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『コンコルディア』次に買うべき拡張

この記事は、 

コンコルディアを遊んでみた
→面白い!
→拡張も欲しい
→たくさん出てるけど何から買えばいいんだろう?

そういった人向けの記事です。

本来ならマップ解説の続きでイオニア/ヘラスの解説を書くべきところなのですが、何かを書けるほどこれらのマップをやり込んではいないので別の話を書くことにしたとかそんな次第。
で、先日ツイッターでどの拡張を買うべきなのという話が散見されたのでこの話を書こうかなと。

個人的には全部まとめて買っていいとは思うのですが、諸事情で一個ずつ買わざるを得ないとか、まだそこまでハマってはいないのでという人向けに、どの順番で買っていくのがオススメなのかを書いていきます。

ということで、独断と偏見でお送りする次に買うべきコンコルディア拡張ランキングです。

第1位.サルサ拡張(ビザンチウム/ヒスパニア)





やはり最初はなんと言ってもサルサ拡張です。

この拡張には

・フォーラムタイル
・塩
・ビザンチウム/ヒスパニアの追加マップ

の3つが入っています。

■フォーラムタイル
フォーラムタイルはプレイヤーに特殊能力を与える拡張です。
ゲーム開始時に1枚、そしてゲーム中も護民官をプレイするたびに1枚獲得していきます。
これにより基本ゲームではほぼしゃがみアクションだった護民官に多少メリットが増え、いつ護民官を打つかがちょっとだけ悩ましくなりました(特に強いフォーラムが並んでいる時)

また単純にフォーラムの能力は持っていて楽しく、これにより20回程度だったコンコルディアのリプレイ耐性が100回を超えるようになります(個人的感想)

もちろんフォーラムにも強弱があってその分運の要素は増えますが、逆に言えばそれによって実力の劣る人にも勝ち目が出てきたり、自然な感じでハンデを与えられたりも出来るようになります(例えば下手はフォーラムを二枚持ってスタート等)
あるいはそうした運要素が好みに合わないという人のためにゲーム開始時に競りによって初期フォーラムを獲得するルールも用意されてあります。
これによって運の要素を減らすことが出来るので公平な勝負をしたい人はこのルールで遊ぶのがいいでしょう。

ちなみに追加で8枚のフォーラムがミニ拡張として出版されていますので、もしフォーラム拡張が気に入ったのならこちらの購入も検討してみてください。

(まさかこのミニ拡張の日本語版が出るとは思わなかった)

■塩
塩はレンガ、麦、道具、ワイン、布に次ぐ第6の資源です。
オールマイティとして機能しプレイングに柔軟性を与えてくれます。
塩都市からのみ入手でき、その塩都市は道具+ワイン+基本5セステルティウスで建築することが出来ます。
これによって基本セットではやや低めだった道具とワインの利用価値が補正されましたが、一方で各種ミネルバの得点が増えたことによりカード得点のバランスが多少変わっていることも事実です。
個人的には最初からそういうバランスだと思えばそう問題はなく特に壊れているという印象もありませんが(事実、ミネルバを1枚も買わずに勝ったゲームも多々あります)、世の中には塩抜きでフォーラムタイルだけ入れて遊ぶという人もいるようです。
なので、その辺は個人の好みでご自由に。
ただ資源の遣り繰りは塩抜きのほうが難しく、よりハードなゲームになるということは言えると思います。

■新マップ
この拡張に入っているのは、2~4人用のヒスパニア(現スペイン)と3~5人用のビザンチウム(現トルコ~ギリシャ~エジプト~パレスチナ)です。
どちらもそれぞれ味があって持っていて損にはなりません。

第2位.エジプト/クレタマップ





次のヴィーナス拡張とどっちにしようか迷ったのですが、優れた2人用マップのあるエジプト/クレタを2位にしました。
逆に言えば2人でプレイする機会があまりないようならヴィーナス拡張を優先してもいいかもしれません。

クレタは2~3人用、エジプトは3~4人用と思われます。

またエジプトマップは乳香貿易、黄金貿易、肥沃なナイル川ルールにより、他のマップとは一味違ったプレイ感が楽しめます。オススメ。

他にこの拡張には新しいカード販売列が付属してあります。

御覧の通り、追加資源の布が所々ワインになっているだけですが、ちょっとしたスパイスになります。
(ちなみにヴィーナス及び魚市場拡張にも同様のものが入っています)

第3位.ヴィーナス拡張(ヘラス/イオニアマップ)





ヴィーナス拡張にはヘラス/イオニアの新マップと基本ゲームのと差し替えて使う新カードセット、さらにチーム戦用のルールとそれ用のカードが付属します。

■チーム戦
なんと言ってもヴィーナス拡張の目玉はチーム戦ルールでしょう。
二人一組でチームとなり合計得点で勝敗を競うこのルールで最大6人までプレイ出来るようになります。
またこのチーム戦ルールではチームメイトがプレイしたカードで自分もアクションするようになります。
例えばチームメイトが建築家をプレイした場合、手番プレイヤーが建築したあと自分も建築アクションを実行して、それでチームメイトの手番終了となります。
従って自分の都合だけでなくチームメイトの事情も考慮してアクションを選ぶ必要が出てくるでしょう。
またこのチーム戦では初期手札に多少の変更があります。

新規に使者が追加され、元老院議員が法務官に差し替えになります。

また山札のカードも執政官の代わりに前執政官が、

長官等の代わりにアクションを選択出来るヴィーナスカードが差し替えで入ります。

■新カード
チーム戦には新しいカードが登場しましたが、個人戦の場合でも新しいカードが追加されています。

ひとつはこの補佐官。
外交官のようにカードをコピーするのですが、これの場合は自分の捨て札の一番上のカードをコピーします。(ただし元老院議員以外)
これが初期手札にあることにより、多くの場合、最初の一巡目は長官を一回多く打てるようになり、また二巡目以降も使いどころに頭を悩ませることとなるでしょう。
もうひとつがチーム戦にもあったヴィーナスカード。

どちらかを選択してプレイ出来るので、プレイングに柔軟性を与えてくれます。
また得点としてのヴィーナスカードは2軒建築している属州ごとに得点となりますので、サトゥルヌスとは相性が悪く、サトゥルヌスを集めるかヴィーナスを集めるかで戦略が変わってくるでしょう。

■新マップ
この拡張にはギリシャ半島を中心としたヘラスマップ、イオニアマップが付属しています。
ヘラスマップは3~4人、イオニアマップは4~5人が適正と思われ、特にイオニアマップの5人戦はインペリウムマップよりも適していると思われます。

第4位.魚市場拡張(バレアリカ/キプロスマップ)





これには魚市場拡張とバレアリカ/キプロスの新マップが付いてきます。

■魚市場拡張
新資源である魚が登場します。
魚は長官をプレイすることでそれまでの特産品の代わりに入手出来、それを使うことで魚市場というロンデル上でのアクションが可能になります。
魚市場では各種資源や貨幣が手に入ったり、建築家、商人、入植者、元老院議員に対応したミニアクションが実行出来たりします。
通常のコンコルディアに慣れていると初めは面喰らいますが、魚市場アクションを使いこなせるようになるとこれまで以上に自由度の高いプレイが出来るようになるでしょう。
個人的にはここまでいくと自由度が高過ぎて逆にぬるく感じるほどです。
経験上、基本のみのコンコルディアが一番プレイングが難しく、サルサ→ヴィーナス→魚市場と拡張が入るごとにプレイに柔軟性が増してストレスフリーになる印象です。
ちなみに魚市場には山岳面と海岸面のふたつがあり、山岳面はアクション一回だけ、海岸面は魚がある限り一周するまでは何度でも実行可能になっています。

■新マップ
バレアリカは2~4人、キプロスは4~5人が適正人数かと思われます。

バレアリカマップは船の開拓者2体でスタートする、首都がない等他のマップにない特長があり、またキプロスマップも海に囲まれたキプロス島といった特長があって新鮮な気持ちで遊べます。

第5位.ゲルマニア/ブリタニアマップ





第5位はゲルマニア/ブリタニアマップです。
ゲルマニアは4~5人、ブリタニアは2~4人が適正人数かと思われます。
特にゲルマニアは5人ベストのマップのひとつで、5人で遊ぶ機会が多いようならもっと先に買ってもいいでしょう。

第6位.ガリア/コルシカマップ





第6位はガリア/コルシカマップです。
ガリアは3~4人、コルシカは2~3人が適正人数でしょう。
2人で遊ぶ機会が多く、クレタマップをやり込んで別な2人マップを試したい時にオススメです。

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