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初心者に伝えたいUpworkのリスクと安全対策について

フリーランスでビジネスサポートや広報の支援活動をしている福島いなかです。
日本の古き良き大企業で広報を数年間経験した後、中小企業診断士として独立しました。

基本的には上記の経営支援や広報支援が本業なのですが、フリーランスは収入の安定が大切なので副業的に海外のスキルマーケットで仕事を受注しています。
具体的にはUpworkというサイトを使用しています。

仕事の実績もある程度たまってきたので、そろそろノウハウを共有してもよい時期にきたかと思い、noteを初めてみました。

その辺の経緯はこちらの記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。

さて、今回はUpworkに登録する際に、多くの日本人ユーザーが最初に考えることである「海外サイトであるUpworkに登録して果たして安全なのか」という点について、筆者なりの考えを述べていきたいと思います。


筆者の場合

筆者もupworkに登録する際には、海外サイトへの漠然とした不安があり、結構悩みました。

しかも、海外のクラウドソーシングサイトについて、日本語の情報はあまりありません。

なんか怪しいフォントの解説サイトがあったりしますが、それがかえって不安を煽る…

さらに筆者の英語力は何度も言うように「そこそこ」です。

さまざまある選択肢の中から正解を選ぶのはなかなかハードルが高いことに思われました。

安全性を確認するためにしたこと

なので、筆者はGoogle翻訳と持ち前の突撃力を活かし、とにかく情報を集めることにしました。

日本人でupworkをやっている方のブログはもちろん、海外のサイトやYouTubeの upwork関連の記事や動画を漁ってみて、疑問をひとつひとつ解決していくことに。

まず、最初の疑問は「どのようなクラウドソーシングサイトがあるのか」「どのサイトが信頼性が高そうなのか」ということです。

いろいろと調べていくと、どうやら「Fiberr」と「Upwork」というサイトが大手で、比較的日本人でも使っている人が多いということがわかってきました。

ユーザーが多いということは、安全性対策も進んでいるはずです。

そこで2つのサイトに絞って調査を進めて、比較し、最終的に筆者は「UpWork」の方を使ってみることにしました。

※なぜupworkにしたかは後日また記事にしてみます。

次の疑問は「Upworkは果たして安全なのか」ということです。

主にUpworkを使用する上のリスクとして考えたのは以下のようなことです。

・倒産リスク:会社が潰れたら不払いのリスクなどありそうなので不安です。
・詐欺リスク:クライアントに詐欺師がいて不払いや、犯罪に巻き込まれるのも不安です。
・個人情報漏洩リスク:登録した個人情報が漏えいするのも怖いです。

まず、倒産リスクですが、これはUpworkの決算情報を評価して検討しました。(一応、筆者は中小企業診断士という資格を持っているので、この辺は得意です)

例えば、最新のUpWork社の決算情報は以下のとおりです。
・2023年度の売上高は前年比11%増の6億8,910万ドル
・2023年末のアクティブクライアント数は前年比5%増の85万1,000人となり、過去最高を記録
・2023年の純利益は4,690万ドル

※出展:Upworkが2023年第4四半期および通期の決算を発表 |アップワーク株式会社

このあたりの情報を総合すると順調に売り上げやアクティブユーザー数が増加しており、キャッシュもそれなりに持っているので、しばらくは倒産するようなリスクは極めて低いと判断しました。(私が始めた当時の会社の規模はもっと小さかったですが)

次に、詐欺リスクです。
これは決算情報だけでは分かりませんので、体験談を調べました。

どうやら、自分が詐欺にあうパターンと詐欺に加担させられる両方のパターンの報告があるようでした。

自分が詐欺にあうパターンは①支払いが行われずにタダ働きさせられる、②個人情報を入力させられ抜かれる、というような場合があるようです。

いずれも公式の情報ではなく、ブロガーさんの情報なのでどのくらい信憑性があるのかは評価できていませんが、いろいろな人が書いているので、おそらく詐欺関連の案件はあるのでしょう。

自分で経験したことではないため、ここで引用して紹介するのは避けますので、詳細はGoogleで「Upwork 詐欺」で検索してみてください。

最後に個人情報漏洩リスクについてです。
ちょうどこの時期に妻の携帯電話が乗っ取られたりしたこともあり、このリスクが1番気になっていましたので、よくよく調べることにしました。

まず、過去にUpworkが個人情報の漏洩などを起こしているか調べましたが、これは記録にないので、情報漏洩は発生していないと思われました。

また、個人情報漏洩を避けるための対策についてですが、以下のページを参考にしました。

Upwork|Security and Privacy

Upwork|Trust and Safety

これらのページによると、多要素認証が実装されていたり、マルウエアやスパム対策もしっかりなされているようでした。

さらにTSLやSSLを用いて情報のやり取りがしっかり暗号化されていることも確認できましたので、しっかりとセキュリティが確立されていることがわかりました。

上記のようなリスクとその状況や対策を踏まえた結果、詐欺案件に引っかかるリスクだけ避けることができれば何とかなると判断しました。

実際にやってみてわかったこと


実際にupworkで仕事をする中で、同サイトが安全対策をしっかりしてると感じた部分もありました。

① クライアントの状態が良くわかるようになっている

upworkでは案件募集の画面で、クライアントについての情報が表示されるようになっています。

例えば、これくらい実績が見れる人で、かつ、支払い方法などがしっかり確立されていれば、ひとまず安心できます。

一方で、こんな感じのクライアントもいます。
必ずしも怪しいクライアントとは言えませんが、実績も少なく、アカウントを開設して短いと不安になるのも事実です。

初心者は避けた方がよい・・・?

このようなクライアント情報をしっかり読むのが詐欺にあわないための最初にして一番の対策です。

② 自分も身分証明をしばしば求められる

upworkに登録してしばらくすると、本人確認のため、身分証の照会があります。
運転免許証などの画像を送り、本人画像含むプロフィール情報に相違ないかの確認がなされます。

これ、やられる側だとちょっと嫌なのですが、ここまでしっかり身分確認するということは、身辺の怪しい人が存在しにくいということです。

翻って、安全対策がしっかりされているという安心材料になりました。

③怪しい案件の報告がお手軽

Upworkの案件には怪しいものが多いのですが、そんな怪しい案件を報告する場合にかかる手間が非常に少ないのもUpWorkの特長です。

そのあたりはユーザーのことをよく考えていると思います。

案件の紹介画面には「Flag as inappropriate(不適切として報告する)」というボタンがありますので、ここをクリックして不適切の内容を選べばその案件を運営に報告することができます。

「Flag as inappropriate」で報告できます。

ここで報告すればすぐに停止になるというわけではなく、運営側で審査され、疑義があれば停止されるという形です。

怪しい案件についての報告のハードルが低いということは、詐欺案件へのけん制にもなりますので、とてもよい仕組みだと思います。

④ちょくちょくアカウント停止になってる案件を目にする

これまで、案件募集に応募しようとクリックすると、「確認のためにアカウントを一時停止にしています」といつメッセージが出たことが何度かありました。

おそらく③により、運営側が少しでも怪しい動きがあれば、しっかりチェックをしているということを示していると思います。

一度、案件獲得に至った後に、上記メッセージが出たので「おいおい」と思ったのですが、その後、普通にクライアントも案件も復活していたので、このような確認は頻繁になされているのでしょう。

怪しい案件から身を守るために

と、いうわけで、事前にいろいろと調べておいたおかげもあって、筆者はこれまでに詐欺案件にあうことはありませんでした。

初心者の方が身を守るために、筆者として覚えておいてほしい案件を受ける際の安全対策は以下のことです。

(1) クライアントをしっかり評価する
案件を受注する際には、そのクライアントが信頼できるかをよくよく注意しましょう。確認するポイントは以下のようなところです。
①身分証明や支払い方法が確立しているかどうか。
②最初は実績が少ないクライアントを避ける。
③口コミがあれば確認してみる。
④やたらに高額報酬案件は特に注意する。

(2)Upwork外でのやり取りは避ける
クライアントの中にはUpwork外のやり取りを求めてくる人がいます。
こういう場合は要注意です。
具体的にはメールアドレスを聞き取り、個人的にやり取りを求めてきます。なにか特別な理由がある場合は検討しても良いかもしれませんが、不法なやり取りの履歴をUpwork上に残さないようにするための可能性があります。

またはスパムで個人情報を抜いてくるかもしれません。

ですので、初心者のうちは自分のメールアドレスを教えたり、別のアプリ(DiscordやWeChatなど)でのやり取りは避けるのが賢明でしょう。

(3)Upwork外での支払いは避ける
同じように、案件の報酬の支払いをUpwork外でしようとするクライアントがいます。

口実として使われるのは「UpWorkに抜かれる手数料が浮く」というようなものですが、これは本当にやめた方がいいです。

不払いになる可能性が高いうえに、そうなった場合に運営に頼ることができなくなります。

甘い誘いには乗らないのが賢明ですね。

結論としては、慣れてくるまでは、情報をしっかり精査し、案件獲得の際にはupworkのルールの中で働くことが大切ということですね。

まとめ

以上、今回はupworkに登録しようとしている人、あるいは最近はじめた初心者のユーザー向けに安全性について語ってきました。

upworkは世界をまたにかけたクラウドソーシングサイトなので、怪しい人も世界中から集まります。

ただし、しっかり自衛していけばそれほど危険性はないのではと考えています。

今回の記事が参考になれば幸いです。

それではまた、別の記事で会いましょう!


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