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[組織ブログ Ver.19] 「当事者意識」と「責任感」の違いを自分なりに解釈して記載してみます

「当事者意識」と「責任感」の違いを学ぶ機会を得ました。すごく納得感があったと同時に、

「僕(山根)は当事者意識を持っていたと思ったら、持てていなかった」

ということがわかりました。
この違いを理解できただけで、1歩前に進めた気がしました。では、ご覧ください。


0. 「当事者意識」と「責任感」の違い

こちらはオーセンティック社より教えていただいた情報を記載しています。


1. 「責任感」について

責任感という言葉の最たる特徴としては、「事象」にスポットが当たっていることだと思っています。「事象」と言うよりは「業務」と表現したほうが社会人の方はわかりやすいかもしれません。

例えば、こんな話が、御社でも起こり得ているかもしれません。

「この業務の先に何があるのか?」

つまり、ある特定の業務が誰の何のために存在をしているのか?そして、その業務を終えた暁に、どのような効果が発生するのか?

ここまで考えて仕事ができるとベストかと思うのですが、ここまでの範囲を「責任感」とは呼びません。責任感とはあくまでも「事象」にスポットが当たっているため、依頼を受けた「事象(業務)」を期限通りに全うするかがポイントだと個人的には解釈しています。

もし仮に、下記のような依頼があったとしましょう。

「Aという業務を今週金曜日の18時までに実施してください。その際に、Aという業務が誰の何の価値を提供しているのかを400字でまとめて提出もしてもらえればと思います。」

この依頼に対して、「責任感」がある方は「その通り」に提出してくるかと思います。前述した依頼内容に対して着実に、そして「責任」を持って仕事をしているのだと思っています。


2. 「当事者意識」について

当事者意識の最たる特徴は「自分がその事象の一部であること」、そして「それを引き受け、率先垂範による行動を起こしている」ことだと思っています。

ここで言う、

「自分がその事象の一部であること」

ここが当事者意識を持つ最初のステップであると思っています。ただ、イメージがつきにくいかと思いますので、僕の解釈も含めて説明したいと思います。

2-1. 夫婦/彼氏彼女の関係について

どなたかとお付き合いをしたことがある方は、彼氏もしくは彼女がいらっしゃった経験があるかと思います。もしくは既にご結婚されている方は夫婦関係をイメージしてください。

誰しも(おそらく)、相手に対してイライラした経験をお持ちかと思います。なぜイライラしたかは人それぞれだと思うのですが、おそらく「自分の思い通りにいかなかった」ことが理由になることも多いかと思います。

そのような事象が発生したときに、どのような気持ちになりますでしょうか?

「なぜ、相手はわかってくれないのか」
「え、普通は〇〇でしょ?」
「いつも言ってるのになんでそうなってしまうの?」

このように感じたことがあるのではないでしょうか?もちろん相手の原因の「尺度」は様々かと思うのですが、この場合当事者意識を持っているとは言えません。

当事者意識は「自分がその事象の一部であること」が最初のステップと前述しました。つまり、相手が引き起こしている自分のイライラは、その一部の原因を自分が担っている可能性がある、という視点で考えることにあります。

「けれど、明らかに相手が悪いと思うのですが!」

と言う意見が飛んできそうではありますが、その気持ちはわかります。99.9%相手が悪いとしたとしても、0.1% 何かしらあなた自身が「原因の一部」になってしまっている可能性もあるかと思っています。誤解がないように申し上げますと、これは、

「すべて自責で考えなさい」

と申し上げているのではなく、「意識」の話をしています。少し話を変えられればと思うのですが、当事者意識というのは、その事象の一部に「入り込む」ことで発生します。つまり、あなたとその事象が「離れている」状態だと発生することはありません。「すべて自責で考える」と言うのは、その事象に対して100%自分の責任だと思い込むことだと定義した際に100%そう思う必要は一切ありません。ただ、

「自分が関係ないと思っていたことが、自分がその原因の一部であること」

と頭の中を少しでも変換することによって、見える景色がガラッと変わってきます。

2-2. 会社の組織について

今、皆様が所属している組織において、おそらく不満が無い方はいらっしゃらないでしょう。僕も過去に所属していた会社に不満を持っていました。そして、今振り返ると「責任感」はあったかと思うのですが、「当事者意識」は少なかったのだろうなと反省しています。

皆様、イメージしてみていただきたいのですが、皆様が持っている「組織に対しての不満」を思い浮かべてみてください。そして「その不満の原因」をイメージしてみてください。さらに「その不満の原因を3つ」考えてみてください。

今、3つ原因を考えてみていただいた方は、その原因の中に「自分」が含まれていたら、少なからず当事者意識をお持ちの方かもしれません。(必ずしもそうではないのですが)。ただ、おそらく9割以上の方が「自分」が原因には入っていなかったかと思います。なぜならば、

「不満は自分を正当化させるための道具」

だと僕は捉えており、自分を正当化させるために不満が発生しているのに、「自分がその原因の一部」であると認めることはすごく難易度が高い行為です。

少しだけで良いと思うのです。少しでも、「あれ、今自分が不満を抱えている事は、自分がその原因の一部なのではないか」と少しでも考えることによって、ガラッと変わってきます。そして重要なのは「偽善者」としてそれを思う必要は無いことです。それは本質的な当事者意識ではないと思っています。ただ、自分1人で内発的にこれを発生させる事は、もしかしたら難しいかもしれません。そのためにコーチがいたり、信頼する上司がいたりするのでしょうね。

2-3. 親子関係について

僕は今2歳の娘がいるのですが、娘の言動が予想できないことが多いです。そして、アンコントローラブルと言いますか、自分と相反することばかりで、苦労の連続であります。
ただ、娘の言動には「メッセージ」があると感じています。そして、その「メッセージ」を作り出している一部は間違いなく僕なんだろうなと思っています。

「なんで、この子はこのように育ってしまったのだろう」

のような場面をテレビドラマなどで見かけることがあります。これは当事者意識がない事例だと解釈しています。「このように育ってしまった」の原因の一部は両親でしょうし、もちろん学校で出会った友達や先生などの影響も多分にあるかと思うのですが、その原因の一部は両親かなと。

繰り返しになりますが、「すべて自責で考えましょう」とお伝えしたいわけではありません。極端な話をすると「世の中で起こっていることすべての原因の一部はあなたであること」を少しでも理解することが重要だと思います。地球温暖化はその事例の1つだと思います。


3. (山根の話) 自分は当事者意識を持っていると思っていたら、そうではなかった話

僕は会社の代表です。

自分に対しても相手に対しても、仕事に対する姿勢や態度などは一般のレベルよりも厳しい方だと自認はしています。

そのため、会社の雰囲気が閉塞感を醸し出していたり、緩い雰囲気になっていた場合は、朝礼の場で「帯を締める」ような発言をすることがあります。端的に言うと「最近緩くなっているから帯を締めて頑張ろうぜ」と言うような発信です。

もちろん自分が言っていることに責任を持たなければならないので、僕は自分自身最大限取り組むべきことをしている状態で、この発言をするわけなのですが、この発言をするときに、

「僕は、自分と会社を切り離して発言をしている」

ということに気づくことがしばしばありました。

「最近ゆるくなっているから帯を締めて頑張ろうぜ」と言う発言の文脈には、

(自分(山根)は頑張っているのだけど、みんなも負けじと頑張って欲しい。自分は頑張っているのに。)

これが僕の心の中の声であると仮定した場合、僕は組織を「離れて」見ているなと痛感しました。前述した通り、当事者意識とは、

「その事象の一部が自分であること」

と説明しました。つまり、僕が「最近緩くなってきている」と表現をした「事象」は、僕がその原因の一部であることを感じ取れていないということがわかりました。

会社の代表や取締役、部長クラスであれば、もしかしたら共感いただける話かもしれないのですが、その役職における「責任」はもちろん持っているとして、ただ「自分と組織(チーム)を切り離してみてしまっている」という癖があった場合は、当事者意識を持てるようなトレーニングをするべきだと思いました。


4. どのように「当事者意識」を持てるようになるのか?

最初のステップは本ブログに記載しております「責任感」と「当事者意識」の違いを理解することだと思います。

そして、再現性がないアドバイスになってしまい、申し訳ないのですが、「散歩」はお勧めです。

問題や課題が発生したときにモヤモヤすると思います。そしてそのモヤモヤが不満に変換され、自分を正当化し始めます。そして「まぁいいか」と問題を先送りしてしまう事はよくあるのではないでしょうか。その際に、「いやいや、解決しなくてはまずいな」と言う思考を持てる方もいらっしゃるかと思います。

その際に、机にかじりついて解決策を考えるのではなく、20分ほど散歩に出かけて、静かな道を歩いてみてください。そして、

今起こっている事象(問題や課題や不満)をぼんやり想像してみて、その思い浮かべたサークル(問題や課題や不満)の中に自分という人間を入れてみてください。そのサークルの中に入ることによって、不思議な感覚を覚えます。ポイントは、そのサークルの「外」からサークルを見ないことです。これは「評論家姿勢」になってしまっています。何度も記載してる通り、不満は「自分を正当化させるために」発生するものだと僕は解釈しています。それと、その不満(サークル)から自分を切り離したいと言う気持ちが無意識的に発生しています。そのため、ぼんやりしたイメージでいいので、そのサークル(問題や課題や不満)に自分を入れてみる作業をすることによって、

「あれ、この不満って自分が原因の一部じゃないか。もしかしたら前日に自分が起こした言動がそれの原因になっていて、事を悪化させているのではないか?」

こんな気持ちが発生してきます。

本ブログを偉そうに書いていますが、僕もトレーニング中です。実は、本ブログは出勤中に僕がスマートフォンの音声認識で書いているブログなのですが、机にかじりつきPCをカタカタするよりもインスピレーションが湧く気がしています。


最後に

当事者意識は「偶発的」に持てるようになる方もいらっしゃるかと思います。一方で、継続的に持てない方も多く存在してると思います。きっかけは何かは分かりませんが、そのきっかけの一部が本ブログであると、僕としては嬉しく思います。

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