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P5Rを今頃クリアした人の感想(ネタバレあり)

ずっとずっとやりたいし、フォロワーさんからもやるといいぞ好敵手から失礼するぞとおすすめされ続けていたP5Rが年末にセールになっていたので買ったよ。
そこから2ヶ月くらいちまちま進めて、140時間くらいかけて1周目をやっと2021年1月18日にクリアしたので無印からロイヤルで追加された要素までネタバレ込みで感想をまとめていこうと思います。
ゲーム大賞取ってるゲームはやっぱり凄かった……。

OP〜カモシダパレスまで

実はP5(以降、無印)は真先輩が仲間になるところまではやったことがあって、カネシロパレスの途中で積んじゃってたので途中までは「見たことあるー」「懐かしいなー」ってニコニコしてました。

まずOPから胸糞具合が凄くて、正義を成したはずの主人公が冤罪を着せられて転校させられるわ、保護司に埃っぽい屋根裏に閉じ込められるわ、転校先でも冤罪が尾ひれをつけられた噂話として広まっているせいでまともに接してくれる人間もいないわ…という最悪のスタートから始まります。

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おまけに治安も最悪です。
P1〜4までプレイしてきたけど、最初からこんな目にあう主人公未だかつていたかな?ってくらいのいきなり人生ハードモード。
転校先は悪評が広まっているだけではなく、大半の教師は無気力の事なかれ主義であり、そこの王様気取りで元オリンピックバレー選手の鴨志田という体育教師がパワハラセクハラ三昧を謳歌しています。学校という閉ざされた空間において地獄すぎる。
そんな鴨志田に、初日からパレスに迷い込んだりペルソナ覚醒させたり脱走したりしていたら、学校に遅刻したので当然ヤンキーとひとまとめにされて目の敵にされます。

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/はいチーズ\


いや、それでも嫌な奴だなコイツ…まぁ何もなければ1年で保護観察処分も解かれるし>そっとしておこう…の精神で無視を決め込む主人公。
プレイヤーもなんだコイツ…まぁ嫌な教師っているよね…卒業早くしたいよな…関わらないでおこうな…くらいの気持ちで主人公を動かす訳ですが、それだけで済まないよね。
それで済むなら皆ペルソナに目覚めないよね…

もう本当に…パレス持ちは欲望が歪んでいるので悪人が多い上に、犯した罪の大きさだけなら死人はまだ出ていないという点でマシな部類に入るはずの鴨志田。しかし絶妙に普通の人生を送ってきていても目の当たりにする生理的嫌悪感の煮凝りみたいなキャラクターなので鴨志田が一番悪役の中で気持ちが悪いし、許せないんですよね。
自分の妄想の中でこういうふうに生徒を見ているし。

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こういうちょっと「わかる」ところの悪役から、主人公への気持ちとプレイヤーの「この悪役許せねえよなぁ!」というシンクロさせ具合が絶妙でした。
ここで主人公とシンクロすると後はもうめぐるめくP5の世界へようこそ。ありがとうございます、完全に沼落ちです。
それはそれとして志帆ちゃんは本当に可愛い。だから許せないんだよな…この気持ちは最後まで大事にしておくといいです…。

マダラメパレスまで

晴れて主人公、竜司、杏、モルガナの4人でカモシダ改心させたことだしお祝いしようぜ!と楽しくホテルビュッフェに行っただけなのに。(スマホ落とし構文)
どこに行っても嫌な大人ばっかりだな、よっしゃ改心させたら世の中もっと良くなるんじゃね!?という部活結成するよりも軽いノリで怪盗団が結成されます。この辺りの後先考えてないで、ただただ大きい力を持ったから役に立てたい!特別なんだから何か出来るんじゃないかな、あとちょっと目立ちたいな…という下心が見える提案からドンドン事が大きくなっていく展開、嫌いな人間はそういないんじゃないですか?私は好きです。
ペルソナという特別な力を得て、全能感を手に入れたはずの少年少女たちがそれでもどうしようもない強大な存在にぶつかってしまった時の葛藤…そこに命の輝きを感じるから…

そんなこんなで悪人のパレスを探そうぜ!大衆のパレス≒メメントスを探検してモナの願いを叶えようぜ!とのんびり怪盗団をやっていたらアン殿に一目惚れした(モデルとして)という喜多川祐介と出会います。
祐介は絵の特待生として高校に通っていたり、日本画の巨匠の愛弟子として住み込みで弟子をしていたり、一見するとはぐれものだらけの怪盗団とは違うエリートのようにも見えますが…果たしてその正体とは…?そして駆け出しひよっこ怪盗団「JAさつまいも」の第二のターゲットは一体…!?

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まぁ、変態ですよね。
でもこの変態ことユースケ、本当に格好いいんだ。私はP5Rをやる中で格好いい杉田の声がめちゃくちゃ好きなんだなと自覚しました。生い立ちから盗み装束から、ペルソナ覚醒に至るまでのエピソードが本当に熱くて…
(彼個人の話になるのですが彼のコミュで芸術一筋で生きてきた彼が人間として苦悩していき成長していく様が大好きでした。あとコミュ進めていくとスキルカード複製が即座に出来るの便利すぎてずっと渋谷の駅近通路に通い詰めてました。ユースケに限らず仲間の話は結構長くなりそうなので、またどこかで書けたらいいな。)

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彼の加入は物語上でも大きな転換点だなと私は感じています。それは「助けて欲しい人を助ける」怪盗団から、お節介でも自分の美学に基づいて「助けて、と頼まれていなくても助ける」怪盗団になっていくからなんですが、この美学というのがP5における大切なテーマだったんだなって…中盤から終盤の展開を思うと改めて思うよね…

カネシロパレスまで

怪盗には必須の審美眼も手に入れてよりパワーアップした怪盗団!大物も改心させて知名度も徐々に上がってきて調子は鰻登り!
と、思っていたら学校の体裁を守るためか、謎の電話を受けていたポテトヘッドみたいな校長に命令されていた生徒会長に

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こんな可愛い尾行をされて、あっさり怪盗団である証拠を掴まれます。
余りにも迂闊すぎる…この辺り高校生の部活感あって、まだまだ軽いノリだったことがわかるのも愛おしいね…。

悪い大人にいいように使われている生徒会長こと真先輩は、口封じの代わりに渋谷に蔓延り生徒を蝕むカネシロの改心を依頼してきて…!?
怪盗団は一体どうなってしまうのか…


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いい子ちゃんだと思われていた先輩は世紀末覇者先輩だったので、問題なく仲間になりました。やったね!
如何せんボケが多すぎるパーティのブレーンとして大活躍してくれますね。しかし先輩も大概ボケだぞ!

強力な仲間も手に入れて、警察も手をやく大悪党カネシロを改心させ、ポテトヘッドは良い駒だと思ってた生徒会長を失い…絶好調のまま怪盗団の知名度はさらに上がっていくのであった。


フタバパレスまで

佐倉家救済シナリオ
双葉も惣治郎も可愛いというか、尊いというか…互いにとても優しいのに不器用すぎて一歩踏み出せなかった関係性が、主人公や怪盗団といった他者が介入することで変わっていく様や、現実世界と認知世界双方向からパレスを攻略していくシステム…面白かったな…

双葉の頭脳やハッカースキルがチートすぎるので、もう怪盗団の戦力止まる処知らず!という感じだし、メジエドという不可視の世界的ハッカー集団を倒したということで世間から怪盗団への認知度も鰻登り。
一躍時の人として担ぎ上げられていくのであった…それが罠とも知らず…

そういう裏の思惑や、メジエド倒したあたりからの世間の熱狂ぷり本当に怖くて、自分たちが正しいと思うことをやってきたはずなのに徐々におかしくなっていく感覚…
あのじわじわくる不快さが絶妙で、楽しい

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オクムラパレスまで

いやーーーーーー春ちゃんがこんなに可愛いだなんて知りませんでしたことよ!?
ヒロインレース最終盤に参戦してきて芋助のハートをガッツリ奪ってしまった美少女怪盗だよ全く…罪深いな…
聡明で美しくて令嬢で心優しい…なのに天然なところもあるとかあざとさの神、アザトースじゃないですかこんなもん。あと春ちゃんのコープアビリティの畑がめっちゃ便利。あと春ちゃんにも育てるのが難しいと言わしめた宝石メロンを家の隣で育てていた幼女の栽培スキル何?やっぱ天使なんかな?

シナリオは徐々に力をつけていく主人公達の役に立てていないことや自分の出自が不安なモナちゃんと、いつものノリで喧嘩した竜司…のはずがモナちゃんは家出をしてしまい先にブラック企業で悪名高いオクムラパレスに単身突撃。
モナちゃんがいつまで経っても帰ってこないので迎えにいくと、謎の美少女怪盗とモナは既にタッグを組んでいて…!?
謎の美少女怪盗の目的とは一体!?モルガナとJAさつまいもは和解することができるのか…そして、オクムラを改心させることができるのか…!?

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これは随一の格好良さを見せるユースケ

美少女怪盗こと春ちゃんの目的はブラック企業社長となり人を大事にできなくなったお父様ことオクムラの改心でした。
(ここモナが単身突撃したところに春ちゃんが出てきて助けてくれて、ペルソナの赤ちゃんを覚醒させていたけれど…ここってはるちゃんはそもそもどうやってパレスに入っていたんだろう?モナとすれ違っていたし、モナが入るタイミングで巻き込まれたのかな…?そもそもスマホないけどモナって1人ではどうやってパレスに入っていたんだろう…)
ブラック企業をぶっ潰せ!と勝手に盛り上がる大衆の声も無視できないほど肥大しており、春ちゃんもこのままでは嫌な男の元に身売りされてしまう…怪盗団はオクムラの改心を行うが…。

このパレスのギミック、許さないからな!一番苦戦した…
あとは攻略本でも触れられていたけれど、オクムラ戦は随一の難易度みたいですね。私は趣味がペルソナ合体とメメントスでのレベル上げなので、容赦ない暴⭐️力をしてしまったんですけど…。
あと怪盗団は春ちゃんを助けるために仕方なくオクムラの改心をしたつもりだったし、実際やらなければ春ちゃんは身売りされてしまう状況だったんですけど…完全に大衆の希望に踊らされ始めているという。だったらどうすれば良かったんだ?という…この真綿で首を絞められている状況…本当に辛かった…。
物語というか怪盗団をこうしようぜ!と引っ張っていくのが主に竜司なので、竜司ばかりまんまと策に乗っていて、かつ怪盗団だと明かしたいなーとか調子乗ってるのも相棒枠…!馬鹿野郎…!
しかしこうやってどうしようもない状況で焦らせて、どんどん良い様に怪盗団を利用している巨悪本当に末恐ろしかった。これまでのペルソナのどの相手より姑息で卑怯で用意周到だよ…

あとはパレス崩壊時に「お父様は!?」とお父様を助けようとした春ちゃんに時間がないから、いつもパレスの主を放置していても大丈夫だからと置いていくように急かしたのも辛いよ…
パレス崩壊後に春ちゃんがずっとお父様を心配している旨をチャットで話しているのも、それに対して「前もそういう感じだから大丈夫でしょ」という対応なのも…今後の展開を知っているプレイヤーからすると辛すぎる。
春ちゃんはお父様が亡くなった後に、あの時無理にでもモルガナカーに乗せていれば…って後悔してもしきれなかったんじゃないかと思うと…
皆も黒い仮面の男がパレスで悪事を働いている、シャドウが殺されると現実の本人にも影響があるって話を聞いていたはずなのに…春ちゃんのお父様は怪盗団が冷静であれば救えたのかなと思ってしまうので、改心したお父様と春ちゃんが会社を共に盛り立てて行きたかったという夢を聞くたびに胸が苦しかった。
もう辛いとか苦しいとかそんな感想ばかりになってしまうけれど、ペルソナのどん底になっていくこの期間が長いほど大逆転が熱いんだよね…いや、本当に辛いんですけど…
(あとパレス崩壊したタイミングでお父様のシャドウは黒仮面に殺されていたので、その時点で精神崩壊して廃人化していた=春ちゃんからの問いかけにも対応できていなかった、んだと思うんだけどその状態でも罪を悔いて記者会見をセッティングしたんだろうか…?あと精神崩壊したタイミングでパレスが崩壊しているのでシャドウに手出しはできなくなっていると思うんだけど、だったら記者会見のタイミングで突然死したのは何で?どこかに情報があったら教えてください…)


ニイジマパレスまで

この辺りから状況を良くしようとすればするほどドツボにハマっていく…

皆のヒーローが落ちぶれるのは一瞬!あれだけ大衆の心を掴んで持て囃していたのに、オクムラ殺しや精神暴走事件の罪もぜーんぶ怪盗団のせいだぞ!となるや否や手のひらを返す大衆…懸賞金までかけられて、今までお世話になったことや活躍を全て忘れて怪盗団を売ろうとするのであった…
いやコイツらのために戦う必要ある?ってプレイヤーは思っちゃいますよね
P5世界、ラスボス辺りで理由がわかるとはいえ大衆が愚かすぎる…。

そんな怪盗団に「精神暴走や殺人は怪盗団をスケープゴートにした何者かの仕業である。その真犯人を見つけたい。」と救いの手を差し伸べてきたのは怪盗団の宿敵、明智でした。
探偵と怪盗団が共通の敵を討つために協力する展開、全人類好きでしょ。
強力な協力を手に入れて、怪盗団の逮捕を阻止するために冴さんのパレスを攻略することを決める怪盗団。
しかしそこには大きな罠が仕掛けられおり…怪盗団のリーダーは捕らえられてしまうのであった…。

ニイジマパレスは悪人でなくても認知が歪んでいればパレスが出来る、という双葉があったからこそ冴さんが悪人ではないと信じられて真先輩も一安心だったのだろうか…。でも冴さんは勝利に拘りまくっていたので、パレスでもゴリゴリイカサマするわ、悪の女幹部みたいになってるわ、最後の最後にレートを引き上げようとするわ結構汚くて笑っちゃった。改心できて良かったね…。
改心後の冴さんとのコープは自動進行なのもあって、彼女にはなってくれないんですけど主人公に惚れない大人の女性っていうのがまた素敵だった。
常々、主人公がコープを進めると異性が皆主人公に惚れてしまうのが…いや、実際あんなに頭が良くて優しくて自分のために障害も取り除いてくれる上に、話し上手なんだから好きになるなっていうのが無理なんだろうけどさ…!選択によっては友達のままでいてくれることもわかってるけど!向こうはだって…俺のことが好きじゃん…?応えてあげたくて…皆に笑顔でいて欲しくて…(そして地獄のバレンタインへ)
なので、Maxになっても俺に惚れない異性が私は本当に好きなんですよ、冴さんとかP3Pの順平とか。

話が脱線しまくったけれど、期間限定で仲間になってくれる明智ね。めちゃくちゃ正義のヒーローか王子様って盗み装束で、めちゃくちゃ自分のことが好きそうなペルソナを連れている時点でだいぶ面白いんですよね。
コープ進行には期限があって、真EDの分岐になっているのに要求ステータスも多いし…ほんまこの明智は…。
ゲームでもビリヤードでも主人公の一歩上を行っている存在であることが明示されており、しかしそこに追いついてくる主人公を徐々に意識していく様がコープで描かれています。
そしてその果てに互いを認めたり、

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こういうデカめの感情をぶつけてくる

主人公も明智は好敵手だ…とか言っちゃうし、力が均衡しており実は環境も似通っていた2人…オタクが好きな関係性が強すぎる。怖い。

まぁ、冴さんからオタカラを奪った時点で裏切ってくるんだけどな!
ほんまこの明智は…


シドウパレスまで

というわけで冴さんのパレスから脱走する際に囮を買ってでたジョーカーだけが、なぜか認知世界に大量に現れた警察官によって逮捕され、現実で拷問を受けます。
やっと4月から始まった過去と現在の往復が終わり、物語は終盤へ…。
卑劣な罠にハマった怪盗団はここから華麗なる大逆転をすることができるのか…!?
そして全ての元凶、黒幕の正体とは…!?

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これは全てにおいて明智は仲間じゃないと否定する主人公

この辺の冴さんのパレスを利用して、主人公が生還するトリック難しすぎたので双葉がルブランで解説してくれたの本当に助かった。さすがブレーン。
正直私は何回も聞かないと理解できなかったので、この説明してくれる双葉でセーブ分けてあります。私のセーブデータの中には解説をするためだけに生きている双葉がいるということですね。可愛いね。
針の穴を通すような作戦を見事に絆の力によって達成するわけなんですけど、明智があからさまに怪しいって気付くモルガナの記憶力凄いよ!私はすでに明智がパンケーキと揶揄されるようになってからプレイしていたので、TV局のシーンも「あーここが噂の…」と笑っていられたけれど、無印を他のプレイヤーの感想もなく最速でやっていた人はこれに気付けたんだろうか…だとしたら本当に凄い
あと明智の裏切りの証拠を得るための双葉の演技が可愛いし、裏切りをわかってて普通に接していた竜司とかも演技の才能がありすぎる。よく頑張った。

そして遂に主人公の因縁の相手かつ全ての黒幕のパレスへ突撃すると、主人公がやっぱり生きてるんじゃない?と思い至った明智が待ち構えていました。

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いやなんでこの人はこんなクソデカ感情を主人公に…?

この辺のクソデカ感情の応酬凄過ぎて、私は何を見せられているんだ?ってコープを一緒にやってきたはずの私でさえ思ったから、仲間達どういう気持ちで見ていたんだろうか…。まあでも、性格がだいぶ違うだけで主人公と似た存在であることは仲間も言ってるから何か通じ合うところがあるんだな…くらいに思ってくれているのかな…。
ここで好敵手的和解をして、1人で敵と共に障壁の向こうへ明智は行ってしまい生死不明に…主人公も主人公でまだ果たしていない約束がある…とかベッドで思い返しているし…関係性が強い!!と脳内ノブも大騒ぎだよ、こんなもの。

シドウの悪役っぷりも良かったね、パレスというより認知訶学の研究を奪ってるだけあって改心の対策もしていたし…
でも本人が改心したからって周りが自供を許すとも思えないよな…という予想は当たってしまうのであった…。


ラストダンジョン〜年末まで

シドウが過去の悪行三昧を謝罪しているのに、大衆はそれでも導いてくれるならシドウでいいからなんとかしてくれよー状態。流石ペルソナ界屈指の民度の低さ…と思ってたらこのモブの民度の低さを舞台装置として使ってくるとは思わず舌を巻いてしまった。
基本的に終盤になるとペルソナのモブは世界の破滅だー!とか言いながら怪しげな宗教に走ったり、ガスマスクつけて町中闊歩したり、無気力症になったりするので、まぁ治安悪いけど…ペルソナだし…という今までやってきたプレイヤーだからこそ騙される手法というか。そこからの味方だと無条件に信じてしまう存在の裏切り、コープを頑張っていればいるほど熱い展開…

やっぱりアトラス作品は悪魔が神を討ち滅ぼしてなんぼだよな!という大怪獣バトルでなにもかも最高だったね…ありがとうアトラス…。

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そこから無印だと主人公が自首を求められる展開のはずが、死んだはずのあいつが代わりに出頭してくれたのでクリスマスをエンジョイするよ
勿論、この選択直前でもセーブを残してあります。

そしてここで無印ならED、ロイヤルでコープを進めていれば3学期へと派生していくよ。


以下、ちょっとした感想 P5R追加要素についてとか

べっきぃ、八十稲葉にもきてくれないか

主人公は3月に地元に帰ってそこで貼られたレッテルと戦う未来を選択したわけですが、地元は無印のEDムービーから静岡市ではって考察されてるみたいですね。
東京から静岡まで新幹線で約1時間半、6270円
東京から八十稲葉(山梨県石和温泉駅?)なら中央線特急かいじで約1時間半、3890円
八十稲葉すごく田舎に見えたけど東京からなら静岡と同じ時間で来られる上に安い!!べっきぃ本当にコミュにおいても怪盗生活においても革命と呼べる存在だったから本当にありがとうございます。これからも末長く全国津々浦々来てほしい、なあ…これ洗っといてくれよ…カエレールも作ってくれよな…

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このチャット、余りにもエチチチチチ過ぎませんか?


マイパレスが豊富すぎる

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大富豪は数回しか遊べていないんだけど、CPUが賢過ぎて惨敗して泣きそうになることがあったよ。これより難易度上がるってマジですか…?
あとはマイパレス内に好きな施設を設置できるのでいつでも好きな角度から眺められるし、キャラが来て会話してるし…あとP5Sではないけれどマイパレス内は仲間の姿で歩けるのも楽しい…
これガチで会話差分回収しようとしたらどれだけかかるんだろうか。
アワードもあるし、まだまだ遊べる要素が豊富すぎる。

各種コープアビリティの超絶強化および戦闘周り
私は無印やってないけれど、竜司のひき逃げスキルがないと思うとレベリングの難しさが段違いだと思うので本当にありがたかった…
これ以外にも有利不利やテクニカル、自陣のバフがわかりやすくなっていたり、双葉のお宝スキミングが早くなっていたり…本気でより楽しく快適に遊ばせようとする意気込みを感じてとてもやりやすかった。

ジョゼについて
黄金の瞳=人間とは異なる存在、かつ耳が機械だから最初はアイギスの新しい兄弟かと思ったけど、撃破後のセリフからするとベルベットルーム関連かな…?
目の色と髪の色もそう思うと、あの姉妹たちと一緒だし。
イゴールがいなくなってしまったから、次作で出てくるのかな。

ダーツ面白すぎる
初めに誘ったのが明智でいきなり701しろ!って脅されるわ、失敗したらブチギレ照るわ、2回失敗したら問答無用でバトンタッチも上がらずに返されるし…連日明智を誘う羽目になったし、それ以降の仲間が易しく感じてしまうようになった…許せないよ…
あとダーツ皆やり終わった後に、スポーツ用品店でダーツやりやすくなるセットを見つけた。来世に期待。


以降、3学期の感想のためネタバレを含みます。




3学期について(以下12/24以降のネタバレがあり)


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肝心のP5R追加要素のメインですね。
3学期以外は少しコープが増えたり、戦闘がやりやすくなったり、シナリオがちょっと追加されていたりするだけなのでDLCとか完全版商法って批判されていたのもあって実はP5Rをやる手が引けていたんですよね。
でも実際やると、丸喜先生の善性を本編で見ていたからこそ、彼の願いが本当に良心から来たものってわかるから単純にここだけ追加しただけ、とかDLCによる完全商法!っていうレビューとは違うかなと私は思いました。
ただP5やっていればやっているほど、3学期以前は見たことあるんだよな!ってなる気持ちもわかるっちゃわかる。私は無印をやっていなかったから新鮮な気持ちだったのもわかる。
でも買って良かったよ、本当に。めちゃくちゃ楽しかった……

3学期のテーマとしては、理不尽な暴力にあった時にそれを無かったことにして幸せな世界に逃げては行けないのかって感じかな。
丸木先生の願いは、多分そのプレイヤーが歩んできた人生とか価値観によって悩み度合いが変わりそうだよね…

あと最初のカモシダパレスの感想で軽く「志帆ちゃんが好きって気持ちは大事にしてほしい」旨の記載をしたんですけど、3学期をやったプレイヤーならその意味…わかるよね?
実際あのP5の世界における志帆ちゃんは心身ともに暴力を受けただけでなく、恐らく性的な被害にも遭っており、親友と過ごす未来も夢も諦めて一度は自殺の道を選んだ子です。幸い一命は取り留めたものの、転校を余儀無くされているし、その先での生活はアン殿のコミュでも触れられていますが、決して楽なものではない様子です。それでも、頑張る親友の姿を互いに励みにして前を向いて歩いていく…という決断を下しているので志帆ちゃんはペルソナ世界の中ではとてもしっかりした精神を持つ子です。P3の風花の友達に近いかな?わかるかすぐに流されるペルソナ世界特有の民度の低いモブ達よ。
でもさーーーーーーーーーーーーーその姿勢が美しいことは認めるよ?頑張ってる事は凄いし、その出来事に負けないように前を向いていることは尊いよ?苦労から全部逃げ出してはいけないし、越えなくてはいけない苦難があることもわかるよ?
でもカモシダから受けた暴力は本当に乗り越えなくてはいけない苦難なの?理不尽すぎない?って激弱プレイヤーの私は思っちゃうんだよなぁ…
受けてしまった理不尽な暴力に負けず、立ち上がり努力していくことを決めたのだからそれを無かったことにする丸喜先生の世界はなんとなく許せない…という気持ちもわかるんだけど、そもそも悪意ある理不尽なんてなくても努力は出来たんじゃない?潰されたところから立ち上がることは素晴らしいけど、潰されないようにしてくれる世界も良くない?って…

かすみ…改めすみれは、「一度かすみにしてくれた事は感謝している。それがなかったら今でも私はまだ泣いて暮らしていた。私は一度は逃げ出すことが出来たから、こうやって今立ち上がることが出来ている」という感じの発言をコミュでも話している。

だからプレイヤーである弱い私に主人公や志帆ちゃん、すみれが「苦しい現実があったとして逃げてもいい、今はまだ」「いつか現実と戦えるといい」って話しかけてくれているのが3学期なのかな…
とはわかりつつ、私は丸喜先生がパレスで無理やり立ち上がっている人から苦難を奪っている=人間の進化を阻害しているという無理矢理なやり方でないなら、認知訶学を用いてトラウマを除去してくれるのとてもいいと思うんだよな…
乗り越えるべき苦難と逃げてもいい理不尽があると思ってしまうから…でも、その苦難と理不尽の境目なんてわからないよね…だからとりあえず一旦は、逃げてもいいのかもしれないよね…
最初は主人公および仲間の選択は弱い人間に厳しいなぁと思ったけど、誰よりも人間のために戦ってきた子達だからこそ人間を信じて現実を生きていく決断をくだしたのだろうし、逃げを禁止していないから優しかったんだなと徐々に思えるようになってきた。
3学期は良かれと思って悪人を改心させてきた怪盗団(被害者は存在するが、必ずしも被害者からのSOSは必要としない。美学に基づきターゲットを選択する)と、良かれと思って苦難やトラウマの記憶を改変してある種の改心をした丸喜先生(仲間達やすみれに2度目の曲解の力を行使しているときに、向こうから希望されたわけではない。丸喜先生なりの信念に基づき対象を選択している)の何が違うの?という話に帰結するとも思うんですよね。だから互いの美学と信念をぶつけ合う戦いで決着をつけるしかなかったし、丸喜先生も何回だって想いが吹っ切れるまで立ち上がってきたんだよな…
無印は主人公含め彼らの物語で、3学期はそれを踏まえてのプレイヤーへの問いかけであり試されている…と感じる場面が本当に多くて…
特に丸喜先生の現実を受け入れていくEDは決してバッドじゃないのが、演出や曲、そこでのイラストからもわかるので…あの世界の果てに待つのが悪神の統べる怠惰な世界と同義なのだとしても良いんじゃないのかな…今はまだ…と思ってしまうよね。
(電撃攻略本のスタッフインタビューでもBADとは考えておらず、帰還と残留エンドとしている旨の発言があって、解釈一致〜〜〜!となったね)
それも踏まえてどう考えても苦しい現実で生きていく決断をした彼らの姿がとても記憶に残るゲームだったし、本当に面白かった。なので他の人の感想や考察を見る前にこうして自分なりの感想をまとめておこうと思ったんだ…
それくらい最高のゲーム体験でした。こんなに腰を据えてガッツリ遊んだのも、最後までやり切れたのも久しぶりなので、すごい熱量のあるゲームだな
どうしても重いゲーム(シナリオ、難易度、プレイ時間諸々)なのでやりたいけど腰が引けていたので、セールの時に叩き落としてくれたフォロワー、いつでも気狂いを見せつけてP5Rの好敵手に興味を持たせ続けてくれていたフォロワー、ニヤニヤしながら沼で溺れかけている私を見守っていてくれたフォロワー…本当にありがとう…

真EDについて


最初仲間との別れがさっぱりしすぎていて寂しいなーとか、丸喜先生に最後のいいところを見せるためだけの演出や続編…スクランブルへの布石なのかな…とか邪推しちゃったんですけど…
まあ夏休みにすぐ会えるからこそあのカラッとしたお別れなのかな、とか3学期というモラトリアム期間を経て各々成熟したからこそ、無印にあった車で実家まで送る=モラトリアム期間がなくてもお別れできなのかな…という風に時間を置くと考えられるようになってきたかな。
でも高校生がお見送りに取り立ての免許で長距離ドライブとかめっちゃ青春で大好きな描写だからそれはそれで見たかったな〜!とも思ったり。
そこはスクランブルで全国旅して味わってもらって…はい。
すみれとのお別れは、違う道を互いに歩んでいきましょうね下を見ずにというメッセージだと感じたからか私はそこまで淡白だなとは感じませんでした。
多分ジャージだったし合宿中にすれ違ったのかな?淡白すぎてすみれがかすみになったのでは?説とか、かすみ復活説とかあるけどあのシーンにホクロはなかったからかすみではないだろうし3学期を見たひとだけが見られるエンディングなのにまたすみれがかすみになることもないだろうし…本当にただただ互いに大人になったのかなって感じ。

あとは明智とのコミュMAXでのみ明智?らしき存在の匂わせ描写があるのもよかった。いや「死んでろよ!」と思わなくもないけど、彼のコミュをマックスまで進めるくらい好きな人へのご褒美には丁度いいかな…これで生きてます!ってされたら流石に私は引いちゃったからあれくらいでいいかな

ED曲が暗すぎたのと、仲間がサッパリしすぎてて終わった直後はモヤモヤ…しちゃったところもあったけどこうしてまとめてるとやっぱりよかったなと思います。戦闘も楽しかったし、コープ関連も出てきた人全て好きになっちゃったし、ペルソナ合体はお金を払えばなんでも作れるという福利厚生だったのでいくらでもこもっちゃったし、警報という沼のせいでメメントスから何時間帰れなかったことか…それも全部合わせて130時間くらい?本当に長く楽しく夢中で遊べました!実質タダ。

あとアトラスにお金はいくらでも出すのでP6も何卒…その際には相棒ポジションはテレッテから連綿と連なる相棒OBAKA枠もいいんですけど、次はクールな参謀だけど実は熱血…みたいなキャラも見てみたいな…でもそれって南条君かな?ああ!
P6作る資金の足しにして欲しいな…そのためにライドウとか…アバチュとか…あとP3FesとかP3Pとか…あとアバチュとか…リメイクして欲しいな…全部買うからさ…

とりあえず今度スクランブル買うね