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しんどいから、優しさが沁みる。見たい世界は、変えていける

体調が良くなくて、熱や喉の痛みがあったから、
コロナの抗原検査やPCR検査を受けた。

三軒目に電話して、やっと予約できて。

待機も診察も、病院の室外で、
青空診療所っぽかった。

患者さんが続々と来るし、
具合悪い人たちと一緒にいるわけで
たしかに室内よりもいいなって思ったけど、

やっぱり寒いなあって思った。

体調悪いから、余裕なくて、
病院の外壁に頭もたれて、
はあはあ息していた。

先生の青空診察が終わったタイミングで、
看護婦さんが
ホッカイロをくれた。

不意打ちの優しさ。

グッと来る。

早速使わせてもらったら、
かじかんだ指が
優しい温もりに包まれた。


人ってあったかいなあ。


そのあと、薬局に処方箋を持って行った。

さっきの病院では、室内に入れなかったので、
迷惑かけちゃ悪いな、と思って、
店外から声をかけた。

「すいません」

すると、薬局のお姉さんが、

「寒かったでしょー!
 いいんですよ、入って入って」

って言ってくれて、

足元を温めるヒーターを
わたしの椅子のそばまで移動してくれた。


うわあ。

感動して、ちょっと涙が出た。

お会計が終わって、薬局から帰るとき、
何かお礼を伝えたくて、

「ご親切にしていただいて、
 ありがとうございました」

とお姉さんに伝えた。

なんだか、おばあちゃんみたいな
お礼だなって思った。


外気が寒いのも、
発熱外来で外診療なのも、
誰も悪い人がいなくて。 

でも、しんどい体には、
ちょっとだけ、こたえた。


そのしんどさがあったから、
誰かの優しさが、
むちゃくちゃ沁みた。

相手にとって、些細な日常かもしれない。


わたしにとっても、
こうして書き記しておかなければ、
些細なワンシーンで消えていくもの。


でもわたしは、このことを
書き記しておこうと思った。


名前も知らないあなたから受け取った、
細やかな心遣いを、
わたしは忘れたくないなって思った。


日常は、そんなワンシーンで
溢れているのかもしれない。


今日という一日を、
体のしんどさ、
会社を休んだ申し訳なさ、に
フォーカスしたら、

きっと今日は、
少しうつむいて過ごす一日として、
わたしの中に残るだろう。


でも、

わたしは、

誰かが、見知らぬ人にも
こんなに優しくする世界だってことに
フォーカスしたい。

しんどいからこそ、
出会えた煌めきを見つめたい。


そんな風に
見たい世界は、
変えていける。


わたしの周りは、
今日も
優しさで溢れている。


今日も、ありがとう。


PS.

記事にはしなかったけど、
家族もめっちゃ優しかった。

洗濯物干しとくよ、とか、
しんどかったら寝てていいよって
言ってくれた。


なんか、体調悪いときって
人の温かさを噛み締める
ボーナスタイムを
神様がくれたみたいだ。


家族にも、ありがとう。

経験させてくれた、神様にも、ありがとう。

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