【財務分析 Vol.41】 コカ・コーラの「ストーリーと挑戦」

すらまっぱぎ!うっちーです(@Life_is_UpToYou)
インドネシアからお送りいたします。

従来の"当たりまえ"を破壊し、新しい"当たりまえ"を作った会社を、メインモデルとして取り上げていきたいと思います。(すべてでない)
テーマは"Think Different"です。(Apple)

今後は三部構成にて、内容展開していきます。

①ビジネスモデルを見て、その会社の裏側を理解する。

②結果の数字はどのような形になっているかを把握する。

③未来はどのようになっていくだろう、と予測してみる。


Vol.41 『コカ・コーラ・ボトラーズ・ジャパン』
理念:THE ROUTE(ザ・ルート)
ビジネスカテゴリー:小売業

①コカ・コーラの誕生話を添えて

いまや世界中にファンを持ち、知らない人の方が少ないとも思われる程の最強ブランド「コカ・コーラ」。当然私も好きです。(たまにしか飲みませんが)

そんなコカ・コーラ誕生の秘話はとても有名な話ですのでここでは簡単に、、。

オープンソースの世の中、ほとんどすべてのアイデアや発明は世に出しながら改良したり、品質を高めたりすることが”当たり前”となりつつある。であるが、いきなり完成されたのち、 他者の追随を許さないものが世に登場することが事がある。

コカ・コーラもその一つと言えるだろう。

そしてその誕生は、たまたま起きたと伝えられていることが多い。医者が薬品と炭酸飲料を混ぜ合わせたところ、とんでもなく美味しいものが出来上がったとかなんとか。。。

きっと好奇心あるDrが、様々な”行動”を起こした結果、たどり着いた”答え”なのだろう。(ペプシも薬品×炭酸飲料から始まったらしい)

アリババの創業者ジャックマーは、「成功者は怠け者が多い。コカ・コーラは水に甘味料を混ぜて瓶詰して売った」と成功者を比喩しているが、成功の裏に隠された失敗の数と、そこに乗り出すと決めた先見の目は、いつの時代も問われるセンスなのだろう。

だからこそ、「行動」と「情報」は今の時代でも必要とされる”当たり前”となる。変わるべき”当たりまえ”と変わらぬ”当たり前”の認識を間違ってはいけない。

たまたま登場し、ラッキー的に超ブランド商品となり、さらに他社に追随を許さないものと語り継がれる「コカ・コーラ」は、それだけ”当たり前”を”当たり前に”こなすという一番難しいところをクリアしてきたのだと、私は思っています。(最終的には本当にラッキーだったのかもしれませんが、、。)

▶プロモーション活動

また製品が開発され売れ始めたころ、それを広めるためのプロモーション活動へ全力を注ぎました。

多額の販促費を投じて、あらゆるルートから顧客リストを入手し、DMを細かに送って宣伝し、クーポンなどを発行しながら、試してもらうという地道な営業活動です。

なにかをローンチしたときは、とにかく試してもらう必要性があり、これははじめは”0円”であっても良い。という精神が後々の大きな成功をもたらすことは少なくありません。

そういった本質に突き続けたがゆえに、今の成功があると思うと納得感が増してきます。。

②コカ・コーラ・ジャパンの財務分析

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収益性 ★★
安全性 ★★
生産性 ★★
成長性 ★★★★

いや、三年間で大きくなりすぎだろ!!と思いますよね。そうです、規模の拡大と言えば、「MA」が絡んでる可能性が高いですので、そういった当たりを付けて決算短信など覗いてみると、おもしろいと思います。

コカ・コーラジャパンは実際に2017年に経営統合しており、そのタイミングで規模が拡大しています。

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▶比較から読み取れるポイント

・平均的な純利益率は「1%」(2019年は減損処理の影響あり)

・稼ぐ力の減少傾向と、他人資本への帰属度上昇

・営業活動CFの減少を再起するための、投資活動CFの動き

・さらに大きな財務活動のプラスで”攻め型”に転じる。

・利益構造から、ここまでのブランド価値があっても、プロモーション活動などの継続性は重要で、継続していると予測される。

③現在の数値ベースにて未来の数字を作ってみる。

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利益率をキープしながら、どこかのタイミングでまた大きく成長するタイミングが来ると予測しての数値を作成しました。

なので今回の投資活動により、またそのための財務活動で、体質が若干ゆがみ始めてはいますが、時期にまた良好な財務体質へ戻っていくと考えます。

その理由は、新しいことに挑戦していること(アルコール事業など)と、圧倒的ブランドがもたらす底力があるからですね。

~まとめ~

黒い謎の飲料をみんなが”当たり前”のように飲む世界を創り上げたコカ・コーラ。それは人に小さな幸せをもたらし続ける魔法の薬。

笑顔は病気を遠ざけるということも言われてます。

発明したDrは、もしかしたら最高の薬を創り上げていたのかもしれませんね。。。


過去の資料である財務諸表から結果を読み取り、その原因を考えみると、その企業や経営者の意思が垣間見れます。

一緒に財務の観点から物事を把握できるよう頑張りましょう!


参考
財務分析項目について下記サイトがすごく便利です!是非活用してみてください。

財務諸表ハック|各種企業財務チャート、複数社比較も簡単にできるXBRL財務分析ツール
財務諸表ハックは、XBRLをベースに企業財務情報を財務分析チャート、帳票に展開するWebアプリです。
www.tukuttemiru.biz


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