見出し画像

過活動膀胱になりました…

29歳で3人目 出産後 子宮脱になりました。

40歳で4人目 高齢出産して 尿トラブルになりました。

尿トラブルで 心を病み過活動膀胱になりました。

6年かけて自力で完全克服しました。

過活動膀胱について

今では、過活動膀胱という名前を目にすることが多くなりました。

わたしが、過活動膀胱になったのは、今から12年前。
まだ、尿漏れや過活動膀胱など尿トラブルがあまりおもてに出てきていない頃でした。

過活動膀胱って我慢できないほどの強い尿意が起こり、頻尿や失禁を伴う状態のことで、膀胱と脳の連動がうまく行なわれていない状態のこと。

過活動膀胱の患者さんは、日本には40歳以上の人口の12.4% 810万人くらい。
そのうち尿漏れのある方は430万人
尿漏れがないけど症状がある方が380万人という統計が出ています。

例えるなら花粉症患者くらいいるといわれています。
どれほど多いかイメージできました?
その中の一人となりました。

原因は、女性の場合は、出産や加齢によって子宮、膀胱、尿道を支えている骨盤底筋が弱くなったこと。

男性の場合、前立腺肥大症が影響することも。

それ以外の原因が特定できない場合も多くみられます。

わたしたちのからだは、神経と膀胱の筋肉の間に神経・筋接合部というところがあり、神経からアセチルコリンという物質が出てきて膀胱の筋肉に引っつくと、膀胱は、収縮します。

過活動膀胱のようないつも異常な膀胱の収縮状態になるのは、アセチルコリンが過剰に出ているからだとか。

4人目出産後、骨盤底筋が弱くなり、こころまで病んでしまったのでアセチルコリンもおかしくなったのかな??

膀胱について

膀胱は「心の鏡」と言われています。
緊張するとトイレに行きたくなる
→ 心の状態の現れで自律神経ととても深く関わっているから。

膀胱は、恥骨の裏側にあり左右の腎臓から尿管でつながっています。
みなさんのイメージ通り、風船のようなもので中に尿を溜めてくれます。

よい膀胱は、よく伸び、尿をたくさん尿トラブルなく溜められ、トイレに行ったときには、スッキリ全て尿を出し切れる膀胱。

過活動膀胱のように自分で尿意コントロールできなくなり何度もトイレにいっていると柔軟性が低下し伸びにくい膀胱になります。
すると、少ししか溜められないスッキリ感が感じられにくい膀胱になってしまいます。

膀胱にはセンサーがついている


画像3


わたしが過活動膀胱になったきっかけは、産後の尿漏れです。

骨盤底筋がダメージを受けて腹圧性尿失禁になり、尿漏れしたくない一心で考えた作戦が「尿が溜まる前に出す」でした。

この作戦が後にもっと苦しみを引き起こすことになるとは…。

当時のわたしは、知識がゼロで目の前の安易な対処方法に手を出してしまいました。

軽い尿意がきたら 「おっ!トイレ・トイレ」とすぐにトイレに。

ご存知ですか?
膀胱には、紡錘筋といって伸展すると刺激を感知するセンサーがあります。

センサーのことをはじめから知っていればあんなことにならなかったのに…


負のスパイラル
よく溜まりよく伸びる膀胱は、およそ250ml前後くらいでセンサーが反応し軽い尿意を感じますが以前のわたしのように溜まっていないのにすぐにトイレに行っていると溜まらない伸びないすぐ尿意反応する膀胱になります。

伸びない膀胱の壁にあるセンサーは、少量の尿でも反応してしまいます。
尿意がおこりからだは、排尿反射を起こします。

やっかいなのが尿意は、身体から尿を押し出そうとする力が膀胱にかかること。
少量の尿でも排尿反射が起こりますから、尿を止められる外尿道括約筋の力がないと押し出す力に負けて漏れてしまいますし漏れそうに。

すると、漏れるからまた少しの尿意でトイレに行くを繰り返し、負のスパイラスにはまります。
まるでわたし。

画像1

過活動膀胱のころのわたし
マックス過活動膀胱 → トイレに行く → トイレから出てドアを閉める → 尿意が起こる → 我慢できないからトイレに行く → 数滴しか出ない → トイレから出てドアを閉める → もうトイレに行きたい → 我慢できない → ・・・・

ほんとうにおかしくなりそうでした。
怖くてトイレから離れられない状態。

骨盤底筋トレーニングとの出会い

「うわぁ!もう人生おしまいだぁーーー」そのころのわたし

悶々とした日々の中、たまたま目にとまった番組で「骨盤底筋トレーニング」を紹介していました。
内腿の間にペットボトルをはさんで閉めて引き上げるというトレーニング。おっ!藁にも縋る思いでトレーニングを開始。

見よう見まねでしたが股のあたりに力が入る感覚が少しずつ体得できるように。
2週間、毎日毎日真剣にトレーニングを続けました。
すると何とかトイレまで歩いて行けるように!

でも頻尿は、そのまま。
なんとかしなくては…。
そこでまた、考え付いたのが少し我慢してみる方法。
後に勉強して知ったのですが「膀胱コントロール」といいます。
自分で尿意のコントロールできる身体にしていく方法です。

当時のわたしの膀胱コントロール方法は、尿意が来たら家の階段の往復を始める。
一段一段数を数えながら「1往復目・2往復目・・・」
少しずつ、少しずつトイレの間隔をあけるように毎日努力を重ねました。

画像2

「膀胱コントロール」は膀胱ストレッチを利用して膀胱機能をより良い状態に保つトレーニング。
骨盤底筋も尿道括約筋の筋力も弱いわたしが尿意を我慢して耐えることは、ほんとうに厳しいことでした。
しかし、膀胱機能を向上させ溜められる膀胱にするためにはとても有効なトレーニングです。

このトレーニングのおかげでトイレの間隔も少しずつ長くなっていきました。

「会陰排尿筋抑制反射」を使おう

「会陰排尿筋抑制反射」とは、尿意に振り回されずトイレの心配から解放されるための尿意に勝つコントロール方法です。
(もっとこの反射をはやく知りたかった、後に知ることとなる)

外尿道括約筋をギュッと締めると収縮した刺激が脳に送られ副交感神経が働き脊椎内の排尿中枢に信号を送ります。
→ 排尿中枢から膀胱に対して「この人はまだトイレに行かないから膀胱の収縮を抑えて!」と信号が送られます。→ 尿意が落ち着く → トイレ以外の事に気を逸らす

「トイレに行きたい」と尿意を感じたら尿道括約筋をギュッと締めて強い尿意をコントロールした後トイレ以外の事に気を逸らします。
そこから「トイレに行きたくて我慢できない」くらいになってからトイレに行くようにしましょう。
(もれても心配のないご自宅から始めるといいです。)

徐々に筋力が付き、尿道括約筋をうまく動かすことができるようになると
上手に尿意コントロールできるようになってきます。

ただ、尿道括約筋は、普段動かさない筋肉なのではじめは、わかりにくいです。からだで覚えられるまで少しずつ継続が大切。
できないからとすぐに諦めしまっては、もったいないですよ。

※蓄尿等の注意を受けられている方は主治医の先生にご相談の上お願いします。

おしっこを我慢すると膀胱炎になる?

「おしっこを我慢すると膀胱炎になる」そう言って昔からトイレに早くいくようにしつけられた方が多いのではないでしょうか?
日本人は、早め早めにトイレに行く習慣が身についているといえます。
トイレに行きたいから行くのではなくトイレがあるから行くという考え方ですね。

膀胱炎は免疫力が低下し女性の場合は便の中の腸内細菌が外陰部に繁殖し、さらに尿路を逆行することが原因と言われています。(女性は尿道が男性よりも短く、膀胱炎に至る可能性が高く症状は、頻尿・排尿困難・血尿・下腹部の痛み、排尿時痛が特徴的)

日常のストレスをケアして自分のからだに意識を向けながら自己免疫をおとさないことが大切です。

おしっこを我慢しても膀胱炎にはなりません。
反対にしっかり溜めてよく伸びる膀胱ですべての尿がスッキリ排出される状態こそよい膀胱、よい排尿なのです。

ま と め

トイレを気にするあまり過活動膀胱になりました。
過活動膀胱の実体験からよい膀胱に気づき克服することができました。

膀胱は、風船で筋肉です。よく伸びよく溜められスッキリ出すことの出来る膀胱は、日ごろからの心がけと取組みの中で作られるものだと考えています。
「会陰排尿筋抑制反射」と利用して「膀胱コントロール」取組んでみてください。

尿のことは、はずかしくてなかなか他人に相談できないことだと思いますが一人で抱えず自分で自分をまもっていきましょう。
なんでもお気軽にご相談ください。

「大丈夫です。」なんたってわたしが克服できたのですから!

同じ思いで苦しんでいる方のお役に立てればうれしいです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。







「みんながしあわせMAXな100歳になりますように」「地球がいつまでもきれいでありますように」との思いを込めて活動しています。実体験から考案したオリジナルメソッド「イントレ」を一人でも多くの人へ届けたい。みんな自分の中には、自分をまもれるすごい力があるから、気づいてほしいです。