俺たちの『パシフィックリム』

本記事は2018年4月13日に狂気に駆られながら書いた自分のはてなブログから一部修正して再掲しています。

明日に公開を控えた「パシフィック・リム:アップライジング』。『パシフィック・リム』からから5年の時を経て、ついに続編の公開日がやってくる。楽しみでならん。明日の公開に向けて、前作の復習を個人的にしつつ、この場を借りてパシリムの良さを語りつくす。いや、良さは尽きることないけどね!!
 
 
『パシフィック・リム(原題:PACIFIC RIM )』は2013年8月9日に公開された映画だ。ストーリーはとっても簡単。2013年8月、太平洋の海底に突如異世界と通じる謎の穴が出現!!そこ穴からKAIJU(カイジュウ)と呼ばれる巨大生命体が環太平洋地域を襲撃!!世界各国はKAIJUから人類を守るため80m超のロボット「イェーガー」を作り、これを迎え撃つ!!そして時は流れ2024年、KAIJUからの襲撃はさらに頻度が増加し人類は存亡の危機に立たされる!!なぜKAIJUが地球に出現したのか?!人類はKAIJUたちから世界を守れるのか?!!胸アツロボットSF映画の傑作がここに爆誕する!!!
 
…本当にストーリーがシンプルイズベストすぎる。え?ストーリーがありきたり?内容が薄い?
うるせえ!アクション映画にストーリー求めんな!アクション映画の魅力はアクションだ!ストーリーは二の次どころか四の次!!!
 
 

用語解説

・パシフィック・リム:「環太平洋地域」や「太平洋のふち」と訳される。一般的なロボット/ヒーロー映画はロボット名をタイトルに付けがちなので、趣きの違いが面白い。ちなみに本作は日本の特撮映画のオマージュがあちこちにある。
・KAIJU(カイジュウ):突如太平洋の底から地球にやってきた巨大なモンスター。監督が日本の特撮好きオタクなのでリスペクトを込めて日本語にした。めっちゃ強くてマニラとか一発で吹き飛ばす。体にはところどころブルーの模様が入っていて不気味に発光している。基本4足歩行だがたまに二足歩行や飛べるやつがいてずるい。あと口や断面から「カイジュウ・ブルー」と呼ばれる強酸性の青い液体をだす。要するにゲロ。
・イェーガー:ドイツ語で「狩人」の意味で本作のロボットの総称。コックピットが頭にある。機体とパイロットの神経を接続する「ドリフト」により、パイロットの動きに忠実に連動した動きが可能。しかしあまりに負荷がかかるため、二人で操縦する。レンジャーたちは互いの神経も連動させる(「ブレイン・ハンドシェイク」)ことでシンクロ率を高め、より負荷なく高い能力を発揮させる。
・レンジャー:イェーガーのパイロットのこと。活躍すれば一躍世界の救世主だが、大抵はKAIJUとの戦闘で殉職する。すでに大勢のレンジャーたちが死亡し、作中の2024年時点で現役は6名しかいない。基本的に性格に難のある奴しかいない。
・ギレルモ・デル・トロ:本作のオタク監督。怪獣が好きで怪獣映画ばっかり撮っていて、オタクの好きなものを知り尽くしたキャラクターデザインが得意。最近は『シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞した。個人的には『ブレイド2』が好きです。
 

イェーガーの種類

 
これで映画の大筋は見えたでしょう。この次はパシリムの何を説明しよう。イェーガーだな。
 この作品に出てくる主なイェーガーは全部で4機。イェーガーは各国政府が軍事金投資して作った兵器だからそれぞれに国籍がある。各機体の個性はそれぞれの国のステレオタイプがもとになっている。
 
①ジプシー・デンジャー(USA)
なんて頭の悪そうな名前。高校2年生だった当時、初めて見たとき「なんだこれダッサ!ガンダムのザコか?」と思ってしまったほどにダサいフォルムをしている。事実、「主人公機はダサいに限る!」という監督の信念により爆誕した。
本機体はアメリカのカウボーイやヤンキーがもとになっていて結構マッチョなシルエット。ブラスター銃とか装備してるのにKAIJUに頭突きや根性焼きを入れるワイルドな戦法を取るが、主人公機だから無敵。チート。ほかのイェーガーが3体がかりでも倒せなかったKAIJU2体を1機で倒す猛者。かっこいい。
 
②ストライカー・エウレカ(AUS)
オーストラリアからやって来たイケメン。作中の最新型ということで、ほかの機体と比べてかなり俊敏な動きが可能。ボディー全体が白でペイントされていて、背部には天使の羽のようなスタビライザーが付いているため愛称が天使。わかる、大天使ガブリエルだよね。
最新鋭機体であるため、そのスマートなビジュアルとは裏腹に装備の殺傷能力が高いわりに手持ち武器がどう見ても糸切ばさみ。それでいいのかストライカー。ちなみにこいつだけエネルギーが原子力ではない。プロット段階では主人公機になる予定だったが「かっこよすぎる…!」というオタク監督の一言によりライバル機に降格した。
 
③クリムゾン・タイフーン(CHN)
唯一三人で操縦するイェーガー。その為腕が三本ある。腕の先端には円盤状のブレードが付いてんだけど、戦う姿がどうしても皿回しに見える。中国雑技団がイメージだから仕方ない。機体の関節部分の可動域が広くて一番動きがアクロバティック。さすが雑技団。搭載武器が実はストライカーに次いでやばい設定がある(が、秒殺されたからこの目で拝むことかなわず)。腕が三本、単眼というかなりおちゃめなビジュアルからは想像もつかない。
 
④チェルノ・アルファ(RUS)
ロシアの戦う原子力発電所。頭がバケツに見えるが実は発電施設になっている。実は雷パンチが打てるらしいがこちらも秒殺されてしまった。機体のイメージはロシア軍が大好きな戦車こモチーフらしいが、いや、バケツだろう。ビジュアルの何とも言えない可愛さからファンからぶっちぎりの人気を誇ってる。
 
 
ロボット好きにはたまらない機体ばかり。自分のお気に入りはクリムゾンとジプシー。
 
登場人物
 
こいつらはもうほんとどうしようもないやつらが多い。
 ◆ローリー・ベケット:主人公でジプシー・デンジャーのレンジャー。かつては兄とジプシーに乗っていたが戦闘中に意識共有状態の兄がKAIJUに食われてトラウマになり、行方をくらませていたが、2024年に最後の危機が迫り白羽の矢が立基地に強制連行される.レンジャー復帰後はずっとマコにナンパしてる。
森マコ:ジプシーに乗る優等生菊池凛子。子どものころ、KAIJUに両親を殺され自分もあと一歩で死ぬところだった。そこを当時レンジャーだったスタッカーに助けられる。最近は思春期なのでローリーが気になる。
スタッカー・ペントコスト:長官でありマコの養父。過保護。現在は引退しているが最初期のレンジャーの一人。最近はローリーからマコを守っている。
チャック・ハンセン:ストライカーの若手レンジャー。万年思春期だが父親のハークからは反抗期だと思われている。拗らせ型のファザコン。最近は彗星の如く現れたローリーとマコが気に入らず突っかかっている。自分にも他人にも厳しい完璧主義者。
ハーク・ハンセン:チャックの父親でストライカーのレンジャー。子育ての仕方が分からずチャックを叱れないまま今日にいたる。この件で最近ローリーに怒られた。本名はヘラクレスで実は最初期からの唯一の現役パイロット。無敵のジジイ。まさにヘラクレス。

テンドー:基地のオペレーター。ローリーとも旧知の仲。ずっとドーナツ食べてる。KAIJUの名前をいつも勝手に付けているがネーミングセンスから推し量るにきっと特撮オタク。
ニュート博士:KAIJUオタクがたたって博士になった。KAIJUが好きすぎてKAIJUとブレイン・ハンドシェイクをしてしまいとんでもないことに。悪運が強すぎる。
ハーマン博士:数学・物理オタクがたたって博士になった。KAIJUは嫌いでニュートとの共同研究室にKAIJUの死骸や臓器がぶちまけられているとキレる。
 
タン3兄弟:中国系の三つ子でクリムゾンのレンジャー。めっちゃイケメン。中盤の戦いでKAIJUに機体が襲撃されるが死亡描写がない。(小説版では一人だけ生き残っていると書かれている。)信じないから。皆が生きて帰ってくるのを待ってるから!!
カイダノフスキー夫妻:ロシア版佐々木健介・北斗晶夫妻。見た目年齢がゴツイわりにまだ20代。レンジャースーツがごつくてカッコいいが、こちらも中盤戦でKAIJUに襲われて溺死。
 
ちなみに最終決戦でストライカーに乗ったチャックと長官も死ぬ。

パシフィックリムの好きなところ

ここまで長かった…やっと作品解説に入れる…!
と思ったけど時間が時間。明日の出撃に備えて「…アップライジング」の気になるポイントだけ書いて寝る。
 
…いや、でも普通に考えてここまで来ておいて最後まで書かずにねるのか。
もうこの際最後まで書ききってしまおう。
 
①ロボットのリアルさカッコよさ
なんといってもまずはこれでしょう!設定がマジでリアル!!精神負荷を考えた二人操縦とか、原子力エネルギーとか、なんか言うてるまに実現しそう。どこぞのガ〇ダムみたいに「ガ〇ダリウムがないから無理」なんてことにならない。
あとコックピットの中が最高。めっちゃ滾る構造してる。見終わった後、しばらくはただ歩いているだけなのにイェーガーの中にいるみたいな感覚に陥った。
 
②ダイナミックな戦闘
さすが巨大ロボ×ハリウッドのCG技術で、圧巻のバトルシーンは何回見ても感動する。
戦闘は海だから、動くたびにばっしゃんばっしゃんしぶきが上がって迫力満点。しかも夜の戦闘でイェーガーのライトとKAIJUの体の青い模様が画面の中でとても映えて美しい。市街地での戦闘はウルトラマンよろしくしっかり町を破壊しながら戦う。
 
③見え隠れするかわいさ
・ヘリ4機にぶら下げられながら海の沖まで運ばれるイェーガー
・息子を叱れないハーク
・バケツ頭ことチェルノアルファ
・電磁波妨害で戦う前に戦力外になった無能ストライカー
・ストライカーのおてての糸切はさみ

『アップライジング』に向けて

うん。これでもう十分だ。お前はやり切った。
最後にアップライジングへの期待もろもろ。
 
・前作、人が死に過ぎたけど今回は何人生き残るのか。マッケン、生き残ってくれ。
・前作でKAIJUが襲来してる穴ふさいだけどどうやって再襲撃してくるのだろう。
・タン3兄弟を出せ。
・ローリーとハークはどこ行った?
・今作はみんなデザインかっこいいね、とってもスマート。
・前作が海×夜の戦闘だったのに対し、今作は陸×昼の戦闘が描かれるという。楽しみ。ボディが太陽光できらきらすんのかな。ロマンを感じる。

 
洋画にはまり始めたころに劇場で見た2本目の作品なので5年越しの続編というのは感慨深いものがある。どうかたくさんの人に見てもらえますように。続編微妙じゃありませんように。
人が死にませんように!!!!!!!

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