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13.キノコの長期投資

 12.に引き続き毒の話。

 キノコこそ「The 毒」という風を呈しています。
 有名どころではベニテングタケ、シャグマミガサタケ、カエンタケ、など見た目が禍々しいものから

 ドクツルタケやタマゴテングタケなどの綺麗な白

 そのほか、食用のものと見た目変わらないものもいます。
 ……ん?食用と見た目かわらない?

 前回、派手は色味で捕食をまぬがれる生存戦略について記事にしましたが、食用とかわらないのにヒトを死に至らしめる猛毒を持ってるキノコも多く存在します。成長すると70kgにもなる大型哺乳類を一口で葬る、なんと力強い生態でしょう。
 食用と見間違えるほどのキノコ、無毒が有毒に似てるのか、はたまた有毒が無毒に似てるのか、鶏が先か卵が先か。

 ただ野生動物には効かない毒もあるそうで、シカやリスなんかはお構いなしに食べるのだとか。もはや対ヒトで毒もっているのかと疑ってしまいます。
 確かにキノコの消費量を鑑みれば天敵はヒトと認識していてもおかしくないです。だから食用のキノコに似ている毒キノコが出現したのでしょうか…?

 種の全体として考えれば捕食者の絶対数が減った方が存続の確率が上がります。捕食者にあえて食べられる事で自らより全体の利をとる進化をしたのかもしれません。

 美味しい菌糸類(個人の感想)からも、その生き様を考えると、日常が少し楽しくなります。

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