見出し画像

個人的GOTY2023を決めよう

年末ですね。
2023年はゲーム好きにとって深く記憶に刻み込まれる年になるだろうとおもいます。本当にいろんなタイトルがリリースされ、いろんなひとがいろんなゲームを楽しんでいるのをいろんなメディア(その大半がYouTubeではあるけど)で目にしました。とくに、普段ゲームをしないぼくの姉でさえ「スイカゲーム」に夢中になっていたのには目を丸くしたものです。
ぼくは年初から新旧問わずいろいろな作品を遊びました。本数だけで見ると100本は軽く超えているとおもいます。もちろんそのすべてを遊び尽くしたというわけではなく、チュートリアルの時点で「いまいちだな」と感じて数分でやめてしまったものもあります。しかもゲーム以外にも小説や漫画、映画など、いろいろなコンテンツを楽しんでいましたし、コロナに罹って幻覚を見たり、新曲のリリースのためにいろいろ作業したり、生成AIと楽しくお喋りしたり、振り返ってみると今年はゲーム以外に割いていた時間がわりと多かったようにおもいます。

そんな感じのひとがお送りする、個人的 GOTY 2023!

今年あそんだゲームの中から個人的に良かったゲーム、心に残ったタイトルを選出し、最後にはGOTY(Game of the Year)を発表したいとおもいます。基本的にPCで遊びましたが、ものによってはSwitchなど他のプラットフォームでも遊べるものがあるはずですので、気になったものがあればぜひチェックしてみてください。
以下、10位から順に発表していきます。


10位「Star Wars Jedi: Fallen Order」(2019)

スター・ウォーズの皮を被ったダーク・ソウルであり、実質Titanfall 3と言っても過言ではないとおもいます(Titanfall 2のファンであれば、カル・ケスティスとBD-1の関係性をジャック・クーパーとBT-7274のそれに重ね合わせざるを得ないでしょう)。Repawn Entertainmentは版権物の仕事をきっちり仕上げつつ、しかもそのなかで自社IPの続編(さまざまな理由で開発中止となった)を望むファンに対して最良の形になるよう工夫を凝らしてこのゲームを完成させたのだろうと想像して、個人的にはそれだけで胸がいっぱいになりました。

9位「The Finals」(2023)

まるでおもちゃ箱をひっくり返してそこら中にばらまいて片付けもしないで駆けずり回ってまだエネルギーがあり余ってる子どものような、とにかく "楽しい!" で溢れてる対戦FPS。
開発者がインタビューで「ひとつも弾丸を撃たなくても、他の人をヒールしたり、もしくはビルを破壊したりと、クリエイティブに楽しめるゲームを作りたいと思いました」と語っているように、撃ち合い以外での楽しみがたくさん用意されてるのがとにかく印象的です。ベータテストの時点で同接数26万人という驚異的な数字を叩き出したのも納得のいく話です。

8位「Milk inside a bag of milk inside a bag of milk」(2020)

認知の歪んだ少女と対話するアドベンチャーゲーム。終始不穏な雰囲気でとにかく居心地が悪いのですが、ただ鬱々としてるだけではなくて、独特な質感をあとに残す不思議な仕上がりになっています。ビジュアルや音楽にも制作者のこだわりや美学が見て取れます。
クリア後すぐに続編も買ってプレイしましたが、こちらも期待を裏切らない出来でした。

7位「q.u.q.」(2023)

はじめてプレイするのになぜか少し懐かしい気持ちを喚び起こすような、不思議な感触が残るサウンドノベル。じぶんはひとつのタイトルを何周もするということがあまりないのですが、このゲームに限っては異なる分岐を楽しみたくて何度も周回してしまいました。
音楽もビジュアルも質感がすごく好みで、制作者のYouTubeチャンネルをフォローして定期的に作品をチェックするようにしています。

6位「Florence」(2018)

Steamでよくオススメに出てきてたので存在は前から知っていたのですが、ようやく今年になってプレイすることができました。
幸せなシーンでは幸せな気持ちになり、悲しいシーンでは悲しい気持ちにさせられる、その(シンプルなことだけどとてつもなく難しい)表現の力に舌を巻きます。ゲームのお約束ごとをうまく使って、さまざまな感情がプレイヤーと共有されます。しかもそれでいて全体のテイストはやさしく、ブレることがありません。表現手段としてのゲーム(インタラクティブアートのようなもの)を考えるうえでまず間違いなく外せないタイトルだとおもいました。

5位「A Monster's Expedition」(2020)

ゲーム内の世界観だけで言うと、今年やったゲームでいちばん好みでした。このゲームにおいて人類はすでに滅び、さまざまな過去の文明が博物館に展示されているという設定なのですが、その展示物に付されたキャプションがいちいちユーモラスで笑えてなおかつ愛らしくて、もうとにかくプレイしてる間中ずっと口角が上がりっぱなしになってしまうのです。ビジュアルももちろん良いし、音楽についてはゲーム内の効果音(SE)がBGMの一部になるインタラクティブなデザインになっているのがポイント高いです。

4位「MONUMENT VALLEY: Panoramic Edition」(2022 / 2014)

もともとスマホでプレイしたことがありましたが、そのときの印象そのままに、より美しく、よりプレイしやすくなっていて好感が持てましたし、あらためてプレイしてみて、このゲームの制作者の清潔感と諧謔心の同居したような、まるで竹のようにしなやかなセンスにおもわずうっとりしてしまいました。上位に入れざるを得ません。

3位「Brothers: A Tale of Two Sons」(2013)

映画のような演出をふんだんに取り入れて、「まるで映画のような体験」を追究してるゲームはそれこそ腐るほどありますが、ゲームでしか体験できないことを追究し、なおかつ成功してる例はそこまで多くないようにおもいます。
この作品は短いストーリーの中でゲームならではの体験を見事に実現させています。ゲーム開始時にはその独特な操作方法に戸惑い何度も舌打ちしたものですが、ラストになる頃にはおもわず声をあげ、心震えました。このストーリーテリングをYouTubeの実況動画で済ますのはあまりにもったいないことです。
来年リメイク版が発売されるらしいのでどういう仕上がりになってるのかそちらも楽しみにしてます。

2位「ワンダと巨像 HDリマスター版」(2011 / 2005)

実は12月まで暫定1位はこれでした。
陽の光の揺らぐ音まで聞こえてきそうなほどヒトの気配のない世界を馬に乗って駆け巡る長閑さと、巨人との死闘が生み出す、生命のヒリつくような感触(相手を殺すためならどんな手段も厭わないというプリミティブで暴力的な迫力)とのダイナミックな対比。ストーリーの衝撃的な結末と心にしとむような透明感のある余韻。
巨人との連戦や理不尽にさえおもえるような攻略法に鼻白んだりうんざりすることもありましたが、それも最終的にはどうでもよくなる程、とにもかくにもすごい作品でした。

1位(GOTY)「DEATHLOOP」(2022)

2位まではどれも甲乙つけがたく、ほぼ僅差でランクインしていましたが、このゲームだけは別格です。圧倒的1位。まだクリアできていませんが(なんとなればクリアしたくない程に楽しい)、これ以外にGOTYは考えられないくらい、すでにたくさんの "素晴らしい" で溢れてます。
何度も死に、同じ朝を迎えながらループからの脱却を目指すゲームシステムとメインとなるストーリーが密接に絡み合って、「続きが気になる」「次こそはうまくやろう」「もっと効率的な周回方法はないか」とプレイ欲が刺激されます。マップのそこかしこに研究資料や手紙、テープレコーダーに吹き込まれた音声などなど、さまざまな形でこのゲームの世界に関する情報が隠されていて、そのひとつひとつがセンス抜群なのでミッションの途中でも積極的に寄り道をして探索したくなります。そして個性的な(かなりクセが強い)キャラたちのやりとりがユーモアや皮肉がきいててこれも最高。すっかり魅了されています。

最後に

これを読んでるあなたの個人的GOTY2023は何でしたか?
差し支えなければコメントで教えていただけるととても嬉しいです。
それではまた来年もよろしくお願いします。にらたでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?