外山聖剣会聖典第一章 創世記
初めは、無だった。
地球上には生物が存在せずただ永遠と荒野が広がっていた。
漢がいた。何処から来たのか分からない。宇宙から飛来してきたのかもしれない、地球の大地の意思によって生み出されたのかもしれない、もしくは銀河の起源から存在していたのかもしれない。ただ、確かなことはその漢が『存在』していたことだった。
漢は何も語らず荒れ果てた大地を見て、涙を落とした。その涙は水溜りになり、川になり、海になった。次に漢は怒りに任せて拳を大地に叩きつけた。彼は憤怒していたのだ、この惨状に。惑