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観覧車につい乗ってしまうという話

HEPの赤観覧車に今まで3回乗ったことがあります。大阪府民にこの話をすると、高確率で驚かれます。「えー、あれ、乗る人いるんや笑」

そういう風に言われると、わたしは逆に問いたくなります。え、なんで乗らんの? 梅田の繁華街のど真ん中に、ビルに突き刺さる形をしてそびえ立ってるあの観覧車、めちゃくちゃ面白くない? 乗りたくなるでしょ。

突き刺さってる

わたしは観覧車を見かけるとなぜだか乗りたくなります。理由は特にありません。強いて言えば高いところが好きだからです。先祖が馬鹿あるいは煙なんだと思います。観覧車ってただ座って外眺めるだけのなんてことない体験なのに、しかも結構揺れたり椅子硬かったり、ラグジュアリーな体験とはほど遠いのに、余裕で15分700円とか取ってきたりするから、わたしが言うのもなんですが結構貴族の遊びだと思います。でも楽しいんですよね。

なんだろう、あの乗ってるときの世界掌握してる感覚とか、非日常を700円で買う、刹那的な娯楽を消費してるあの心浮き立つ感じとかが好きです。「自分馬鹿なことしてるな〜」っていう感じが。おそらく酔っ払いとかギャンブラーとかと同じ発想ですね。高いところ好きな奴はみんなこういうことを考えてるのか? だから馬鹿って言われるのか? まあ煙か馬鹿かでいえば、馬鹿寄りの存在ですね。

閑話休題。観覧車がある観光地って多いですよね。天保山の観覧車しかり、神戸ハーバーランドの観覧車しかり。エキスポシティにもあったな。あそこには乗れてないな〜。

せっかく横浜住みなのにコスモクロックにもまだ乗れてない

しかも「大」観覧車って名前のところ多いですよね。あれって何と比較して「大」なんでしょうか。観覧車なんて大体のものと比べて「大」だろ。
他の観覧車と比較して「大」なのか? ちゃんと検証してるのかな? でも「近畿最大観覧車!」とか「当観覧車は西日本最大です!」みたいなアオリ文句は見たことがない。いや、わたしが知らないだけであるのかもしれないけど、そんなに大きく出ちゃっていいの?ってこっちが心配になっちゃうな。観光地ができる度に更新されて、規模競争が起きてしまう。「ウチの観覧車こそが日本最大です」「いやいや、それならウチはもっと大きな観覧車をつくりました」「なに、そうくるならコチラはあと1メートル高台に移動させて…」最終的に勝ち負けだけにこだわり、土台をしっかり作らなかったからどちらの観覧車も跡形なく崩れて…。図らずも星新一のショートショートみたいな話ができてしまった。

↑世界最大の観覧車はラスベガスにあるんですって。ゴンドラが近未来的でかっこいい。いつか乗ってみたい気もするけど、ラスベガスに行って観覧車乗ってきた!って話す友達がいたら、こう言ってしまう自信があります。「えー、ラスベガスまで行って乗る人いるんだ笑」

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