「春風と共に」第一話


4月、高校の入学式が始まった。
(嫌な日だなぁ)って思いながら、学校に行った。
この学校は自分自身を変えるため、そして成長させるために何が自分に足らないかを見極めるために徹底的に探し出して答えを導くことが出来るようにする学校だ。

私は親の勧めでこの学校に入学した。
面談はなく、説明会を2時間聞いて、行くか行かないは親と子供が決めて、もし行くのであれば、電話するっという形になっている。

親は真っ先に「ここにしなさい」と私の意見を聞かずに言ったので、仕方なくその高校に決めた。

でも、私は勉強がとにかく苦手、一人でずっと過ごすことが一番ラク、グループワークは絶対に嫌だった。

けどこの学校に入学してみようかなと少しだけ思ったことは、『自分探しをしてみませんか?』っというパンフレットを見て、行きたいなぁって思ったからだ。

学校に着いて、まずやることがあった。
今日のカリキュラムを選択することである。
この学校のシステムは、先生が決めるのではなく、生徒個人でカリキュラムを選択して、
選択した用紙を持って教室に入るというシステムだ。

私は、どんなカリキュラムがあるか
じっくり見て選択し、その用紙を持って教室に入った。

選択したのは『自分自身のことをどう自分は見てるか』っという内容を選択した。

そして入学式が始まった。

(いろんな生徒おるし、いろんな先生おるなぁ)っと思いながら、学校の先生の話を聞いた。

入学式終了後、生徒達は朝学校に着いて自分が選択した授業の用紙を持って、各教室に移動した。

自分もどの教室か探しながら、
教室に入った。

教室にいた生徒は

男子3人 女子6人

比較的に少ない教室だった。

(よかった)っと思いながら、自分の席に座った。

数分後、担任らしき先生が教室に入ってきた。

そしてこう言った。

「今日からこの生徒を受け持つことになった
荒波嘉比(あらはらかい)だ、よろしく」っと言って一礼をした。

一礼し終わった後、次に先生が「今日から新しくこのクラスに転校してきた生徒が3名いるので、紹介する。」っと言って
扉を開けた。

その3人は先生に促されながら、教室に入ってきた。

「まずは自己紹介からどうぞ」と先生は言った。

「この学校に転校して来ました。今宵岡 ロイ(こよおか)です。」と言った。

続けて、「同じくこの学校に転校して来ました。本原ツグ(もとはら)です。」と言った。

さらに続けて 「木崎外喜(きさきとき)です。えっとよろしくお願いします。」言った。

そして自己紹介が終了した後

その3人は空いてる席に座った。

実は私はこの3人のことを知っていた。

なので、少しだけ、ドキッとした。

(いやまじか)っと思い、3人に見えないように
パンフレットで顔を隠した。

それを見た3人のうち一人が私の方を見てこう言った。

「もしや恵那だよね」っと言って私の顔を見た。

「はいそうだけど」っと私は言った。

「やっぱり」っと男子が言った。

授業終了後、その3人が私の所に来た。

「久しぶり」っと言った。

その男子は、唯一私の気持ちを組み取って理解してくれる人で名前が今宵岡ロイ

「うんほんまなぁ」言ってスマホをいじっていた。
その女子の名前が本原ツグ

「まじでびびった」っと笑いながら、
飲み物を飲んでいた。

さっき声をかけてきた男子の名前は
木崎外喜

(なんでこの3人が)っと思いながら、
放課後一緒に帰った。


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