ライターとは書く人ではなく、つくる人。
『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読み始めました。ずっと楽しみにしていた本です。
ガイダンスの書き出しから惹き込まれます。
ライターは「書く人」なのか
この問いの答えは、ライターとは書く人ではなく、つくる人であるというものでした。なにを作る人か、それはコンテンツをつくる人だというのです。人々をエンターテインさせるためにコンテンツをつくる人がライターであると書かれていました。
僕は、コンテンツを作れているのか?
シンプルな問いを毎回持つことができそうです。
コンテンツとは何か?
人を楽しませるために作られたものが、コンテンツ。情報の羅列では感情は動かされません。
コンテンツになりうるものは、その人にしか書けない文章、その人しか持ち得ない情報であります。
コンテンツにするためには、編集者の視点が重要であると書かれています。
誰が、なにを、どう語るのか
これを調整して社会と接続をしていく。それをコンテンツのパッケージングというようです。
そして、ライターはそもそもコンテンツにするために何を書くべきか、3つのポイントがあると言います。
①情報の希少性
②課題の鏡面性
③構造の頑強性
この3つがそろってはじめてコンテンツに変わるというのです。
情報の希少性は、文字から一言で分かります。
では、課題の鏡面性とは、自分ごとかできる内容であるか、ということです。一人よがりのエンタメになっていないか、相手にも何か得るものがある文章になっていなければなりません。
さらに、構造の頑強性とは、文章の骨格がしっかりしているか、ということです。一文一文のもそうですが、文章全体の統制が取れているか、ということです。長くなれば長くなるほど、それは難しくなります。全体を俯瞰して見れるように、初めに設計図を描くことが重要になります。
まずは、自分の文章がこのコンテンツのパッケージングと価値の三角形になっているか、を当てはめてみることからはじめていきます。
誰が…sio株式会社,シズる株式会社でシェフの弟子をしているオリタが
何を…sioやシズるでの経験や気づきを、僕らに関わる人の思いや考えを、僕らがつくる料理を
文体…わかりやすく、ていねいに
情報の希少性…僕にしか書けない文章になっているか
課題の鏡面性…自分の話ではなく、誰かの課題を解決する文章になっているか?それを意識できているか?
構造の頑強性…主張が行ったり来たりしていないか、何が言いたいのか分かりにくい文章になっていないか?
そういうことを意識しながら、書いていく。今回書きながら思ったことは、本当の意味でライターになりたいなら、生き方から設計しなければならないのではないか?ということです。
自分にしか書けないことは、経験からつくられると思います。希少価値を上げるためには、他にはない経験を積むための選択をしていくことが大事なのかもしれません。しかし、そこにいるだけでは意味がありません。そこには、同志となりうる仲間や成長につながるような環境があるはずです。目指すべきところが何なのか、によって自分にも求められるレベルが変わってきます。仲間がいて環境があるなら、チャレンジはしやすいはず。
昔の文章は1人よがりだったなぁ、と最近はそんなことを思います。
自分にしか書けないことを、他人にも共感できたり気づきを与えられるように、わかりやすく伝えるためには、どう生きるかが重要になるのではないでしょうか?
この本を読み進めながら、もう少し書くということを深掘りして考えていきたいと思います。
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