最終回

最後の力を振り絞り、私はおばあちゃんに尋ねた。

「じゃあ、なんで、おばあちゃんの口は、ストロー状なの?」

『それはね、お前の魂を吸うためだよ』

相変わらず達筆だなあ。
私の魂は私のおばあちゃんに吸引され、私の体は倒れ、私の意識はなくなった。


「どこ?ここ」

目が覚めるとおばあちゃんが男らしい座り方をしていた。

『ここが私のアナザースカイ、大叫喚地獄』

「おばあちゃん裸やん」と笑ってしまった。

『地獄では爪は伸びないよ』

「おばあちゃん、私もう爪切り怖くないよ」



「私たち友達として出会ってたらどうなってただろうね」


『そんな事分からない。私たちはおばあちゃんと孫』


「また手紙出すよ。今度はもっと早く届くはず』


『そうだね』

fin.

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