コナンの映画をみたよ、という話

今年もやってきたこの季節。
面白かったです。だらだら感想をば。

全体的な所感

去年の緋色に関しても感想文を書いたわけですが、個人的には「赤井ファミリーが集結！(集まるとは言っていない)」だったのがちょっと微妙だったんですよね。
ファミリーの誰かが本筋の事件に関わって～とかでもなかったし。
やっぱり蘭ねーちゃんが記憶喪失になっちゃうとか、毛利探偵の関係者が狙われるとか、そういうキャラとの関連性がある事件だと観てる側もすんなり飲み込めるし見ごたえがあると思うんです。

今回もいっぱいいっぱいキャラ出してごちゃつくのかな～とか思っていたんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。
各キャラちゃんと映えてたっていうか。
あーでも爆破事件の話だったので、松田君と萩原さんは割と印象ありましたけど、諸伏君と伊達さんは安室さんと松田君のサポート係って感じでしたね…。
もっと、もっっっとメンバー全員がメインとして活躍するのかと…。いや、カッコよかったんですけど。
本編でもそうそう出てこないし故人なので、しょうがないですかね。

ただやっぱり終盤の爆弾どうにかしなきゃ！フェーズは笑っちゃいますね。
これがないとコナン映画って感じがしないので致し方無いのですが、サスペンダーとベルトが万能すぎるんじゃ～。

キャラの話

今回は、話が本庁～で出てきた例の爆破事件とも関連しているということで、メインキャラ達がちゃんと事件に沿って活躍していたのが良かったです。

高佐

一番最初に情報を知って、やはり気になった高佐がどうなるのかという話。
まぁ、花嫁衣装は序盤だけの客寄せブライダルだったんですけど、映画ですからね。本編差し置いてまさか本当に結婚するとは思ってないので許容範囲内です。

後半に勿論出てくる安室君のターンに気持ちが持っていかれちゃいましたけど、ちゃんと松田君が絡んだ事件を捜査する2人のシーンは結構あって、夜資料を二人で調べようとするシーンなんかは「くぁ～いつまでイチャイチャ観させられるんじゃ～～」って私が爆発しそうになりました。
松田に変装する高木、風見をビンタする佐藤、プラーミャ様を撃つ佐藤を守る高木…。
あと最後の最後とか、あぁ～劇場版本庁～～～って感じでした。

安室

いい塩梅なんじゃないでしょうか。
最初出たと思ったらしばらく登場せず、どこ行った？と思ったら謎の地下施設。どこにいてもかっこいいなこの男…。
首に爆弾があるからとコナンに謎解きを任せ自身は助言をするような立ち位置…と思えば回想で活躍。と思えばまた出てこない。クライマックスまで来ちゃったよ…と、ここで呪縛から解放された安室の本領発揮…！

今回の活躍をみて、コナン映画ってもうコナン無しのキャラでスピンオフとか作っても良いんじゃないかと感じました。
コナン君がいなければもっと安室が観れる…？？？？
このくらいの安室、刑事達、警察学校メンバー要素盛沢山ならですが。そうはいかないか。

警察学校メンバー

メインとしていっぱい出てきてくれたら嬉しいけど、まぁ死んでるんだし回想でちょこっと出るのか～？程度に思っていたんですが、昔の事件の回想パートがあって結構長く活躍していましたね。良いぞ～。

これも爆破事件だったので、松田君が活躍してましたね。あと犯人を追いかける安室さんと、さっきも書いたんですけどサポートする系の諸伏君と伊達さんの出番が続く感じで。
パルクールってかっこいいと思うんですけど、安室さんって結構アクロバティックな事する係みたいになっているので、沢山観れて嬉しかったです。
去年の赤井メアリ戦もそうなんですけど、コナンで肉弾戦とかそういう動きの激しいアクションしてくれるとキャラの好感度高くなるんですよね。かっこいい。
蘭ときょーごくさんは次元が違いすぎるんでちょっと…。

萩原さんは…もう死んでいた…。
昔、新一たちと少し接点があったという事で。なんか出番が少ないから繋げた感はありますが、なんかいい話になってたんでいいんじゃないですか。
でも「昔、あった事があるような」的展開は、この前丁度フルスコア観なおしてたのであ～またかって思いました。世界って狭いなぁ。

個人的には、後にスコッチとしても活躍する諸伏君のサポート、なかなかエモかったですね。
可愛い顔してちゃんと安室さんのサポートできるいい男。
安室さんと諸伏君だけの情報が出てこないとかｳｯ…ってなりました。

プラーミャ様

この人ちゅき！！！すごいちゅき！！！！！
ってなりました。
ハロウィンの花嫁…いいタイトルだ…(遠い目)。

映画キャラだと他に純黒のキュラソーさんとかが好きな女性キャラにいるのですが、犯人としての本性が現れてからの豹変っぷりがドツボでしたね。
TMレボリューションみたいな衣装もちゅき。女スパイみたいな、暗殺隠密特化みたいな感じ。かっこいい。
犯行動機とか「組織じゃなくて個人なのか」とか「そんないっぱいの爆弾1人でどうやったの…？」とか、映画っぽいな～～～～～というところはありましたけど、銃撃戦とか安室さんとの最終戦がアクロバティックで強キャラ感あっていい感じでした。

犯人の正体自体は今回(も？)選択肢が少なかったのでわかりやすかったですね。というか、もう劇場版コナンはそもそも推理モノではないので別に気にしていませんが。
そういえば回想パートの犯人、なんとなく「しなやかで女性的(華奢な男性か？)な動きしてるなぁ」なんて思ってたんですけど、作画って凄いですね。

ロシアの方々

もっと凶悪な組織になるのかと思ってました。
エレニカさん。ママでしたのね。声優の白石さんなんですけど、怖い顔するくせに声が可愛いな～くらいで、私はロシア語全然わからないし演技とか別に気になりませんでしたね。
むしろ外国語のセリフいっぱいあったのによく頑張ったなと思います。
演技ひどいゲスト声優とキッズなんてコナン映画には他にいっぱいおるしな…。

復讐に燃える彼女を諭して最後、皆で爆発を協力して阻止するシーンは中々グッときました。
後かた見たついったーでおおきなかぶの話をしていた人がいましたが、なるほどそういう解釈もあるのかと。

そういえば蘭ねーちゃんがあまりピンチにならなかった代わりに、今回は彼女らに拉致られた千葉刑事がヒロインみたいになってましたね。
千葉ァ！！！！
なえこちゃんも出てきて泣きついてたし、白鳥さんも「あ、小林センセ♡」っていうシーンあったし、もう「マジでこいつらよォ…」って思うほど刑事恋物語ずくしでしたね。

こまかい話

ずっと言ってますけど、全体的にキャラがちゃんと本筋の事件に因縁あったり、関わってきてる時点でもう楽しいですね。
あ、あむぴが大変な目に…松田、死んでるのにどうして…似てるからって高木にそんな大役が…む、昔の事件で一体なにが!?みたいな、ワクワクします。

これは忘れてはいけない、っていうのが毛利さんなんですけど、哀ちゃんを命がけで助けたシーンはかっこよかったです。哀ちゃんの「おじさま！」もうああああ～かわいい～～ってニコニコになりました。おっちゃん大変なことになってるのに…。
それからは離脱しちゃうけど、麻酔が効きにくいとかいうネタはクソ笑いました。なんか今回、小ネタというかそういう細かいギャグ要素も多かった気がします。

演出…？なんかこう、ギクッ！とするシーンのキャラの硬直とか、コナンがビルから降りようとして探偵団の皆とやいのやいのしてる所とか、ギャグアニメみたいな印象でした。
緊張感のある爆弾事件とのギャップがあって個人的には面白かったですね。

あと女性陣の怖い顔。皆いい顔してました。
ビンタする佐藤刑事の顔とか最高でしたね。あぁいう顔すきなのでもっとやって欲しい。哀ちゃんとかに。

少年探偵団の「だめだ」って言ってるのに聞かないところがあまり好きではないのですが(特に元太)、今回は皆頑張ってましたね。聞き分けの良い子に育ってくれて嬉しいゾ。
最後の方で歩美ちゃんにコナンが「あゆみーーッ！」って呼び捨てで駆け付けるところなんかは「ラーンッ！」がもう厳しくなってきたのかな～…蘭ねーちゃん守らなくても強いもんな～…と少し寂しく思いました。

他にはなんでしょうか…前口上の時「ほら、いつものやんなさいよ」みたいにメタくなってるのが気になったり、ボール蹴る時「いっけええええええ～～～！！」って言うのがやっぱり面白かったり、ボールクソデカすぎてワロタとか、ほんとにそんな防ぎ方で1ミリも漏れなく液体とめれる…？とか、下水とかどうなってんだろ？とか、色々ありますけど。
そんな野暮なことどうでもいいんだよな、コナンには。

おわり

今年のコナンは面白かった。
来年の例の人も気になる。というか、哀ちゃんがヒロインしてくれればそれだけで期待大。