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【マネしたい】カッコいいパワポの「滝グラフ」スライド6選

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

今回は、パワポの「滝グラフ」スライドに焦点を当て、上場企業のIR資料から参考になりそうな抜粋して紹介していきます。(パワポ研の方で難易度を三段階に設定しておりますので、各自のパワポレベルに応じてご参照ください)

前回好評だった、「表グラフ」の解説記事はこちら。

「滝グラフ」スライドは、IR資料においては、売上高及び営業利益の増減内容の内訳を示すことがほとんどです。つまり、全体の情報として営業利益が増加していることが分かったとして、どのような内訳で増加しているのかを詳細に把握するためのグラフになります。他の使われ方はほとんどないため、綺麗に作成する方法をパターン化して覚えることができると思います。

使用する色の数や滝の本数、太さなど、どういったデザインのスライドが見やすいのかは人によって捉え方が異なると思いますので、各社のグラフを比較しながら、参考になりそうなものを探していただければと思います。

対象企業のパワポそのものが気になった場合は、Deck全体が参照できるよう、引用元のURLも記載しております。是非ご活用ください。それでは早速見ていきましょう。

UUUM(難易度:★☆☆)

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UUUM社のスライドは、中期経営計画を分析したものになります。23年5月期までに約10億円の営業利益改善を目指しているとのことです。トップラインを伸ばすことを最も重視しており、3年間でおよそ30億円の増加を見込んでいます。配色の観点では、青系でまとめているものの、それぞれの関連性は薄く、参考になる点は、最も左の滝(20/5期営業利益)と最も右の滝(23/5期営業利益)の色が同じになっている点最も左の滝(20/5期営業利益)と最も右の滝(23/5期営業利益)の色が同じになっている点です。あくまで増減の内訳を知るためのグラフなので、どことどこの間の内訳なのかを把握するためには、両脇の色を統一することは必要な工夫だと思います。

URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS71102/868e0d80/e555/45db/b492/85cf71c348e6/140120200713461906.pdf

Orchestra Holdings(難易度:★☆☆)

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同社の滝グラフは、配色の観点で非常に参考になります。両脇の色が統一されている点は当然ですが、内訳においても、増加は黄土色、減少は薄い灰色で区別されています。また、スライド上部のメッセージとグラフの内容が紐づいており、なぜ営業利益が増加したのかが明確になっています。冒頭で述べた通り、営業利益の増減要因を詳細に把握することが目的なので、情報の区切り方、メッセージ、配色、滝の数、どれを捉えてもお手本と言えるスライドだと思います。

URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/6533/tdnet/1938394/00.pdf

GMOペパボ(難易度:★☆☆)

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今回ご紹介する6社の中で、最もシンプルで真似しやすいスライドです。ポイントは4つです。①両脇の棒の色を統一する。②増加グラフと減少グラフで色を区別する。(増加は薄い青色、減少は灰色)③内訳の数は、4~5本程度に抑える。(スライドでは、「売上高増加」から「その他コスト増加」までの4本)④テキストでのメッセージを添えることで、何が主要因なのかを補完する。技術的に難しい点は少ないと思うので、上記を取り入れてみると、基本は抑えられたスライドになると思います。

URL:https://pdf.pepabo.com/presentation/20210203p.pdf

Zホールディングス(難易度:★★☆)

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「あれ、両脇の色が違うんだが。。。」とここまで読んで頂いた方は感じるかも知れません。しかし、スライドを見てみると、ここでのメッセージは「営業利益」と「EBITDA」の差分は何で構成されているのか、です。グラフからはほとんどが減価償却費であることが分かります。ですので、このスライドの目的は、EBITDAの説明に近い点にありますので、EBITDA項目を黄土色にすることで、強調しているものと理解できます。両脇の合計項目と内訳項目を色の濃淡で区別している点は参考になるポイントですね。また、棒グラフ同士の隙間を無くすと見栄えが良くなる点も取り入れることができる点です。

URL:https://www.z-holdings.co.jp/ja/ir/library/presentations/main/02/teaserItems2/0/linkList/0/link/jp2020q4_presentation.pdf

アールプランナー(難易度:★★★)

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アールプランナー社のスライドで参考になる点は、内訳を示す棒グラフの順番とバランスです。グラフ全体のメッセージは「先行投資により、営業利益は減益に着地したものの、粗利益は向上しており、来期以降を見越すとポジティブな影響がある」ということです。内訳項目の順番として、人件費が増加した内容を最も最初に持ってくることで、メッセージを補完しています。また、内訳項目の数も4本と見映えとしてバランスの良い数になっています。

URL:https://data.swcms.net/file/arrplanner-ir/dam/jcr:45dcb3c1-ac6b-4ace-8272-c3ba86ac14c6/140120210313478271.pdf

三井住友フィナンシャルグループ(難易度:★★★)

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同社のスライドは、かなり装飾に富んだ滝グラフとなっていますが、参考になる点があるのでご紹介します。ポイントは「配色」と「横軸の説明」です。これまで述べてきた通り、配色を細かく分けることで、どの項目にどの程度の増減があるのかを把握することができます。滝グラフを使用する本来の目的を考えると、配色を工夫することは必須の条件となります。次に、「横軸の説明」ですが、これはスライド上部の「資産効率向上」「重点戦略への資源投入」のことを指しています。このスライドの様に、内訳の棒グラフの数が多くなってしまうと、どこが重要ポイントなのかが分かりにくいので、「横軸の説明」を追加してあげることで、上手くメッセージを補完することができます。1つのテクニックとして覚えておくと、便利だと思います。

URL:https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2020_3/2020_fy_setumei.pdf

まとめ

いかがでしたでしょうか。「滝グラフ」スライドは、IR資料において、営業利益の増減要因を示すことに使われることが多いですが、逆に上手く利用すれば、なぜ営業利益の増減があったのかを1枚で示すことができるツールとも解釈できます。大きな観点では、①配色②滝の数③メッセージとの関連性の3点に注意して、今回ご紹介したような企業のスライドを参考にして頂ければ幸いです。

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