執着なんてほんとはやめたいんだよ

そう。やめたいのだ。
だけどやめられない。
執着。

別れた後に新しいことを始めてとても忙しそうなあの人にすがりついたって、わたしのことを見てくれるはずがないのだ。
なのにどうにかこっちを向かせられないか、すこしでも会話が続かないか、って期待して連絡してしまう。
毎日毎日、当たり障りのない自然な口実を探している。
こっちだって忘れたいのはやまやまだ。
それがすんなりできたら苦労しない。
そもそも別れ話の後にも関わらずそっちが突き放すように見せかけて期待させるような曖昧なことを言うからいけないんじゃないの？？？わたしの性格知ってるでしょ？？？
などと言いがかりを付けている。心の中で。

あんなに大好き大好きって言ってくれてたのに、あれは全部嘘だったの？
って問い詰めたい。
本当は嘘じゃないってわかってる。
あの瞬間はちゃんとわたしのことを見てくれていたのを知っている。
だけどくやしくてかなしくて、未だに納得できなくて、過去のすべてを疑ってしまう。
たぶんわたしの性格的にそのうち突然どうでもよくなるんだけど、それまでがとてつもなく時間がかかる。しんどい。

執着心を捨ててSNSを監視するのをやめられれば少しは楽になるだろうけど、やっぱり見ちゃう。気になっちゃう。つらいなあ。