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バカボン×パンチラ

7/17(水)
天気:くもりときどき晴れ

これは一体どうしたらよかったんだろう、という話。

昨日の夕方、信号待ちをしていると、僕の後ろにチャリに乗った若い女の子二人組が来た。

見てはないんだけど、背中越しの音と話し声でそうわかった。

まあでもなんのことはない。

学校帰りかなぁ、とか考えながらぼーっとしていたのだが

ふと聞き捨てならない会話が耳に入ってきた。


「ねえそれパンチラじゃん!」

「ちがうよぉ、パンチラじゃないよぉ笑」

「いや、それはパンチラでしょ〜」

「パンチラじゃないってぇ!」

「いやそれはパンチラだけどなぁ笑」

「ちがうってぇ笑」



んんんんんんんんんんんんんんぅん?!

パンチラか否か、だと....?!

なんだそれ、どういうことだよそれ。

見えそうで見えてないってことか?めちゃくちゃ際どいってことか?んん?

どういう状態なんだよ!

てか「それパンチラ」ってことは、今まさに僕の背後にパンチラがあるってことか?

....振り返ってみるか?

いや、待てよ。

これは罠の可能性もある。

後ろの女の子たちが女子高生だった場合、僕はアウトだ。

だって成人男性が女子高生のオパンを見たら逮捕されるよな。

たしかそういう法律があるって、近所の公園によくいる歯のないおっちゃんに聞いたもん。

だからこれは、もしかしたら僕を捕まえるための罠かもしれない。

国家の陰謀によって消されるかも....。



でも!!でも見たいぃぃ!!!!


確認させてくれ....それが果たして本当にパンチラなのかどうか。

僕だって一丁前に男を24年以上やってんだ。

パンチラか否かは一目見ればわかる。

頼む、下心で見ないから!約束するから!

公正なジャッジするから!

....おい、勝手に伸びるな鼻の下!


くそうううううううむぐぐぐぐぐぐぐ。


と、そうこうしているうちに信号が青に。


僕は歯を食いしばりながら前へと進んだ。


「これでよかったんだ、これで、いいのだ。」


悔しさと情けなさで真っ赤になりながら、そう自分に言い聞かせた。


これで、いいのだ。

ばか、ボンボン。

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