見出し画像

ファイナルファンタジー大投票の結果が面白い

まずはこのサイトを見てほしい

NHKのBSプレミア特集で行われた全ファイナルファンタジーの人気投票。番組は見てないけど、投票があったのは知ってたので当然投票しました。ファイナルファンタジー直撃世代かつ陰キャで、このゲームやってないとかありえないです。大体のナンバリングやってますよ。ちなみに略称についてはFF派。

全体の投票結果

投票総数46万票とさすがの数を集めているが、全体の投票の分布をみると男女はほぼ半々、30代が最大のボリュームゾーンで次が20代、40代と続いている。ボクはまさしく最大のボリュームゾーンに該当するが、この偏りこそがファイナルファンタジーの世界を楽しんだ人たちの数と割合を示しているのではないかと思う。

作品の投票結果

ファイナルファンタジー10が1位である。ボクも発売直後に購入してしばらく引きこもった。なので、結構イロイロと覚えていて、雷にトラウマになったり、限界突破で9,999オーバーさせてみたり、ブリッツボールをひたすらやっていた記憶がある。ストーリー、キャラクター、戦闘システム、音楽のいずれも秀逸でとてもバランスの取れた作品だったと思う。
2位がファイナルファンタジー7、PSになって初めてのファイナルファンタジーで、こちらも衝撃的な作品だった。バハムートにバージョン違いがたくさん出てきたり、3Dマップになったり、マテリアを付け替えてみたり、スノーボードが楽しかったり、と今でもたくさんのことを鮮明に覚えている。もうすぐリメイクが出るらしいが、ミッドガルだけの作品と聞いて購入を非常に迷っている。
どちらもシリーズの中で人気の高い作品だが、10の方が20代の投票が目立つ結果となっている。また、少しだけ男性の投票の方が多い。このあたりに10の方が投票数が多かった理由がある気がする。今の20代は7が出た当時は、リアルタイムで遊んでおらす、主に遊んだハードもPS2だったのではないだろうか。
以下6、9、14と続いていて8が7位なのは意外な結果だった。発売本数や当時の評判から上位にいていいと思ったのだが、あの独特なシステムは評価の分かれるところなので、その辺が順位を下げることになったのかもしれない。
ちなみにボクは9に投票しました。あの世界観がホントに大好きなので。現在はスマホで9を絶賛プレイ中。

キャラクターの投票結果

安定のクラウドである。10位以内に4人入っていることを見ても7のキャラクターの人気をうかがうことができる。他には9と10から2人、13と14から1人づつという結果になっている。その後の関連作品やスマホゲームでの展開、キャラクターの特徴からクラウドの人気は不動な気がする。
ファイナルファンタージは4から各キャラクターの性格や個性が結構つけられるようになり、ストーリーに密接にかんでくるようになった。7はそういったキャラクターの個性や特徴が最も強烈に表現された作品だと思う。ボスではなくキャラクターにセフィロスが入っている点からも、セフィロスはファイナルファンタージで最も人気のある敵役なのだろう。
作品ランキングでは上位に入っていた6のキャラクターはここでは10位以内に入っていない(ティナが16位)。6より前はそこまでキャラクターやストーリーが前面に押し出されていなかったので、これも結構妥当な結果。
グラフィックと性能の革新でその辺がフォーカスされるのは7からである。
ちなみにボクはビビに投票しました。

音楽、ボス、召喚獣の投票結果

このカテゴリについては個人的な思い入れが少ないところなので、これといった感想がない。というか、音楽は名前を聞いて、ググって初めて思い出す、という曲も結構あった。

投票結果がシリーズに対する評価になるのか?

ファイナルファンタジーは世界中にファンをもつ作品なので、46万票といっても今回投票したのはごく一部のファンに限られている。なので、これだけの結果をもってしてシリーズを評価するための情報として扱うことはできないと思う。

投票した年代を見ても、投票したのはファイナルファンタジーというゲームを通じて強烈に感性を刺激されたユーザーが多いことが分かる。総じてそういったユーザーは過去のそういった経験を過大に評価しがちである。
だから、例えば15や13の評価が低めなことをそのまま受け取ることはできないし、いわゆるライトユーザーはおそらく投票していないことを考えると、投票結果にコアファンのバイアスが入っていることは否定できない。
それでもおおよそ納得の結果の気もするが。

一方で、10や7の順位はハードウェアの革新と歩調をあわせたことに成功の秘訣があるように考えていて、これは投票の結果で、ある程度証明できるのでは?と感じている。
PSとPS2は現在のゲーム市場を作った革新的な商品だと考えていて、この変化に対応したファイナルファンタジーという強力なIPが当時の少年たちに与えた影響は本当に測り知れないものだったからだ。
なので、今度の7のリメイクはある意味で試金石になると思う。ネットの普及と興味の多様化、ハードウェアの革新の限界、ブランド力の低下と結構逆風が吹いている気がするが、果たして。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?