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香港でコロナになった話

2022年12月中旬にイベント出店のため香港に行ってきました。
タイトル通りなのですが、香港で体験したことを簡単にまとめてみます。
幸い症状はとても軽く、無事に帰ってくることもできましたが、海外でのトラブルで、特別な経験をしてきました。

ならないに越したことはありませんが、もし海外でコロナになってしまった時、また、海外旅行に行く前の準備として、ちょっとでも参考にしていただけるかもしれません。

香港での入国の規制などはどんどん変わっており、あくまでも当時の情報です。今後行かれる方は最新の情報をご確認ください。

私が香港に行った時期は、入国時と2日めのPCR検査、入国後3日間の行動制限、入国から5日間の抗原検査が必要な時でした。
(私は2日目のPCR検査で陽性となったのですが、毎日検査があったおかげで、早く気づくことができ、すぐに隔離、療養ができ、結果的によかったのかもしれません。)

香港に行く直前まで、イベント出店や制作など、忙しくしていて、自分でも自覚できるくらい疲れていました。その上、香港渡航に関する登録をしたり、到着してからも色々と登録や次のPCRの予約をしたりして、慣れない環境で緊張もしていたので、免疫力が下がっていたのだろうと思います。

泊まったホテルが、寒く、暗く、清潔感がなく、なんだか気が悪い感じがして、ここでずっと過ごしていたら具合が悪くなりそうだなぁ・・と、予感めいたものがあり、2日目のPCRを受けに行ったあと、別のホテルに変えることにしました。

勘がいいというべきか・・次のホテルは図らずもたまたま政府指定の隔離対応ホテルだったんです。
次のホテルにチェックインして、「はーやっとこれから香港を楽しめる!」と思った途端に、香港政府からのPCR陽性の知らせがSMSで届き、隔離が始まりました。

なんだかちょっと風邪っぽい感じがするから気をつけなくちゃ、最初のホテル寒かったからかな〜なんて思っていた時にまかさの陽性の連絡で、数秒固まりました(笑)
最初に思ったことは「どうしよう、帰れるのかしら」という気持ちでしたが、意外と落ち着いていて、「自分でどうにかしなきゃいけない」というのはわかりました。

香港政府からの連絡やこちらからの登録はすべて中国語か英語・・まず、指示を英語で読むところからはじまります。(わたしの英語力というと、最低限のことが身振り手振りで伝えられるくらいです。香港や台湾大好き!と言っているくせに中国語は一言も話せません笑)
翻訳アプリも駆使しながら感染者登録フォームに入力をしていきました。どこにいるかとか、体調はどうかとか、今後はどうするか、とかでした。
本当に隔離対応ホテルに宿泊していてよかったです。もしどこかに移動となれば大変だったと思います。また、体調も悪くなかったので治療が不要だったのも幸せなことでした。

その後にしたことは、この旅で一番心苦しかったこと、「親に連絡する」でした。
いやー絶対絶対心配ですよね。日本でコロナになっても心配でしょうに、ましてや海外で一人だなんて。このような連絡をしなくてはいけないのが、本当に申し訳なかったですが体が元気だったので、安心してねと。「安静にね」とエールをもらいましたが、内心不安だったことと思います。

それから、ホテルフロントに連絡を。
あっさりと「OK何かあったらお気軽に連絡を!」という感じでした。
そしてイベントの会社に参加中止の連絡をしました。
本当に申し訳なく、悔しい気持ちでいっぱい。楽しみに待っていてくれた香港のみなさんにお会いできないことが悲しかったです。香港の友人やイベントに来てくれると連絡してくれていたお客様にキャンセルの連絡をして、snsでも出店中止の報告をしました。たくさんのお客様が「残念です、でもあなたの体が一番大事」とコメントしてくれて、ちょっと泣きそうになりました。

コロナ隔離の支援物資などはありませんでした。(もしかしたら申請すればもらえたのかもしれませんが)
隔離期間の食糧をなんとかせねば〜と思っていたら、香港のお客様から「食べ物はフードパンダでデリバリーしてね!」と教えていただきました。
いい時代ですね。というか、この時代だからこその隔離だったりコロナ禍での対応だったりするのでしょうね。

フードパンダも他のデリバリーアプリも日本で使用したことがなかった私。これも体験ねと早速フードパンダのアプリをインストール!!・・と思ったら、アプリ使用には携帯番号認証が必要で、登録できず。(香港政府からのSMSが確認できるような状態での入国が必要だったので、wifi機器をレンタルしてきたのですが、日本の電話番号では通話はできない状態でした)
どうしましょう〜何も食べられない〜とフロントに相談の電話をして、香港ローカル電話番号付きのSIMカードを買ってきてもらうことになりました。食べられないと困る!と、この時一番英語での会話を頑張った気がします。
サブ機として持ってきていた古いiPhoneにSIMカード入れて無事香港電話番号をゲット。フードパンダに登録も出来て、ご飯も食べられる状態になりました。

この時学習したのは、渡航先で使えるデリバリーのアプリを予めインストール、登録しておくとよい!ということでした。

そんなこんなで1日目は登録や連絡、食糧確保をして無事終了しました。

2日目、領事館に電話をして、今後どうすればいいのかを聞きました。不安に思っていた事を日本語で聞けるというのはなんと幸せな事なんだ!と感動。領事館に連絡するなんて縁がない事と思っていましたが、ここで初体験。色々な体験ができました。

その後はのんびりと隔離生活。風邪のような症状があるものの(微熱、せき、鼻水などでした)、元気だったので食べて寝て、ひたすら時が経つのを待っていました。
snsを見て心配してくれたお客様や友人知人のメッセージはとってもありがたかったです。コロナとは書かなかったけど、なんとなくみなさん察してくれていた模様。元気ですよと言っても、自分より周りの方が心配だったと思います。気にしてくださった方いたら、ご心配をおかけしました。

とってもうれしかったのは「注文+メッセージ」でした。現実的な話、香港で何も出来ず、ただただお金を溶かしている状態でしたし、今頃たくさんの香港のみなさんに作品を見てもらっていたはずなのになぁ、と落ち込んでいた私にとっては、作品を届けられる喜びというのは何よりも大きかったです。香港のお客様からもたくさん、日本のお客様からもご注文とメッセージをもらって今後につながる勇気をもらえました。ご注文くださったみなさま、本当にありがとうございます。
それから、「今日はデリバリーで何食べるの?毎日写真送ってねー」と連絡くれた友人。きっと私からの気晴らしメッセージしやすくしてくれるんだろうなぁ、あと、ちゃんとごはん食べてね!って言ってくれているんだろうなぁと、こういう気遣いって素敵だなと感激しました。

フードパンダで香港グルメを楽しんで、数日ひたすらのんびりして、無事陰性になり、翌日も陰性、2日連続の陰性を政府に報告して無事隔離解除になりました。

香港入国の際、最初の3日間の行動制限があったこともあり、滞在期間を長くしていたため、予定通りの飛行機で変えることができました。
そう考えると、コロナになってしまったことは残念だし大変ではあったけれど、毎日検査していたのですぐ感染がわかって人にうつすこともなかっただろうし、隔離ホテルに移っていてすぐに隔離療養が出来て早く陰性になれたこと、すべてが本当にラッキーだったなぁと思っています。

出来事の中には同時に良い面も悪い面もありますが、良い面に目を向けて幸せを感じられたらそれでOKじゃないか!と考えられるようになった事もこの旅で得た宝物と思います。
待っていてくれた香港の方もたくさんいてくれたんだなぁとか、日本から応援してくれる人もいっぱいいて、とっても幸せだなぁと感じました。

振り返ってみると今回の香港旅行は、行って、コロナになって、寝て、帰ってきた。というものでしたが、その中でも色々な経験をし、ずぶとい精神を鍛えてくることができました。
大変な思いはしたけれど、今思うことは「それでもまた香港に行きたいなー!」です。
あたたかい香港の人たちにまた会いたいし、美味しい料理もデリバリーじゃなくお店で食べたい。
また行く機会があるといいなと願っています。

この記事を書くにあたり、現在(2023年1月初旬)の渡航条件を見てみたら、入国後の行動制限なし、2日目PCR廃止、5日間の抗原検査は必須から推奨に。かなり行きやすくなっていますねー。
みなさんももし機会があれば安全に気をつけて楽しんできてください。

最後に香港含め海外旅行に行く際に準備しておいた方がいいと感じたことをまとめます。

・渡航先のコロナ療養対応を調べておく
・隔離ホテルの確認
・調べ物が多いのでネット環境必須
・急な出費にそなえクレジットカードの限度額を確認
・渡航先で使えるデリバリーアプリを確認、登録しておく

あとは心身ともに健康でいることですね!
今回はスケジュールや体調管理で無理していた部分もあったかなと反省しています。

症状が軽かったこともあり、もしこれが日本だったら、気が付かずに普段通りの行動してしまい、周りに感染させてしまったり、症状を長引かせてしまったかもしれません。
みなさんも、もし体調がすぐれないことがあれば、無理せずに早めに
休養したり、検査したりすることをおすすめします。
また、もしコロナでつらい思いをしている方がいらっしゃいましたら、早く良くなる事をお祈りします。
それから、もしご旅行先で感染するようなことがあっても、慌てず、ご自身の健康を第一に、ゆっくり静養してください。

長くなりましたが、私の特別な思い出となった香港旅行記、読んでいただきありがとうございました。
記事を気に入っていただけましたらサポートいただけると嬉しいです^^コロナがんばったねーのお見舞いのお気持ちとして感謝いたします♪


最後に空港で撮った写真。また来るね!

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