14歳のサクちゃんへ

あなたがどうして閉じこもってしまったのか
私にはわからない
大きな空 大きな河 空がうつって 雲がながれて
むこうには 青いやま
いっしょにこの景色をみたい、とおもうけど
それは 私のわがまま
優しい音楽 力のこもった言葉 
あなたにきかせたい、とおもうけど
それは 私のわがまま
何に傷ついているのか それはあなたにしかわからない
ほんとうのほんとうには あなたにもわからないかもしれない
どうにかしてあげられる それは私の思い上がり
でも  森の中で 教会の告解室で
ただ 話すように 
私に話してくれませんか
世の中のしくみから アスファルトの道から
はずれて歩くのは 
がっちりと からめとられたような
お城でくらすのは
はずれたからこそ よけいと不自由になり
でも もどることは 考えただけでも 身震いがする
いきをひそめて ただそこにいる あなたのこと 
話してくれませんか
くちなしになると きめた わたしに 


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