D&D5eリプレイ「お嬢様の恍惚」 第1-15話『波音の洞窟』(未完結)

!注意!
本作はD&Dシナリオ「ファンデルヴァーの失われた鉱山」を基にしたリプレイです。ネタバレを含みます

「残念ね...やはり信用できないのか」グラルボがレイピアを放り投げショートボウを構える

◇戦闘再開◇

グラルボのショートボウ!ヘッドショット!デカいゴブリンは倒れた
「強すぎる!やはり領主の送り込んだ暗殺者なのか...」イヴェルの声がいつになくおおきい
デカい死体が転がり落ちてくる
「...残念ね」グラルボの言葉は少ないが、きっと多くを考えている

■戦闘終了

残った眠っているゴブリンをノワールが手早く処理する。返り血がまぶしい
「終わったよ!」「よくやった」イヴェルとはすこし仲良くなったようだ
生首の処理をしている。モザイクがかかってよく見えない

グンドレンを起こすと「シルダーはどこじゃ!『波音の場所を記した地図』は彼が持っておる」と言っている
「地図...?」一同反応するが、なかでも地図職人であるグラルボの期待は大きい
「...知ってるわ!」だれも反応がないことを確認して私から語り始める。むかし家庭教師に聞いたのを思い出した

-波音の洞窟について-
X00年前、この地域にドワーフとノームが住んでいた。彼らは波音の洞窟といわれる不思議な洞窟の中で
豊富な鉱脈を使って、様々な武器や防具を生み出していた。ミスリルやアダマンティンなどの特殊な鉱石も採れた
魔法のエネルギーを使用した巨大な鍛冶場を形成し、魔法のアイテムを作り出してたいそう栄えていた
しかしあるとき多くの軍勢が攻めてきて略奪の限りをつくし、洞窟の場所はだれにもわからなくなってしまった
うわさでは、まだ財宝が眠っており、誰かがくるのを待っているという

地図はグンドレンとその兄弟がみつけた
彼らは「ロックシーカー3兄弟」と名乗っている
長男の「ヌンドロ」
次男の「タルデン」
末っ子の「グンドレン」
兄二人はファンデルヴァーで待っているとのことだ
積み荷の内容は「波音の洞窟」攻略のための物資だった
「シルダーを助けてやってくれ!」

助けたいのはやまやまだし、どのみち助けるのだ
だがパーティメンバーの手前、はいそうですかというわけにもいくまい
「依頼が変わってるわね。私たちは積み荷を届けて報酬をもらいたいのだけど...」少し意地悪をしてみよう
「街へつけば、兄たちが追加の報酬を払ってくれるはずじゃ!」
言質をしっかりとったうえで、「人命優先なら仕方ないわね」と了承しよう
「お年寄りをそんなにいじめるのはよくない...」グラルボが止める
「そうだよ!かわいそうだよおじさんが!」ノワールものってくる

リーダーのグラルボが休憩をとるか取らないか提起してくれた
みなが満身創痍なこと、殺す気なら人質はもう死んでいるであろうことを考慮して1時間だけ休憩をとることにした
パーティメンバーとはいえ、熟睡した状態をさらすほど私は甘くない
少しうとうとできれば十分に回復できるのだ。壁を背にして目をとじる

- つ づ く -

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