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【マネしたい】カッコいいパワポの「表」スライド9選

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

今回は、パワポの表スライドに焦点を当て、上場企業のIR資料から参考になりそうな抜粋して紹介していきます。(パワポ研の方で難易度を三段階に設定しておりますので、各自のパワポレベルに応じてご参照ください)

表スライドは、IR資料においては、業績の進捗を前年比や計画比で示すために使われることが多いです。記載している内容は、各社とも売上高、営業利益、当期純利益、前年比などがほとんどですが、グレーアウトの方法や、表のサイズ、メッセージスペースの大きさは会社によって異なります。どのような表スライドが見やすいのか、比較してみてポイントを押さえてみて頂ければと思います。

対象企業のパワポそのものが気になった場合は、Deck全体が参照できるよう、引用元のURLも記載しております。是非ご活用ください。それでは早速見ていきましょう。

UUUM(難易度:★☆☆)

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非常に「シンプル」かつ「教科書的な表」だと言えます。ポイントは2つです。1つは、できるだけ色を使わずに、強調ポイントを明確にしていること。UUUM社の場合には「淡い青色」と「太字」を活用することで、今期の業績が前期に比較して、成長する形で進捗していることを表しています。2つ目は、できるだけ「線を使わない」ことです。デフォルトの表は枠で回りを囲ってしまうパターンのものが多いですがが、その枠を取り払ってしまうことで、圧迫感の無いスライドに仕上げることが可能となります。

URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS71102/868e0d80/e555/45db/b492/85cf71c348e6/140120200713461906.pdf

弁護士ドットコム(難易度:★☆☆)

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英語版の弁護士ドットコム社の表スライドは、海外企業の資料に近い形で作成されています。まず項目がとても少ないこと。日本で言う、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のみを記載し、縦軸も当期の業績と前年比のみとなっています。配色は、オレンジ色で当期の業績のみを強調することで、単調な印象を排除しており、枠線も可能な限り取り払うことで、余裕の見えるスライドとなっています。そもそも伝えるべき情報は何なのかを熟考し、伝えやすい形式で表現するという洗練されたスライドと言えるでしょう。

URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80401/7813e107/0574/4db6/bbfe/772ec74acc75/20200511184741933s.pdf

ジモティー(難易度:★★☆)

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ジモティー社のスライドは、弁護士ドットコム社のものとポイントは同じです。上場企業に限らず、特に資本市場で重視されている指標が「成長率」です。同じ課題を解決するサービスを提供しているとしても、どれだけ早くそのモデルを成功させたのかが最近では重視されています。そういった意味で、成長率という指標は今後もかせない横軸の要素となっていくでしょう。

URL:https://jmty.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/20210215_002.pdf

クラウドワークス(難易度:★★☆)

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クラウドワークス社の表スライドの良い点は、配色を横軸のタイトルのみとしており、文字の協調は個別にアプローチしている点です。表はどうしても情報量が多くなるため、何を伝えたいのかがわかりにくです。そのため、表の中でも特に伝えたい点に絞って、強調することで、読み手は何に注目すれば良いのかが明確になっています。さらにシンプルな表にしたい方は、前年同期比の文字列は消してしまっても良いかもしれません。

URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80447/5cd7547e/4cc7/439e/a692/2700c3b56d0a/140120201113424339.pdf

Speee(難易度:★★☆)

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あれ、少し物足りないな、、、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この表がIR資料の業績予想においては、教科書だと思っていただいて問題ありません。①とにかく線を減らす、②当期の該当箇所に配色を施す、③成長率を記載する。この3点を徹底することが大切です。欲を言うと、メッセージの点で、どの指標に着目しているのかを示すことで、会社の状態を把握することができるので、そんな工夫もあれば良いと感じます。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4499/ir_material_for_fiscal_ym/89570/00.pdf

カオナビ(難易度:★★☆)

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少し趣向を変えた表スライドです。ここでは、プラン別の機能内容を比較しています。各社、どのプランで何ができるのかを示す資料はありますが、IR資料に組み込まれていることは珍しいと思います。どのプランが最も契約数が多いなどの追加情報があれば、株主としては、今後の成長予測も立てやすくなり、本来のIR資料の目的にかなった情報提供が可能になります。細かなテクニックだと思いますが、状況に応じて取り入れてみると、より見映えが良くなると思います。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4435/tdnet/1830191/00.pdf

GA technologies(難易度:★★★)

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カオナビ社の表スライドと似た使われ方ですが、各会社のグループにおける役割を表で示しています。今後はM&Aが盛んになっていくと考えられており、どのような目的をもってM&Aがなされたかを把握、開示することは企業にとっての大きな責務となってきます。その際に、表を用いて、俯瞰した情報を提供できると良いと思います。配色も特徴的ではありますが、見やすいので参考になりますね。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/3491/tdnet/1913342/00.pdf

DRAFT(難易度:★★★)

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同社の表スライドの特徴としては、線が少ない(点線を使うことで余白が多い)、文字の強調がある、配色での協調もある、メッセージで情報を補完している、が挙げられます。ポイントとしては、前述しているものと重複しますが、スライドの構成として非常に参考になると思います。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/5070/ir_material_for_fiscal_ym/95891/00.pdf

三井住友フィナンシャルグループ(難易度:★★★)

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最後は、SMBCグループの表スライドです。Appendixにあるスライドを引用しておりますが、注目すべきは、横軸の表現です。線の区切り方で、内訳項目を示しています。細かな配慮になりますが、特に銀行のような情報量の多い資料においては、どの項目が何を表しているのかを、補完することが重要です。こちらも細かなテクニックになりますが、ストックしておいて良いと思います。

URL:https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2020_3/2020_fy_setumei.pdf

まとめ

いかがでしたでしょうか。表スライドは、IR資料において、業績の報告だけでなく、プロダクトの機能比較、小会社の担う役割を概観図にもなり得ます。情報を俯瞰して分析し、読み手に全体感を伝えるには、これ以上ない方法だと思いますので、様々な企業の資料を比較して、どのように配色をすればよいのか、数字の大きさはどの程度であれば見やすいのか、メッセージは入れた方がよいのかなど、使うべきポイントを見極めながら参考にして頂ければ幸いです。

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