マガジンのカバー画像

日記 一〇二号室

100
夜ごはんときもちを記録した日記。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化して、ここに淡々と暮らしを綴る。 ち…
運営しているクリエイター

#詩

じゃらんじゃらんと春へ曲がるところ

二〇一七年二月二十日月曜日 晴れのち曇りのち雨そして曇り 町に浮かぶ ぷかり浮かぶ その島のような舟のような  あの場所が待ち合わせの場所 傘をさして 夕方に出発することは約束がないとなかなかありません 見慣れない傘に手を伸ばしたり見上げたり 寝起きののんさん このごろよく読むえほん ひもがいっぽんのさいごのページ (ぶううら ぶううら ぶうらぶら) (ぶううら ぶううら ぷらぷらぷら) と傘を揺らすと どこかそわそわがなだめられてゆくよう とつ とつ と

打てよ、ロマンチック

二〇一七年二月三日金曜日 晴れ あのひととヘイタクシー。 名前をかいてもうばわれないわ。 「上からせめていくか」 公開といえど彼ら、蚕の繭を紡ぐそのところ 戸惑ったり、気にしないを演じたりしている 埃をかぶった表札に息を吹きかける (don't touch Please !) (水曜日ラジオ DJ クロちゃん) (階段にかかるはしご) (わたしのせかいは、サーモンでできている) それだけじゃないけれど ここは彼らによる彼らのもの うばわれるな、この