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鬼滅の刃無限列車編は女性に都合のいい少年像を提示する物語だという話

僕はアニメしか見ていないが、『鬼滅の刃』が嫌いだ。特に、無限列車編が大嫌いだ。 内容自体もそうだが、特に嫌いなのは「(女性に)人気だ」という事実の方だと思う。「人気作なんだ」と思いながら見ていると不安になる。ものすごく焦る。多分、どこぞの女性作家が描いた、特に人気にもならない無名の少年漫画なら、ここまで嫌いにならなかった。 表面的にはすごく優しい話のようで、弱さを吐露していい場面がどこにもない気がする。鬼滅の刃には(そしてこの作品を取り巻く言説には)、男としての辛さを語れ

    • そろそろアニメの「覚醒シーン」とは何なのか考えたいと思っている。その覚書き。

      アニメを見ていると、時々覚醒シーンというものが出てくる。 例えば、エヴァンゲリオンの「綾波を……返せ!」というシーン。 ここでは主人公のシンジ君がヒロインの綾波レイを取り込んでしまった使徒という敵と闘うが、戦いのさなか、乗っている初号機(巨大ロボット…ということにしておこう)がエネルギー切れを起こし、活動を停止してしまう。敵はそのすきにシンジ君の乗った初号機を攻撃し、初号機の腹部を貫き、左腕を切断してしまう。絶体絶命のシンジ君。 しかし、薄暗い操作席に座ったシンジ君は、

      • 男性のケアとしてのシン・エヴァ(シン・エヴァを見て、Fateの呪縛から解放された話)

        『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の感想にもならないナニカを書こうと思う。 普通、エヴァンゲリオンシリーズの完結作である本作の感想は、必然的にエヴァ全体についての話になる。のだが、実は私はあんまりエヴァを見ていない。私が見たことあるのは、『新世紀エヴァンゲリオン』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』、貞本エヴァ、そして、新劇場版シリーズで、そのうち何度も見返したことがあるのは新劇場版だけだ。 10代と20代の狭間くらいの私は、エヴァを心の底から感じ

      鬼滅の刃無限列車編は女性に都合のいい少年像を提示する物語だという話

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