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「代打の神様」川端慎吾の宿命

代打のみ、12打数1安打。この成績をどう見るか。野球素人の私には難しい。

春季キャンプは二軍で調整も練習試合での打席は無し。ましてや開幕直前に新型コロナウイルス感染者に濃厚接触の疑いで自主隔離。とても順調とは言えないスタート。

実際開幕してからも苦しんでいる。先日オープン戦、春季教育リーグも合わせて20打席目でやっとヒットがでた。

難しいのが二軍との親子ゲームが1日あったがその時はDHで出場し2安打を放っている。

私の印象としては2軍レベルの投手には対応出来ていても一軍レベルの投手に対しての調整が上手くいっていないイメージだ。

そして昨年との決定的な違いは初打席でヒットが出ているかいないかの違いだ。

昨年はオープン戦でヒットが既に出ていて、シーズン初打席でも代打でヒットを放っている。

しかし今年はオープン戦でもヒットがでず、シーズンが始まっても中々ヒットが出ていない。

ファンとしては一軍にいる姿が見れるのは何よりもうれしいけれど、打てずに苦しんでいる姿を見るのはツラい。だから二軍で調整できれば浮上のきっかけをつくれるのでは?とも思う。

しかし彼はプレー以外でチームを支えている部分も大きい。自ら大きな声を出すことでチームを盛り上げ、後輩へのアドバイス。縁下の力持ちでもある。

私の勝手な憶測だが最近、若手の活躍が目立つスワローズだが、その若手でも塩見、長岡、宮本、太田を初めプレーの端々に「川端慎吾」を感じることが増えてきている。

もともと後輩への面倒みのいいことでも知られているのできっと自分の経験を後輩達へ教えてあげているんだろうなと思う。例え立つ打席は少なくてもどんな形であれ川端慎吾はいるんだ。そう思えるのが本当にうれしい。

「プレー」「チームに与える影響」「相手チームに与えるプレッシャー」この3つが彼が一軍に残る理由であると考えているし、この3つのバランスが重要だと思う。

首脳陣がこの3要素の中でどこに1番比重を置いているのかは分からないが、彼に期待する物は大きい。

(プレーが弱くなってくると相手チームへのプレッシャーも弱くなってしまう)

昨年「代打の神様」と言われた川端慎吾。彼にとってこの「代打の神様」という言葉がプレッシャーではなくモチベーションであって欲しいと心から願っている。「代打の神様」は怪我を乗り越え苦しい苦しい時代を乗り越え掴み取った称号なのだから。その称号が川端慎吾にとって苦しみの元になって欲しくない。

少ないチャンスが大きなプレッシャーがかかる場面。そんな厳しい状態でしか打席に立つことができない、それが「代打の神様」の宿命なんだ思った。

見ててしんどくなることが多い。でもファンはどうあがいたって応燕することしかできない。

だったら腹を括って彼の背中を見続けてこう。追いかけよう。期待に応えようと、チームに貢献しようと必死に頑張る川端慎吾を信じる。

シーズンは始まったばかり。いつか、その分厚い壁をぶっ壊してくれる日をファンは信じて待ちます。


「希望だらけさ」

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