過去のプロレス日記より【三沢vs丸藤】

三沢vs丸藤のGHC
2006年12月26日14:43

久々に泣けた。 

何より丸藤の成長に感動。入門当時から知っているレスラーがどんどんたくましくなっていくのを見るのは嬉しいものです。 
同じくKENTAも。KENTAはデビュー前に地元の体育館の外で力皇と橋と一緒にマットをしいて練習してた姿がいまでも思い出されて、「こんなにほそっこい身体で大丈夫かな」と心配してたのですが、男前だし身体もかなり作られてますね。小林健太と小橋健太って名前がまぎらわしーなーと思ってたけどいい選手になっちゃって、もう名前が紛らわしいとか言ってられない。 

さて、タイトルの試合の話。 

私は全日本の四天王プロレス信者で、あの2.99プロレスこそが至高だと考えています。今でも。 
で、NOAHになって、川田がいなくなって、マット界全体の流行(ファンの嗜好)も変わっていって、私もなんとなくプロレスを見ないようになりました。 
まだ分裂前のときには武道館大会は、必ずヒナ壇の2段目(ストンピングで良い音出せるし、見やすい)で花道側(選手を間近で見れる)に座り、ゴングや週プロに自分の熱狂している顔が写っているのをニヤニヤしながら眺めるというのが2ヶ月に一度のスペシャルイベントでしたが、ディファは遠かった。そして何より選手が花道を通るのが許せなかった。そんな頑固なファンだったんです。 

そんな頑なな気持ちも風化されて、自分は本当にプロレスが好きなのか分からなくなっていた今日この頃。 
見ました。GHCヘビー級選手権試合。挑戦者三沢。チャンピオン丸藤。at武道館。 
丸藤は三沢の愛弟子。アンタッチャブルでも一緒にやってたし、同じ栃木出身だし。 

実は私がプロレスを完全に離れたきっかけが力皇の三沢越えだったのです。川田の三沢越えにかかった年月を思うとあっさり負けすぎだろう、三沢さん。と本当に切なくなったんです。 

そして今回。丸藤が三沢を越えるか越えないか。正直なところ三沢の年齢を考えると越えられても仕方がないとは思っている部分もありましたが、それでもやっぱり簡単に越えられてしまうと新日本のように安っぽいプロレスになってしまう。「NOAHだけはガチ」という言葉がふさわしくなくなってしまう。そんな気持ちは他のファンにも多いようで、会場は三沢コールの嵐。 

丸藤はやはり三沢の足を攻め、対する三沢も場外トペ、エルボースイシーダなど44歳とは思えない「流石三沢さん」。 

花道から場外への不知火で安らかに目を閉じる三沢さんを見て、そういや川田が三沢さんを越えたときもこんなシーンがあったな、と思っていた。ただ、三沢さんが凄いのは場外でやられて倒れて動けないふりしてHPを半分くらい回復してしまうというレスラー力。このときもやはりそうだったのでしょう、試合後半。 
タイガースープレックス85.場内大ストンピング。私も見ていて鳥肌が立ちまくり。しかし返す丸藤。そして不知火。しかししかし返す三沢。さらなる三沢さんのエメフロ!場内は三沢コール!ああ!なんで私は!!これを見に行かなかったのか!!と後悔しているところにタイガードライバー91!!!!!ああ!三沢さん!!最強!!!!! 
そして最後は不知火を捉えてそのまま雪崩式エメフロでフォール! 

泣ける。ほんとに泣ける。世代交代はしなきゃいけないとは思うけど、圧倒的に強いお父さんていうのは必要だと思う。かつてのジャンボ鶴田がそうであったように、三沢さんにもあと5年くらいは頑張ってほしい。 

次の防衛戦は森嶋。森嶋もデビュー当時はでかいだけで白くてなんか貧相な雰囲気だったけど、下馬評はかなり良い感じらしい。あらためてプロレスを見たいと思わせてくれた試合をしてくれた三沢さんと丸藤に感謝しつつ、息子さんに拝み渡りを教えてきます。

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