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旅地理日記/千葉県館山市 3日目の巻

午前中は雨が降っていた。仕事は12時前くらいに終わった。今日は特に何も考えておらず、街中でのんびりしようと思っていた。

要はヒマだし、どこかカフェにでも入って、次にカフェにでも入って、そうやって夕方に宿に戻ろうかなと思っていた。


駅の東側、街中を通る内房渚ラインを歩いた。なんとなくまだ雨が降っている。宿のマップにのっていたMANDIというカフェをのぞいた。やってないかも。店の扉の前に回覧板が置かれている。人もいないってことだ。

Googleマップを見て、駅の近くのカフェに向かった。なんかえらい混んでる。雨だからかもだが、お姉さんたちが集合しているようだった。ちょっとこれじゃさすがに本も読めない。パス。

その先に三越が見えた。平屋でコンビニ的な格好。調べたらサテライトショップというらしい。これけっこう地域助けると思う。でもここも今日は休み。

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駅の西側にもカフェがあるのでとぼとぼと歩いて向かう。あったけど、休み。今日は歩く気はなかったのだが、歩くサダメらしい。海沿いの鏡ヶ浦通り沿いにあるカフェに向かう。

ここは初日と二日目と通ったけど入れなかった。今日はテイクアウトのみだそうで、しかも人がいないようだった。もう縁がないのだね。

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セブンイレブンがあったので、そこでコーヒーとフランクフルトと買って、海岸で読書をすることにした。

小雨はやんで曇りになっていた。しばらくコンクリートの段に座って読書をしていた。すると風が変わってきて、雲が怪しくなってきたので、屋根のあるところに移動した。

ここは風も日差しもこない。海岸にいる感じがしない。しかししょうがないわけで、少し本を読んでいた。少しして空の様子がましになったので、砂浜を歩いた。富士見桟橋から北条桟橋まで歩いて、座って本を読めるところを探した。

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汐入川の河口にあった。多分ベンチ。白くてコンクリートで。そこでしばらく本を読んでいた。しばらくそうしていたが、読書の集中力がなくなってきて、やめた。

もう少しヒマな時間を過ごす。駅の周りをてくてく歩いて、六軒町本通:国道128号を歩いた。


エスブリュートというスペシャリティコーヒー店に入った。今日はじめて、目指したお店が開いていた。王道のスペシャリティコーヒーショップ。おいしかった。読書も進んだし、帰り際マスターと少ししゃべった。

コミュニケーションがとか、感じよくとか、そうじゃなくて、ただそういうもんな気がした。忙しい街だとこういうものが珍しくなっていると思った。


その後もう少し先にあるスーパーODOYAに行った。というのも、夕ご飯のお店がない。map調べで休みが多いらしい。もうなんか探して歩いてというのも嫌になったので、スーパーで買って帰ることにした。

といっても宿のキッチンではそんなにあれこれできない。味付き肉とレンジご飯、サラダを買って帰った。フライパンで肉を焼いてレンジでご飯を温めてと。お腹いっぱい食べて、部屋のベッドで寝転がりながら書いている。

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もう明日の午前中だけで、館山を去るんだ。といっても明日なにかするとか予定はないけど。今晩は明日の帰り方を調べておく感じ。


今日はヒマの怖さを感じた。ここに住んでいて、ヒマになったらと思うと、相当追い詰められた気分だろう。想像して怖くなってしまった。一人だとほんと何もすることがない。気心知れた仲間だとか、ファミリーがいないと苦しいかもしれない。

ま、でも、僕なら釣りでもするかな。あとは、、サイクリングとか?それかどこかの草取りでもするかな。というかこの町で孤独だったらどうやって人の笑顔と出会うだろう?馴染みの店にでも入り浸るしかないかもだ。


あと、ここにきて今日はじめて、2軒のコンビニに入った。どちらも3〜40代か主婦層らしき女性がパートをしていた。学生はどうしているのだろうと思った。というか学生が街にいる時間じゃなかったけれど。高校生だとか、バイトするならどうするのかなと。

モールまでいくとか、どこか見つけてバイトをするとかカモだけど、そんなに雇用あるかなと。まだ学生なら、勉強をしたらいいけども。ちょっとどうなのだろうと思ってしまった。

ただ、この土地でどこかに勤めるのなら、農林水産業や町工場、じゃなきゃ公務員なきがした。あと何処かの会社に勤めるとしてもどこにあるのかなと。

さらに、館山に限らずだけど、なんかこの世に仕事って、そんなに溢れていない気がしてしまった。ないこともないのだろうけど。「生きること」を考えたら、ちょっと嫌になってしまった。でもこういうのは町の観察じゃないか。


あと思ったことは、三越サテライトショップ。地方の都市で、ちょっといいものが売られているのって助かるよね。多分。

大きな街まで行くとしたらどこなんだろう。なんなら高速バスで千葉市か東京:銀座だとかかもしれない。行っちゃえばナンでもないかもだけど、ちょと大袈裟といえばそうだし。

多分僕なんかは相当にものがあるところに住んでいるし、在来線で都心に30分くらいなので、日本で買える商品のかなりの割合が、手に届くところに住んでいると思う。金はともかくで。そんなにあれこれいらないけど。


最近ちょっと、この世もこんなもんか、みたいな感覚を持つことが増えてきちゃって、なにか危うさみたいなものを感じる。旅だって、日本に限らず外国の街でも、別にここ地球だしみたいな感覚がどこかにあって。

あとはもう健康で軽い気分でよく生きようとしたらゴールなんじゃないかって。こんな話も町の観察じゃないな。

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