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漫画「腸よ鼻よ」島袋全優

kindleの「あなたにおすすめ」に出てきたので、購入しました。
まず1巻。1巻を4話くらい読み進めたところで、
「やばい。すっごいおもろい」となり全巻購入ぽちー。

著者は漫画家を目指していた学生時代に
指定難病の一つ「潰瘍性大腸炎(UC)」と診断されます。

UCは大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる、原因不明の炎症性疾患です。
(皮膚で例えるなら炎症が進みじゅくじゅくした状態が大腸で起き、それに加えて出血なども起きます。)
自覚症状には血便を伴う下痢や、激しい腹痛、発熱などがあり、
重症化すると著者のように大腸摘出が必要になったり、適切な治療が施行されないと死亡するケースもあります。

作中では緊急手術、再入院、ICUなど、穏やかではない単語がたくさん登場しますが、暗くならずコミカルに描かれているので、楽しく読むことができました。

しんどかったでしょうに、本当にしんどかったでしょうに、
学校に行ったり漫画を描いたり、著者の気力の強さに脱帽です。

お姉さんやお母さまをはじめとする著者の家族や友人、
理解のある担当編集さんにも恵まれています。よかったー。

診断がつく前の「絶対普通の腹痛じゃないのに何が原因かわからない宙ぶらりん」の状態のときに、すんごいヤブ医者に当たってしまう場面が、もう辛すぎる。
もしも自分や家族が同じ状態になったら心がもたないなと恐怖でした。

主人公をはじめとするキャラクターもみんなキャラがたっていて可愛く、
私の推しはストーマ造設の場面に何度か出てくるストーマ専門看護師のクデケンさんと主人公父です。きゃわいい。

随所紹介される「腸に優しいレシピ」も参考に作ってみると簡単&美味で
我が家ではいくつもリピートして作っています。

ぜひ読んでみてください。

面白いことが確定しているので、ぜひ10巻まとめてどうぞ。


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