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【パワポ研の決算資料探訪18】ヤプリ社の決算説明資料は”二色刷り”でも十分に見やすい

企業の決算説明会資料について解説するこのシリーズ。前回大変好評をいただけましたので、おかげざまでこの度シリーズ17回目を迎えることができました(好評だった初回Goodpatch様の記事は以下)。

今回も見どころある企業の決算説明資料について紹介させていただきます。
対象とするのは、「株式会社ヤプリ」。アプリの開発・運用・分析をクラウドからワンストップで提供するプラットフォームを提供するベンチャー企業です。

2022年12月期 第2四半期決算説明会資料
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それでは早速見ていきましょう。

ディバイダー

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水色と白で構成されているので、これは「一色刷り」(モノカラー)ですね。ちなみに、「二色刷り」(二色印刷)とは文字通り二色の色を使うもので、当然黒色もそこに含まれます。

目次

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これは、灰色の背景と黒文字を用いているので、正真正銘の二色刷りです。
別にどうということのないスライドですが、色が少ないことを意識して見ると、「なるほどな」と新しい発見があるでしょうか。

ソリューションと業界の内訳

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グラフも、実際のところ二色刷りで十分です。ここでは要素が3つしかないため、2色の区分で容易なように見えますが、例えば5要素以上でも全く二色刷りで問題ありません。

競合環境

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4象限分解のマッピングです。おそらく、普通なら黄色などでハイライトしたくなるポイントが出てきますが、あくまで青系・灰色系の2色でカバーしています。

今後の成長ポテンシャル

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二色刷りの本領発揮でしょうか。青系で計4色の色が使われています(文字含めて)。様々な色を使いすぎるよりも、この方がスライドが締まって見えます。

PLサマリー四半期

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スライドでもお手の物です。網掛けや枠囲い、ハイライトすべき文字・数値など全て青系の色で事足ります。

広告宣伝費四半期見通し

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棒グラフでも、円グラフと同様対応が可能です。これも要素の数は少ないですが、黒~灰色、濃い青~水色と2種類の色でも使いこなせば多くの要素を反映できます。

Yappliの成長戦略 スモールビジネス

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このスライドが白眉です。往年の二色刷りをそのまま再現したようなイラストですね。ロゴも含めて青黒二色刷りで完全に対応できるこの資料は、デザイナーさんも巻き込んでの一仕事です。

新規事業・M&A

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新規ビジネスの紹介においても、もちろん二色で対応できています。

成長イメージ

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この面グラフは、グラデーションがとても美しく出ています。下から濃い青~薄い水色へと明度・彩度が段階的に薄くなっていきます。ここから、少なくとも5種類の色は余裕をもって識別できることが分かります。

会社概要

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特筆すべきスライドではないですが、地図のようなものも、もちろん二色刷りで表現できます。もしかすると、上述のイラストを見てしまうと、そこまでインパクトはないかもしれません。

まとめ

最近は雑誌も含めて二色刷りというのをあまり見なくなりました。シカシ、パワポにおいてはトンマナの平仄が取りやすく、また色に悩む必要がなくなるので大変便利です。また二色刷りが復権するかもしれませんね。

なお、このヤプリ社も他のスライドではアクセントカラーとして、青系以外の色を採用していたりします。「完全に」二色印刷、というのを徹底し過ぎると、逆に疲れてしまいます。適度に力を抜いて、他の色を使うのも吉です。

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