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スタイリストになるための師匠の選び方


前回の記事でどんな師匠についたら
いいか記しました。

正直、私がスタイリストになると決めた
中学3年生の頃から、師匠を選ぶことが
一番大事な選択だと思い、
たくさん考え調べてきました。

この師匠選びが、
自分のスタイリスト人生を左右する
と言っても過言ではないと思います。

「師匠は選ぶものじゃない」
と専門学生時代に出会ったスタイリスト
に言われたことがあります。

でも、自分がなりたいスタイリスト像が
明確ならば、この選択は誤っては
いけないと思います。


私はまだ独立したわけではないので
結果論ではないです。
正直、今は不安と期待半々の状態です。
でも学生時代から何十人ものスタイリストに
出会い、仕事の手伝いをさせてもらいながら
色んな話を聞き、実際私も今の師匠について
働いてたどり着いた一意見です。

もちろんこれが全てではないし
尊敬できる師匠に一発で出会えて、
そこで働き続けることが出来てる
方はとても尊敬します。

でも実際、数年間ついた師匠の元を 
離れ、別の師匠に着き直して
また数年間アシスタントをする人
も周りにたくさんいます。
でも時間がもったいないし、
自分の名前に多少傷はつきます。

要は相性がとても大切です。
自分がその師匠に捧げられるか
そんな師匠をどう見つけたら
いいかをお伝えします。


一番のおすすめは
研修制度が整ってる専門学校に
入ることです。
私はこの制度を利用して
何十人ものスタイリストの手伝いを
してきました。

なぜ専門学校でないといけないか。
それは、単純に学校に守られてるからです。
個人的にスタイリストに連絡を取り
勉強させてくださいと頼むことは、
=弟子入りです。
単に見学だけ、体験だけ、で
雇ってくれるスタイリストは
ほぼいません。
素人相手に教えてあげられる
暇があるスタイリストはいないと
思ってください。

そもそも、そんな甘い考えで
連絡してくるなと
門前払いされます。

また、色んなスタイリストに
連絡して、入っては辞めを
繰り返してると、
あっという間に悪い噂が
広まります。

そこで手っ取り早いのが
専門学校の研修制度です。

スタイリスト業界は基本的に
人手不足で、常に手伝いを
欲してる人が多いです。

そんなスタイリストは、
ある程度基礎知識と基礎技術のある
服飾専門学校の学生に手伝いを
募集しています。

そこでたくさんのスタイリスト
の手伝いをさせてもらうのが大切です。

仕事内容、仕事のやり方、
仕事に対する姿勢、
直属でついてるアシスタントの
人柄や人数、
お給料、休み、仕事量....

スタイリストによって様々です。
こういう細かい情報は
表に出てません。
実際働いて見聞きするのが
一番確実です。


すでに弟子入りしたい師匠が
決まっている場合でも
外の世界を知っておくのは
大切だと思います。

一番怖いのは
”井の中の蛙”状態
になることです。
周りの待遇や自分との差を知って
確実に辞めたくなると思います。
辞めない自信がある人ほど
辞めます。(笑)

だから聞くだけでもいいので
他の世界も知っておいてください。

同じ時間稼働して自分より
高いお給料もらえてるアシスタント
がいるということを知ってるだけで
心の持ちようが変わります。

”自分はそれでもこの師匠から
独立したい”
お金や労働環境ではない、
別の理由が明確ではないと
いくら好きなことでも
人間いつか壊れます。
壊れてからでは遅い、
回復に時間がかかります。
費やしてきた時間が無駄になる
恐怖と不安に襲われます。


だからどうか
自分の人生の数年間を
捧げる師匠選びには
慎重になってください。

特に私と同じ20代前半で
アシスタントを目指す方々。
始めるのは早いうちがいい
と思うので、思い立ったら
行動した方がいいです。

ただ、
周りが楽しそうな20代前半、
人生の夏休みと言われる期間、
全て犠牲にすることになります。
友達、家族、恋人はもちろん
自分の時間さえも犠牲になります。
有名な忙しい師匠についてたら
尚更です。 

アシスタントは
自己犠牲の仕事です。
まだこの風潮が残ってます。
時代に全く合わないですが、
それで多くの人の心が死んでいく
のを見たし、私も実際そうでした。


次の記事で、アシスタントになる
心構えと耐え方を記します。

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