山頂

山頂にて

それまでの疲れが嘘のように、軽やかに飛び回るように山頂を歩き回る。
シッカリ休憩しなければ、と思いながらもじっとしていられずウロウロ。
すべての運を使い果たしたんじゃないかと思うくらい、お天気に恵まれた初登山。

少し衝動的に始まった登山。どうやら生活スタイルの一部になりそうだ。

山頂から
おまけ

山頂にある神社に安全祈願。

山頂の神社

下山時は
「登山の事故は下山時に多い」
を念仏のように繰り返し繰り返し呟いていました。(笑)

大きな気づき

下山後に登山経験者の友人が言いました。
「登り始めてすぐにヘロヘロになったのは、高地での酸素不足による息切れでしょ」

そう言えば立ち止まって呼吸を整えて歩き出した直後は大丈夫だった。
息切れと疲れを混同していたのかも?
そう言えばこの4日後の10月6日(金)に美ヶ原<2,034m>、5日後の10月7日(土)に白馬八方池<2,060m>、9日後の10月11日(水)に立山・一ノ越<2,700m>に行ったときは大丈夫だった。
もしかしたら、木曽駒ヶ岳に7時間以上いたことで、体が高地に順応していたのかも?

次回、検証してみよう!

⬇この登山の「ヤマレコ」はこちら

木曽駒ヶ岳 de 初めての登山

記_2023.12.18/prado318

****************
☆Number_004:制作中
 《仮タイトル》
 ~知識ゼロ経験ゼロからの登山準備~
 分からないことだらけの紆余曲折70日間! 
****************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?