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限りあるからこそ輝く

朝飛び起きると枕の涎痕のような文章が広がっていて自分の至らなさに嫌気が差すが、決めたからには恥部を晒しながらでも㐂つねに向かう道すがら書いている。

さて、昨日は奈良にてすき焼き屋『㐂つね(きつね)』のオープン。ありがとうございます。

文明開化の象徴であるすき焼きのアップデートを掲げて、コースでの文脈を詰め込んだフルコース。今朝もシェフは到着するやいなや、すき焼き重にお揚げをドーンと乗せて『㐂つねのすき焼き重』に変更した。常に良くしたいというシェフの性格がよく分かるオープン日のエピソードになった。

昨日はザ・ニューワールドの早川がこんなことを言っていた。

うちに入ることはそういうことなのかもしれない。

自燃タイプと他燃タイプ、そしてそもそも不燃の人がいる。

自分で目標設定して課題解決に奔走できる人。
誰かに引っ張られながらも情熱を灯せる人。
燃やし方が分からない人、興味がない人。

良い悪いの話ではないけど、自燃タイプの人は本当に貴重だ。ほとばしるエネルギーで他の人にまで影響を与えていく人は、たくさんの人を惹きつける。でも、巻き込んだ後の愛がなければ憎悪に変わる場合だってある。責任を果たし続ける覚悟があってこそ、初めて巻き込んでいいんだと思う。

不燃タイプを変えることはできないかもしれないけど、火をくべ続けることはできる。

人生には限りがある。今日もまた10,000回分の1を使うわけだ。目の前の人を喜ばせるための最高の料理を作る。毎日そのつもりで料理を作れているか、を胸に刻みながらオープン2日目の鹿猿狐ビルヂングに向かう。


そういえば、昨日久しぶりに飲んだココアがすっきりしていてホッとした。㐂つねの隣には猿田彦珈琲さんがある。綾鷹カフェでご一緒させていただいて以来、すっかり距離が近づいて嬉しい。昨日も美味しい時間をご馳走様でした。

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