酢豚ガチャを外した夜

表題の通りとなります。
人生で一番これじゃない酢豚が運ばれてきた。
ちょっと辛すぎてそのまま帰ろうかと思ったけど個人店のカウンター。26歳OL流石にそれはまずい。
ただその状況を飲み込もうにも1人なのでここで浄化させてほしい。
まずいとかそういうのじゃない。味はおいしい。でも全然これじゃなかった。

まず、席に着いた時キッチンにいる店主が競馬とピンサロ好きそうなホールの男性にキレててあ、これ詰んだわって思った。それは非常階段でやってほしい。

運ばれてきた時、「えっ…これひとりで食べなきゃなんないのん…」と食べ物には今までに無い感情さえ抱いたけどわたしは大人だし脂身だけ残して食べ切った。

とりわけ酢豚は当たり外れの多い界隈だと思っている。

今まで頼んだけれどドンピシャのはまさかのバーミヤンしかないし、甘酢餡と油が完全に分離してお皿を傾けながら食べるタイプのとか、肉ばっかりで野菜がバリカタ越して生のとか、めっちゃケチャップのとか今までもややハズレばかりで店の裁量と好みで完全に別物になりうるメニューだとは思っている。まず分岐が多い、それが不安定すぎる。
(肉多め、野菜多め、黒酢、ケチャップ味、パイナップルあり、なしとかさ)

元々、1人ご飯でメニューを選ばせたら下手選手権で県内シード枠にはなれるわたし。
またしても麻婆豆腐が推しのお店で贅沢酢豚と餃子、水餃子を頼んでしまった。

ただ頼む前のリスク回避で認識合わせに
贅沢酢豚ってどんなのですか?結構多いですか?と聞いた。
自慢げに豚肉160g使った贅沢な酢豚ですよと言われた。
さすがにそれは気づけねえって!
黒酢ですか?甘酢ですか?パイナップル入ってますか?とか聞きたかったけど初見の店でめんどくせえやつだなって思われたくないしさ!

みんながベタに頼むメニュー嫌だなぁと思って
自分の今食べたいやつを頼むと大体外す。
今回は青菜炒めと麻婆豆腐が正解だったと後から100回考えた。

まぁそろそろ気になる酢豚の詳細だけど
"酢豚"だった。そう、酢豚。文字通りの。
野菜とかなくて揚げ豚肉のあんかけ。
全然これじゃないけどお店の解釈の違い。贅沢のベクトルが違っただけである。

うわーちげえなぁって思いながら食べてたら
さっき怒られてた店員さんがやけに話しかけてくるから
「さっき怒られてましたね、カウンターなんで気になっちゃって」っていったら
いつものことなんです、すみません。って言われた。

別に謝んなくていいんだけど、なんでいつも怒られるのか引き出したくてでも心を開かせる技術が足りずニヤニヤしかできなかった。ごめんな。

怒ってた方の店員が常連客に話しかけられるとスイッチが入ったようにトークし始めたりそういうのなんで切り替えられる(大人だからだよ)のかなって見てしまう。

長々と話してしまいましたが
初見の店で推されてないメニュー、しかも酢豚は博打だよ。という話でした。

餃子も水餃子と焼きで同じフォルムのきて
全部ややハズシな夜。

ちょっと胃もたれ。

(味はおいしかったので今度はちゃんと推しの麻婆豆腐でお邪魔します)

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