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「百万本のバラ」ロシア語で唄うことになったワケ


前回の記事で、「百万本のバラ」をどう気持ちを込めて唄えるようするかはセントバーナードのアレンジに託したと書きました。

その一方で、自分でもどうするかは考えていました。この暗い歌詞に自分の気持ちを乗せて唄えるか、最後までどうやって気持ちを盛り上げて唄うかを考えました。

なんせ、一番の課題は最後のサビの繰り返しです。最後のサビをどう克服するか!?

「百万本のバラの花を あなたに・・・」の部分を4回も繰り返すんです。この4回をどう気持ちを盛り上げるかがとってもハードルが高いと感じてました。なんせ、歌詞に共感できてないもんで(;'∀')

そこで単純に、他の人はどうカバーしているのかを調べてみました。

参考になる歌手を探してみたら


まず、この曲をカバーしている人を探してみると、久保田早紀さんもカバーしてたんですね。歌詞は全く違うバージョンでしたけどね。

徳永英明さんと五輪真弓さんが一緒に唄っていたり、氷川きよしさんがカバーしているのもありました。

色んな人がカバーしているけど普通に唄ってるので参考にならず。山崎ハコさんバージョンもありましたがこれもイメージが違い過ぎて参考にならず。

そして、色々探した結果、見つけたのがロシアの女性歌手です。


知らなかった!「百万本のバラ」はロシアの歌だったなんて!


「百万本のバラ」を色々検索していて発見したのですが、「百万本のバラ」はロシアの歌謡曲だというのを初めて知りました!


ロシアの女性歌手アーラ・プガチョワさんの歌で、ロシアで大ヒットした曲だったんです。しかも、それも原曲はラトビアの歌謡曲をカバーしたものでした。それをさらに加藤登紀子さんが翻訳してカバーしてようです。全く知らなかったです。今までずっと、加藤登紀子さんの曲だと思ってました。

「百万本のバラ」を日本に広めたのが加藤登紀子さんだったということですね。

坂本九さんの「上を向いて歩こう」みたいなものかな???「上を向いて歩こう」がすき焼きソングなら「百万本のバラ」はピロシキソングって感じかな?

とにかく、「これは良いことを発見した!」と。

「百万本のバラ」の最後のはサビが4回も繰り返しになるから、ここが1番気持ちを持続させるのにどうするかが課題だったので、このサビのうち2回をロシア語で唄おうと思いました。

「これで、最後のサビを気持ちがダレることなく唄える!」と思いました。

あとは、N.セントバーナードの音源がどんな感じに仕上がってくるのかを期待しながら待っていたんです。

そして、出来上がった音源を聴かせてくれるときに「2つ作ったけど、どっちか使えるかな?」というメッセージを添えて音源を送ってくれたんです。

ワクワクしながら1つ目を聴いてみたら、イントロからめっちゃカッコ良くて、「これなら気持ちが入って唄える!」とスグに思ったんです。

聴き進めていくほど、力が湧いてくるというか興奮してくる音。このまま何も変更を加えることなく使おう決めました。

そして、もう1つの方も聴いてみるとイントロを少し変えていて、こちらもカッコイイから2つとも使いたいと瞬時に思ったんです。

で、セントバーナードにすぐに「2つとも使わせていただきます。」と返事をしたんです。

2つ使うということを即決できたのは、日本語バージョンとロシア語バージョンの2つを作れば良いと思ったからです。

初めは、「サビの部分だけならロシア語も何とかなるやろう。」と軽く考えていましたが、1曲全部ロシア語でとなると話は全く変わります。

サビだけでも歌詞にしておけば良かったけど、音源を聴いてから確定しようと思っていたから何もしていない白紙の状態です。

しかも、レコーディングまで2日しかない!


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歌詞はひらがなとカタカナ


とにかく歌詞を知ることからサッサと始めなければということで、もう一度ロシア語バージョンの「百万本のバラ」をユーチューブで検索。

今回、私が参考にしたのはロシアの女性歌手アーラ・プガチョワさんではなく、ウクライナのR&B歌手アニー・ロラックさんがカバーして唄っているのを参考にしました。

アーラ・プガチョワさんはソフトに唄っているのに対して、アニー・ロラックさんはもう少し抑揚がある唄い方をしていたので、こちらの方がハードロック調で唄うのに合うなと。

改めて歌を聴いてみると、歌の始めから、ま~、全く何を言ってるのか聞き取れません!これはヤバい!

英語ならまだ聞いたことがある音だから、聞き取れるんでしょうけど。

ぶっちゃけ、ロシア語に何の馴染みもなけれりゃ、雰囲気すら知りませんから。1回目は「ミリオン」しか聞き取れませんよ。

とにかく、何回も何回も聞き直して耳を慣らすしかないです。

少~しずつ聞き取れる様になってくると、最初に聞こえてた言葉とは違うように聞こえてくるんです。

耳が慣れると、だんだん聞き取れる音が違ってくるからでしょうね。これはこれで面倒で、何度も何度も歌詞を修正して朝までかかって、何とか歌詞を仕上げることが出来ました。

自分が聞こえる言葉の発音の仕方を文字に変えるって、なかなか大変です。たとえば、同じ「ビ」という音でも、自分に聞こえる音の表現の仕方として、「びぃ」なのか「ヴィ」なのかっていうのを自分でわかるように文字化していくんです。だから私の歌詞カードは、ひらがなとカタカナで書いてます。人が見てもわからない、自分だけの表記の仕方ですね。

必死で耳で聞き取って歌詞を書いたけど、所詮、私の耳に聞こえる音で歌詞を書いてますから実際の歌詞とは違ってますけどね。

なんちゃってロシア語です( *´艸`)

なんとか歌詞は完成したけど、ここからがまた大変ですよ。言い慣れてない未知の言葉を発音するって、結構難しい~~~~っ。

しかも、N.セントバーナードの「百万本のバラ」のスピードは、本家ロシア語「百万本のバラ」の1.5倍の速さですよ。

元々の言葉を全く知らないから、言葉と言葉のつなぎ目で口が回らないし、どの文字でどれくらい伸ばせば良いのかを覚えておかないと唄えなくなるんですよね。

それにある程度は、歌詞を覚えないと唄うスピードが速い分、歌詞を読んでいたら間に合わないんです。

必死で言葉を言えるように繰り返し聞いては、一人で唄ってみるの繰り返しです。

いざ、レコーディングしてみると、なかなか自分の思う完璧な言葉にはなっていないんですけど、セントバーナードが「ロシア語に聞こえるよ。」と言ってくれたので今回は良しとしました。

まあ、セントバーナードがどれだけロシア語を知っているのかは不明ですけど(*'ω'*)


途中、ちゃんと言えてない歌詞の部分だけ唄い直すこともできるんですけど、この曲に関しては1回目に唄ったものをそのまま使っています。今回は3回唄ってみましたが、1回目が1番気持ちが乗ってるし、言葉も意外と1番ちゃんと言えてたんですよね。


今回は、「百万本のバラ」をアニー・ロラックさんの歌を参考にして、自分の唄いたいようにアレンジしてチャレンジしてみました。


「百万本のバラ」はロシア語の方が合っていると思う

唄ってみて思ったことは、日本語よりもロシア語の方がこの歌には合ってると思いました。唄っててロシア語の方が気持ちが良いんですよ。前世ロシア人だったのかもしれない。( *´艸`)

ロシア語って、ちょっとフランス語にも似た感じがします。

今回は、日本語とは違う雰囲気の「百万本のバラ」を楽しんでもらえたら嬉しいです。日本語バージョンとは違って明るく楽しい動画になってます。


今回は、唄の雰囲気と私の動きや表情には全く関係の無い映像になっています。なので、映像を合わせる編集作業もいつもより、かなり難易度が上がってチロルは苦労したようです。編集作業が今終わったとこです。

チロル、セントバーナードに感謝です。

ぜひ、今夜はロシア気分のひと時を。味わえるかは「???」ですが。。。

※歌の雰囲気と映像には全く関係ない感じになっています。ご了承ください。






2020年53歳でミュージシャン活動を開始しました。もし、良かったら応援宜しくお願いします。