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バイオハザードの映画をみたよ、という話

「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」ってやつです。
楽しみにしてたので、公開初日に観てきました。

ネタバレというか本編の内容にも触れます。

私は、小学生くらいの時にじょぼびっち版のバイオ映画を観ています。
そもそも家族ぐるみでバイオのゲームが好きだったので、父親がレンタルしてきました。
思ったよりもアクション振りで、キャラ、ストーリー共に「あれ…なんかゲームと違う…」とガッカリしたのを覚えています。漫画、ゲームの実写映画というのがどういうモノか人生で初めて思い知らされた作品でした。

そういう前提があると、今作はゲームリスペクトしてると前情報にあった通り、施設や話の流れなんかは原作度が高かったのが良かったです。
孤児院、警察署、洋館。トランプのマークを模した鍵、リッカーやリサ。洋館のピアノのギミックもありましたね。もう少し謎解きギミックがあっても面白かったと思います。
エンブレムをはめるとか。なんか、ウェスカーが謎の人物から貰った謎の洋館ガイド端末を持っていてアッサリ進んでいましたね...アレ、ゲームの攻略本見てるみたいでフフってしました。

原作としては1、2のゲームの要素が入っていましたね。クレアがフィルムを使った際のムービーはベロニカでしたけど…。あそこでアレが流れる意味って何でしょう?まぁ、ゲームリスペクトゆえのささやかなおまけって感じでしょうか。

ところどころ「おぉ」と感激してたのですが、詰め込み過ぎというか、ごちゃついていた印象を受けました。難しい塩梅だと思います。
原作由来の施設は出てくるものの、すぐ移動したり他キャラのシーンに切り替わったりしていたので、アッサリしていた気がします。映画の2時間には収まりきらない程の情報量ですからね...。
やはりバイオといえば…のギミックや特有のクリーチャーがもっと出ても良かったなぁというか。

誰もいない静かな廊下や道を歩いて、突然大きな音と共に何かが起こる。
定番の演出ですが、原作とホラー映画である…という事を知っていればわかりきっている事です。ホラーなのでしょうがないとは思いますが、移動の静かなシーンが多くて長い気がしたので、もう少しテンポが良くてもいいかなと思いました。

キャラクターの話もしとこうかな。
公開前のHPで事前に知ってはいたのですが、ゲームリスペクトといえど、キャストの容姿に関しては結構相違がありました。
個人的にはジルとウェスカーの見た目にうぅ~んって感じで。

ジルは名前を言われなきゃほんとわからない。じょぼびっち版の登場人物、レインのような勇ましくてカッコいい見た目でしたね。
ウェスカーはサングラスが無くて、設定もアンブレラと関係なくて「彼が裏切る」という点は同じですが…小物感が半端なかった。
謎の人物に唆される一般人。謎の端末で洋館マップを攻略して、ちょっと裏切る。最後にサングラス。あ、この見た目知ってる!ウェスカーだ!…うーん?

あとはウィリアム夫妻。年取ってんなぁと思いました。
バーキンは若くて天才のイケメン博士であってほしかった。アネットもツンとした嫌な感じの。
そもそもウィルス開発はしていたものの、それ以外は普通の開発者で、ラクーンに取り残されている描写を見るにアンブレラも特別視しておらず見放してる?って感じで、悪役度が薄味でしたね。
アネットなんかは普通の奥様で旦那の研究なんて知らなかったですし。

レオンは可愛かった(贔屓)。見た目は違ったし性格もなんか頼りない感じでしたけど、イケメンだし吹替は梶くんだし、最後美味しいとこを持っていくし。
そういえば最後の敵にロケランぶっぱするのも原作リスペクトでしたね。

そういえばリサが味方になってくれるのは新しかったですね。深堀されなかったのはちょっと残念でしたが。
署長もちょっと協力的になったのが新鮮でした。あいつ、原作のように裏で何かしてたりしたんでしょうか…。

あ、あと一番見た目で気に食わなかったのは最後の最後で出てきた、エイダさんです。
あれは困った。役者さんにケチをつけるわけではないのですが、やはりあの人だけは…ゲームの美しいエイダさんのままでいてほしかった…。

キャラに関して言えば、私の理解力が無いからというのもあるのですが、ジルはウェスカーの事が好きだったのでしょうか?なんか「クリスが好き」とはハッキリ言われてませんでしたよね?
いや見逃したのかもしれないんですけど…。

ジルに関して「あのデカブツに惚れてる」みたいなセリフ(曖昧)があったので「クリスが好きなのか」と思っていたのですが、最後にウェスカーが死ぬときのジルの感じ…自分が撃ったからというのもあったのでしょうが、なんかうろたえ方が「あれ?ジルが好きなのウェスカーだったの?」と思っちゃいました。
クリスがジルの事を好きで、クレアに「無理よ」と言われているシーンが序盤にあったので、お互い恋愛感情はあってもそれ以上に発展していないor 恋人関係だったのに別れたのかと思っていたのですが、その最後のシーンでわけがわからなくなりました。

ゲームリスペクト要素はあれど、キャラの見た目と設定に関してはオリジナルだったので、喜んでいいのか何なのか…。
原作好きとして、よく再現された施設などの要素を楽しむにはキャラ設定がオリジナルで、でもオリジナルばかりだと「原作と違うなぁ」と感じる。
実写映画は難しいと改めて感じました。

そういう事から個人的な感想としては「ごちゃついている」です。
面白いとは思うものの、全力で楽しめない。
パッと思いついた例えとして「ポケモンでいうGOTCHA!(程度は少し低い)」があります。
メインキャラ勢ぞろい、MADのように原作リスペクト要素が盛沢山。その名の通りごちゃついてる。そんな感じ。

ただし程度は低い。
GOTCHAはめっちゃ好きです。何回でも視ていられます。でも映画はいいかな。そんな意味で。

というかクライマックス、と呼べるシーンが無かったような気がします。バーキンもボス戦感がなくササっと終わった感じで。
話の展開は盛大なストーリーというより日本のドラマでいう2時間スペシャルのようなイメージ。

個人的な感想としてはこんな感じです。私はレビューのような、良し悪しとかおすすめするような文章は書けないのですが、バイオ好きなら観てみても良いんじゃないかと思います。

(ベロニカ要素入れてるんなら多少はレジスタンスの要素もあっていいんじゃないかな…かな)

っていうか、ウェルカム、っていうよりバイバイラクーンシティでしたね...。

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