山梨旅 第2章後編
山梨旅 第2章後編「美術館と甲府市街」
ほうとうで満たされた僕は、河口湖畔にある美術館を訪れた。
そこは音楽をテーマにした美術館で、さまざまなオルゴールや数百年前に作られた自動オルガンなどが展示されてた。
楽器の甲乙はいまいちわからんけど、数百年前に手作業で作られたとは思えない細工の精巧さに驚かされた。
昔の人たちって、とんでもない技術力だよな。
指先の神経のそもそものつくりが僕たちと違うのかなぁ。
鈍そうな自分の指先を見て、なんだか恥ずかしくなった。
んでどうやら、40分置きにホールで演奏会が行われるらしいということで行ってみた。
入ホール。
合ってるか?なんて言うんだ?入場でいいのか?まあいいや。
ピアノとヴァイオリンの二重奏(生演奏)に合わせてサンドアートを披露するという、盛りだくさんの演奏会。
演目は「竹取物語」
いやあこれがもう、すごいのなんの!
僕サンドアートというものを生で初めて見たんだけど
砂をかけたり、逆に砂を払ったりして陰影や線を表現して
それはそれはものすごいスピードで繊細に描いていくわけ。
で、もちろんその技術そのものがすごいんだけど
何よりすごいのは、ネタバレに負けないクオリティー。
「竹取物語」、いわゆる「かぐや姫」のストーリーはきっと多くの人が知ってるから
大体流れで「ああ今あれ描いてるんだ」ってわかる。
描ききる前にそうやってネタバレしてしまうと、感動が薄れそうなもんだが
サンドアートのクオリティーがめちゃくちゃ高いことで、ちゃんと感動できた!
技術力による力押し、すごすぎる!
他にもシャレオツなカフェやオルゴールショップなどもあり、かなり見応えがあった。
美術「館」ではあるものの、オランダやイタリアを思わせるような庭園に、建物がいくつか配置されてる造りであり
景観そのものも美術として楽しめた!
美術館をあとにした僕は、いよいよ本日のお宿へ。
甲府駅から徒歩数分の好立地、かつ綺麗で評価の高いビジネスホテルにチェックイン!
朝買ったワインを冷やして、ワクワクしながら甲府の夜の街へと繰り出した。
こうやって、知らない街に足を踏み入れるのって楽しすぎるよなあ。
特に関東から離れると、街並みそのものが違ったり、見たことないチェーン店があったりして、とっても新鮮なのよね。
ただ甲府駅前は、なんだか既視感があった。
道は広くて駅前は開けてるけど、全体の景観はのっぺりしてる。
仙台市街+茨城県÷2 した感じ。
いわば、いなk....いや、落ち着いた仙台。
あぶねえ、山梨にも茨城にも怒られるところだった。
居酒屋や飲食店も見たことあるとこが多い。
まあ関東甲信越で括られるぐらいだからなあ。
逆に言うとめちゃくちゃ安心感があった。
ここで生まれ育ったのかと勘違いするぐらいにね。
んで安心したらお腹が空いてきたぽてと。
せっかくだから、郷土料理を売りにしてる居酒屋兼ごはん屋さんへ。
ビールと、甲府市発祥の鳥もつ煮を注文。
鳥もつ煮、地元では庶民の味として親しまれてるらしく
戦後まもない時期、甲府市にある蕎麦屋の主人が、使われずに捨てられてしまう鳥のもつをどうにかしようと思って作ったのがのはじまりだそうだ。
これが、まあ美味いんだ!
甘じょっぱい醤油ベースのたれを纏った鳥もつ、柔らかくて臭みもなくてホント美味しい!
ビールが進む進む。
卓上の七味唐辛子をかけたらさらにパワーアップ!
とにかくお酒に合う!
ビールの大瓶が、一気飲みしたのかと思うほどのスピードで無くなってしまった。
食べてないけど、きっとごはんにも合う!
卓上に無かったけど、カラシつけても美味いだろうなあ、あれ。
あと「おざら」っていう、ほうとうのつけ麺バージョンみたいなのも食べてみたけど
これは最早ほうとうとは別モノで、美味い!
僕的には夏におざら、冬にほうとうを食べたいなあって感じ。
おざらは麺のみずみずしさが楽しめて、さっぱり食べられる!
あ〜山梨旅、山梨グルメ、サイクゥ〜〜〜
地元の味に舌鼓を打ち、すっかりえびす顔になったぽてとは
甲府の深い深い夜の街へと消えていったのであった。
(すぐ帰ってワインがぶ飲みして寝ました。)
ワインはね、いちおう赤の甘口と白の辛口買ったけど
正直イマイチ違いがわからんかった。
これはまじでごめんなさい。
でもおいしかった、と思う!たぶん!
旅はもうちょっと続く(To Be Continued)
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