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炎は透明なほど熱いもの〜勝田里奈卒業にむけて〜

名は体を表すとはよく言ったもので【勝田里奈】という名前は「かったりーな」とも読めてしまう。そして、りなぷ〜に対するハロヲタのイメージは、まさにそんな「省エネなダンスで気分が乗らなきゃ本気出さないアンニュイな取っ付き難い人」だろう。

6スマ時代のりなぷ〜は、僕もそんなイメージを持っていた。正直よく分からない人だった。でも、身近な友人がゴリゴリのりなぷ〜ヲタになってて、何かある度に楽しそうにしてて、最初はそれもナナメな楽しみ方してんのかな?と思ったんだが、僕もスマイレージが好きになって、スマイレージをちゃんと見るようになって、そうしたら勝田里奈という人の奥深さが少しずつ分かるようになった。

りなぷ〜はライブで音を外す事がほとんど無い。いや、音程がブレているのは見たこと無い。タケのように天性の才能とは違う安定感が彼女にはある。

ハロコンとかで一人だけダンスが軽い。この印象が省エネと揶揄される要因だとは思うが、まあこれは否めない。やる気がないのではなく、本気の勝田里奈が観たければアンジュルム単独コンに来なさいという事なのだろう。でも、本気出すとスタイルの良さも相まってため息が出るくらい美しいダンスを魅せられる。

トークもぶっきらぼうだ。気に入らないと分かりやすく不貞腐れる。嫌なものは嫌だと明確に意思表示をする。これは前リーダー和田彩花の影響も大きいかもしれない。自己主張をしないと埋もれてしまうという危機感もあったんだと思う。

だが、4年ぶりの単独ホールコンサート初日、始まってすぐのMCで誰よりも先に泣くし、卒コンでも誰よりも先に泣く。嬉しい事、悲しい事、ストレートに反応して感情を爆発させる。

炎というのは赤やオレンジで表現される事が多く、メラメラと燃えているから熱いと思われるが、本当に熱い炎は限りなく透明に近づく青い炎である。

勝田里奈という人は青い炎のようなアイドルだ。誰よりも熱く燃える魂を持った人だ。それに気付けた時、誰もが彼女の虜になったんだと思う。

アンジュルムの裏番長は、卒業しても変わらずアンジュルムのスタイリストを続けたいと言ってくれている。自分のブランドを起ち上げつつ、大好きなアンジュルムに卒業しても関わりたいと表明してくれている。そんな風に言ってくれるりなぷ〜が僕も今では大好きだ。

あと1時間ほどで卒業コンサートが始まる。たぶん、りなぷ〜は誰よりも先に泣く気がする。そして、客席で僕も泣くんだろうな。そう思いながらパシフィコ横浜そばの椿屋カフェで勝田里奈スタイルブック『ANGERME RINA FASHION TOOL Petunia ― 勝田里奈編集長と12人のアンジュルム』を読んでいた。

そろそろ会場に向かいます。


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