日記|暇と退屈の倫理学を読み始めた

友人が哲学の本などを紹介してくれたことで、日々社会を生きていく上での悩み・課題について、本質的な部分は時代を超えてもあまり変わりなく、大概先人が答えを求めて思考しているということを知った。

前書きを読んで惹かれた本書を読み始めたところ、日々もやっと感じていることを理解するための心つかまれる部分や、BUMP OF CHICKENに通じる部分があった。自分がなぜBUMPが好きなのかを認識させてくれるようでうれしくもあった。

第1章を読んだので、気になった部分をメモしておく。

好きなこととは?

人々は社会を豊かなものにしようと努力をしてきた。しかし、豊かな社会が実現したら、人々は不幸になる。なぜか?

豊かになると、余裕が生まれる。
その余裕は何に使われているだろうか?
それは、「余裕がないときはかなわなかった自分の好きなこと」と考えるのは自然だ。
では、その「好きなこと」とは何だろうか?
(世間では、消費者は生産者が差し出した「好きなこと」を消費させられているという。本書(というか哲学全般?)では、この分析だけで思考をやめない。では、どうしたらいいか?を問い続ける。ここが、とても共感する部分である。)

「好きなこと」については最近ずっと自問自答していた。
趣味は何か?と聞かれたときに明確に答えられる「モノ」がなかったからである。特に、社交の場では、世間の人にわかりやすく受入れられやすい「趣味」を持っておくことが暗黙で求められている。
しかし、そういった「モノ」があまり出てこないのである。
確かに、邦ロックのライブに行くこと、旅行、楽器を弾くこと、読書、などをあげることはできるが、何か自分の言いたいことを正確に表現できていない様な感覚があった。(まあ、一般のコミュニケーションでは、自分のことを正確に表現することよりも、円滑に意思疎通ができれば良いのだろうが。そういうコミュニケーションをすること自体、むなしく感じるのだが。)
そんな中、とある本の解説動画に出会った。その中のワークをしてみることで、違和感の正体が何となく、自分の価値観もぼんやりと見えてきた。まだまだ輪郭を研ぎ澄ましていくため、自問自答を繰り返そうと思う。

趣味と呼べるのはこれかなと思う。
・美しいものを見ること、また自ら美しいものを作り出せること
 (BUMPの音楽・歌詞、書道、楽器演奏(音作り、DTM)、美しいフォント探し、伝わるデザインの模索、消しゴムスタンプ)
・再現性がある作業を行うこと
 (書道、楽器演奏、音楽鑑賞、消しゴムスタンプ、同じ旅行先での定番の店)
・想像していたことを実際に確認して、認識の差を楽しむこと
 (地質学現地観察、見知らぬ土地への旅行、普段やらないことへの挑戦)
・日々感じているモヤモヤを解消(言語化したものを見つける)すること
 (読書)


どうやったら、よりよい人生が歩めるか、思考は続く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?