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Power Appsでお手伝い管理アプリを作ってみた 関数設定編

シリーズ4回目
今回は、Power Apps のキャンバスアプリで関数を設定するステップについて書いていきます。

前回の記事


配置した要素のプロパティに関数を設定する

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このように、ボタンなどの要素のプロパティに対して関数を設定していきます。関数はExcel関数がモデルになっています。

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ボタンの「DisplayMode」プロパティに対して、if関数の設定をしています。

具体的には、
もしタスク名のテーブルの中に、現在操作している子供の名前で登録されているタスク名と同じ文字列がない
かつ
その進捗が「未」の登録タスク数が0の場合
ボタンを使えるようにする
という条件分岐の関数を設定しています。

この文章を見て「うわ、なんかとっつきにくそう」「プログラミングみたいな感じ、苦手ー」と感じた方はいらっしゃるでしょうか?

もし、今までExcelの関数を全く使ったことがない、プログラミング的な思考に触れたことがない場合、Power Platformを使いこなすことは難しいでしょうか?

私が感じたのは「結構大丈夫かも!?」ということです!

関数の設定は料理に似ている!?

私自身はプログラミングの経験はありません。今までWebサイトの制作やWebマーケティング関連の仕事をしていた経験はあり、プログラミング的な思考(条件分岐、ループ、変数など)について触れる機会はありましたが、実際の業務でコードをバリバリ書いていた経験はありません。

そんな私が感じたのは「Power Appsの設定って、結構日常生活でも使う考え方だなー」と思ったのです。

具体的には、料理に似ているな!と思いました。
最近ある人が「プログラミングって料理のレシピと一緒!」と言っていて、それに気がつきました。

例えば味噌汁を作るとしましょう。
豆腐、ネギ、味噌、水などの材料を決まった分量用意します。

レシピを書くとき、分量と手順、次の工程に移動するタイミングが決まっていませんか?

例えば、

1:鍋に400ccの水を入れる。
2:豆腐を2センチ角に右から左に切る。高さが3センチ以上の場合は高さを半分に切る
3:豆腐を切った後は鍋に入れる。
4:鍋に強火で火をつけ沸騰直前で中火にする。
5:大さじ2杯の味噌を用意しておく。
6:鍋のお湯が沸騰直前(90度)になったタイミングで溶いた味噌を鍋に入れて味噌が溶けるまでかき混ぜる。

手を加える事で状況が変化し、ある一定のタイミングを迎えるまで動作を繰り返し、決めた条件を満たした段階で違う動作に移る。。。
この料理の工程はPower Appsの設定を考える時のやり方に似ているな!と感じました。

関数については暗記しなくてもちゃんとリファレンスが用意されています。

値を変数に格納するっていう感覚に慣れる

正直、Power Apps を触り始めた当初、この「変数っていうのに値を格納して、それを関数で操作する」っていう感覚に慣れるまで時間がかかりました。

(具体的に引っ掛かりまくった変数の設定についてはまた記事に書いてみようと思います。)

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↑このように、変数がからんでおらず、関数だけの設定(例:Navigate関数など)の場合はすんなり理解ができました。

アプリ内で設定した変数を確認

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↑アプリ内の変数は「ビュー」タブの中の「変数」画面で確認することができます。

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私が変数で最初にわからなかったのはこの点でした。
・グローバルとか何やねん!?
・最初に変数を作る時って、"var"とか書いて宣言しなくていいの?
いきなり関数の中に、変数の名前を書けばいいの?

調べると以下のことがわかりました。

Power Apps には3種類の変数が使えること
グローバル変数:アプリ全体で使う。Set関数
コンテキスト変数:特定の画面で使う。UpdateContext関数
コレクション:アプリ全体で使う。Collect関数など

変数は、値を設定する関数に表示されるとき、暗黙的に作成および型指定されます。(Power Apps のキャンバス アプリ変数について)

「じゃあ変数の宣言は別にしなくてもよく、変数の型(テキスト型、数値型、日付型、、、)も宣言しなくてもPower Apps 側で型指定してくれるのね。グローバルとかいうのは変数が参照される範囲のことかな。」
と理解しました。

慣れている方はわかりきっていることかもしれませんが、全く初心者で関数や変数に馴染みがない方に対して、変数とか関数とかを説明する時に「リファレンス見ておいてー」だけだと混乱するなと私は感じました。

かなり省略しますが、このようにアプリ内に配置した要素について関数や変数を設定して組み合わせてアプリを作成していきました。

アプリを作成した感想

4回に分けてPower Apps のキャンバスアプリ作成について記事を書きました。今回は、設定の細かい部分までは書かず、各工程の概要について書きました。

これはPower Apps でアプリを作成する際の全ての工程で強く感じたことですが、具体的な設定方法に行く手前の段階で
「最初に、アプリを作る際の設計や設定の考え方を把握しておく。変数や関数のそもそもの考え方は把握しておく。」
ことは重要だなと思いました。

私が前工程を通じて一番わからなかった事は、Power Apps の設定方法でもなく、関数の詳細でもなく、実は「そもそもアプリを作るのって、どういう事を設計しておき、どんな工程で作成が進むの?」という点でした。

確かにリファレンスやラーニングコンテンツ、チュートリアルを読むと紹介があります。
提供されているコンテンツは"お料理教室形式"で作成内容が用意されており、手順も書いてもらっているので、読むと理解したように感じますが、いざ自分でアプリを作ってみる段階になり、受け身ではなく自分で考える段階になると手が止まってしまうことが何回もありました。

Power Apps の画面でアプリを作成する以外で、考えておくべきこと、決めておくべきことがたくさんあるな、と感じます。

今回は家庭で使うアプリを個人ベースで作成しましたが、市民開発者が実際の業務で使用するアプリを作成する場合、内外で関わる組織や人と協議を行い、アプリ作成の前に決めておくべきこと、準備しておくことがあるかと思います。

Power Apps について深めると共に、業務フローや開発工程についても俯瞰で見れるようにインプットとアプトプットを続けていきたいと思います!

私が参考にした情報ソース


↑このパートをやって、感覚をつかみました。

↑こちらの動画シリーズで画面設定の概要について把握しました。
動画だととてもわかりやすいです(嬉涙)

↑こちらのページは、私が一番困ったこと「アプリの作成ステップについての考え方」がまとめられています。

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