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種族・属性変更の中継点に使える!縛りなし/縛りの緩いリンクモンスター

こんにちは。potato4dです。
普段は主に関東で【ドライトロン】を利用してOCGのCSに出場している(最近は他のデッキになりがち)ほか、マスターデュエルのチームEXTRAWINのメンバーや、OCGの遊戯王カードゲームインストラクターとしても活動しています。

デッキ構築をしているとき、「特定の種族や属性のモンスターを供給したい」と思うときは頻繁にあると思います。

《幻獣機アウローラドン》や《聖騎士の追想 イゾルデ》のような縛りのキツイ展開カードを出したいとき。もう少し緩い場合では《神聖魔皇后セレーネ》のような「○○族を含むモンスター」の場合でも、デッキの特性上必要なパーツが足りず、どうにかして特定の種族・属性にフィールドのモンスターを変換したいことは訪れます。

私自身【ドライトロン】の展開ルートの研究中に機械族から天使族を生み出す必要があり、リンク2モンスターを一通り検索して《アーティファクト-ダグザ》と《ハイパースター》の2択であることがようやくわかりました。

遊戯王の展開カードには、その強力な効果の代わりに特定の種族や属性に依存しているケースが多く存在します。

本記事では「モンスター2体」「効果モンスター2体」「カード名の異なるモンスター2体」「トークン以外のモンスター2体」など、ほとんどのケースでパスできる条件を持つリンクモンスターを「縛りなし」と定義し、種族・属性別にリストアップしています。

パワーカードに繋がる主要の種族・属性は網羅されているため、是非参考にしてみてください。

リンク初期に刷られたモンスターには、効果のないモンスターや実用的な効果を持たないモンスターが多く存在します。

今回は同じリンク条件であった場合、それらは省き、より実用的なリンクモンスターのみをピックアップしています。

本記事は2023年4月現在のカードプールに準拠しています。

以下、常体。

ワイルドカード

《リプロドクス》

例外につき先に紹介。

「モンスター2体」という最も緩いリンク条件であり、なおかつリンク値3つを利用するとあらゆる属性・種族を供給できる。自身が地属性/恐竜族であるため、該当のステータスが必要な場合はそちらの素材としても活用可能。

リンク値の消費が荒い一方で高リンクに繋げることには貢献しないため、縛りありの高リンクモンスターを出す場合には不向き。

ただ現状、以下の属性・種族については、ゴールに《王神鳥シムルグ》が存在するにも関わらず、どちらも対応するモンスターが不在であるため、《リプロドクス》の利用が必須。

  • 風属性

  • 鳥獣族

種族編

基本的に縛りが優先的につく側であるため、カードの詳細についての説明はこちらで行う。

機械族

主に《幻獣機アウローラドン》(機械族2体以上)のリンク召喚のために経由する。

《警衛バリケイドベルグ》

唯一の縛りなしのリンク2。

①の効果は墓地に永続魔法・フィールド魔法が存在しなくても発動できるため、引いてしまったコンボパーツを墓地に落とす仕事もこなせる。その他【SPYRAL】が行うように、チェーン2で発動することで本命のサーチを通すなどにも活用可能。

天使族

主に《天空神騎士ロードパーシアス》(天使族2体以上)のリンク召喚のために経由する。

《アーティファクト-ダグザ》

唯一の縛りなしリンク2。

一般的な展開ルートを構築する場合は一択になるリンク2。光属性が中心ののデッキでは《ハイパースター》でも代用が可能であるが、ほとんどの場合はこちらに軍配が上がる。

「アーティファクト」のカード群を採用できるデッキであれば、余剰アドバンテージも確保できる。

戦士族

主に《聖騎士の追想 イゾルデ》(戦士族2体)のリンク召喚のために経由する。

《剛炎の剣士》

カード名が異なるほうのリンク2。《勇者トークン》+通常召喚したモンスターでこのカードをリンクし、《遺跡の魔鉱戦士》を添えるとイゾルデが成立する。

効果はおまけ程度なので使うことは殆どないが、炎・戦士のステータスになるため、リナルドを素引きしている場合にも展開に絡めることができるのは強み。

《コードブレイカー・ウイルスソードマン》

効果モンスターのほうのリンク2。餅スプ時代のスプライトのお友達であり、SPYRALのひとつの型の展開パーツ。

《コードブレイカー・ウイルスバーサーカー》と併せてシンプルにリンク値を増やす動きが取れるため、リンク主体のデッキであれば効果を活用しても良い。

魔法使い族

「憑依覚醒」モンスターの特殊召喚条件を満たしやすく、特に《憑依覚醒-デーモン・リーパー》や《憑依覚醒-ガギゴバイト》はデッキの動きに組み込みやすいため、地属性や水属性を扱うデッキで採用したい場合がある。

その他に、大会環境を考慮した際にも《神聖魔皇后セレーネ》(魔法使い族を含む2体以上)の素材や、《魔法族の里》の回答となるためプールを把握しておいて損はない。

《副話術士クララ&ルーシカ》は実用性に難がありすぎるため除外。

《サクリファイス・アニマ》

Lv1が使えるデッキであれば採用圏内。効果も弱くはない。

各種「霊使い」リンク

全属性揃っているため、リンク値の消費が気にならなければこれで良い。デーモンリーパーのためだけに出すには大袈裟すぎるので、あくまでも《神聖魔皇后セレーネ》へのルートの一つくらいに捉えると良い。

《落消しのパズロミノ》

レベルの異なるモンスターという特殊な条件であるが、各レベルに1体ずつメインデッキのモンスターが配られているデッキも多いため採用できる機会もある。

またXの択を増やしやすいカードではあるため、構築段階で動きに組み込める場合は、幅広いデッキで活躍が可能。展開デッキの先攻展開のコンボパーツが関の山か。

岩石族

主に《ブロックドラゴン》を墓地に送った時に場に残す岩石としての役割になるが、該当するモンスターが地属性なのでリンクの中継点として《ブロックドラゴン》の召喚条件を整えるためにも利用する。

《転晶のコーディネラル》

唯一の縛りなしリンク2。捲りにも使えるため効果も悪くはない。

悪魔族

多すぎる上に需要も薄そうなのでいくつか抜粋。

各種「トロイメア」リンクモンスター

汎用除去であるため、デッキの動きが絡まないならこれらで良い。下向きマーカー2つのトロイメアが存在しないため、悪魔族でリンクマーカーが重要な場合は、以降のカードの採用が検討できる。

《魔界の警邏課デスポリス》

完全縛りなしのリンク2。効果も悪くはない。

展開に使える効果ではないものの、相手フィールドに送った《夢幻崩界イヴリース》を生存させるような利用方法や、《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》と《闇黒の魔王ディアボロス》のような、リリースを扱うデッキで採用するとより強みを発揮できる。

《魔界特派員デスキャスター》

MD未実装カード。効果モンスター2体であり、ほぼ縛りなし。

悪魔族サポートとなるため、悪魔族デッキでの活用が中心となる。

獣戦士族

《鉄獣の抗戦》の素材確保にでも。

《空牙団の懐剣 ドナ》

種族が異なるモンスター2体というそれなりに緩い条件でリンク可能。

単体性能が高めなので、それを目的とした採用もあり。

鳥獣族

なし

《王神鳥シムルグ》(鳥獣を含む2体以上)のために出したいところですが、対応するモンスターは不在。《リプロドクス》を経由する必要があります。

獣族

《魔獣の懐柔》発動後に出せる、《鉄獣の抗戦》の素材ができるなど。

《クロシープ》

縛りなしの汎用リンク2。シンプルに効果が強い。

サイキック族

用途不明。

《PSYフレームロード・Λ》

唯一のほぼ縛りなしのリンク2。

リダンを添えるとγをサーチできるくらいであり、【PSYフレーム】でもない限りは殆どの場合は効果はおまけ程度。

《グラビティ・コントローラー》

EXモンスターゾーンのモンスターであればなんでも食べられるリンク1。

どちらかというとモンスターを墓地に送る仕事がメインであり、《エルシャドール・ネフィリム》を墓地に送っての《影依の偽典》の回収や、《相剣大師-赤霄》を墓地に送って《アークネメシス・プロートス》のコストを捻出するなどが可能。

制約や重すぎるわけではなく、ターンをまたぐとリンク素材にはできる。

ドラゴン族

《ドラグニティナイト-ロムルス》(ドラゴン族・鳥獣族2体)のリンク召喚を成功させるための中継点となる。鳥獣の汎用リンク2が存在しないため、エクストラだけで賄う場合は遠回りの必要あり。

《破壊剣士の守護絆竜》

完全縛りなしのリンク2。

全てが「破壊剣」並びに「バスター・ブレイダー」サポートであり、出張に向いているわけでもないので効果はほぼない。

《星導竜アーミライル》

ほぼ縛りなしのリンク2。

少し扱いづらいものの、一応展開効果も兼ね備えている。効果モンスターが並ぶデッキであれば、打点も高いこちらを優先的に採用するのがおすすめ。

①:このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと元々のレベルが同じモンスター1体を、このカードのリンク先となる自分フィールドに手札から守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14388

《氷獄龍 トリシューラ》

番外編。リンクマーカーの都合やリンク召喚不可の制約化で使える稀有なエクストラモンスター。何でも良いのでモンスターが並ぶと、それだけで高レベルドラゴン族へと変換できる。

展開ルートでランク9を出したくなったときにも便利。

植物族

該当高リンクは《アティプスの蟲惑魔》(昆虫族・植物族を含む2体以上)のみ。《アロマセラフィ-ジャスミン》は植物2体なので単体では不可。

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》

※ MD のみ生存、OCGでは禁止カード

詳細は属性編を参照。

サイバース族

膨大に存在するため、特別探す必要もないため詳細は割愛。特に扱いやすいものをいくつかピックアップ。

《転生炎獣アルミラージ》

《クリッター》や《鉄獣戦線 ナーベル》などの墓地効果を期待する下級を迅速に墓地に送ることができる。

一応転生が絡むデッキを組む場合は、《転生炎獣アルミラージ》から《セキュア・ガードナー》を経由すると、展開しながらガゼルを発火できる。このルートを使うとリンク先が消滅するので事前準備が必要な点は注意。

《リンク・スパイダー》

通常モンスターを効果モンスターに変更可能。特にトークンを効果モンスターにする際に利用する。

《セキュリティ・ドラゴン》

完全な縛りなしのリンク2の中で、唯一デッキを問わない効果を利用可能。

《プロキシー・F・マジシャン》

効果モンスター2体で融合でき、フィールド限定で融合ができるのでタッチで融合ギミックを取り入れたい場合には利用可能。

単純に効果モンスター2体と最も縛りが緩い魔法使い族であるため、その点のために利用しても良い。

属性編

属性は特定の属性を用意したいということがほぼなさそうではあるが、風属性・闇属性に例外が発生しやすいため特記。その他は基本的に種族編をプロットし直しただけとなる。

光属性

  • 《バックアップ・スーパーバイザー》(完全縛りなし)

  • 《アーティファクト-ダグザ》(カード名が異なる2体)

  • 《落消しのパズロミノ》(レベルが異なる2体)

  • 《PSYフレームロード・Λ》(トークン以外)

地属性

ブロックドラゴンのコストにでも。

  • 《クロシープ》(カード名が異なる2体)

  • 《空牙団の懐剣 ドナ》(種族が異なる2体)

  • 《転晶のコーディネラル》(効果モンスター2体)

炎属性

  • 《プロキシー・F・マジシャン》(効果モンスター2体)

  • 《剛炎の剣士》(カード名が異なる2体/戦士族)

  • 《トロイメア・フェニックス》(カード名が異なる2体/悪魔族)

風属性

風属性は《トロイメア・ゴブリン》が禁止カードであるため、縛りなしの2枚から繋げることはできない。無から生み出す場合はリプロドクスの採用が必要となる。

闇属性

闇属性はリンク2に明確な差別化点と採用理由があり、主に適当なモンスターを《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》(闇属性2体以上)に繋げるために利用する。


《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》

※ MD のみ生存、OCGでは禁止カード

効果モンスター2体という緩い縛りに加え、フィールドのモンスターを闇属性にする効果をもつため効果モンスター2体を含むモンスターが3体並ぶと確定で《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》まで繋がる。

勿論、単体性能でも強力。

《I:Pマスカレーナ》

リンクモンスターが絡まない展開を採用している場合、適当なモンスター2体を混ぜるだけで成立する。高リンク体に体制を付与できる点も good。

その他には以下が存在する。

  • 《コードブレイカー・ウイルスソードマン》(効果モンスター2体)

  • 《暗影の闇霊使いダルク》(闇属性を含む2体)

おわりに

一応効果の紹介もしてはいますが、中継点となって役目を終えるケースがほとんどと言えます。

ただその中でも実用レベルにはそれぞれのカードで差があるため、今後もカードプールの増加に相まってより強力なリンクモンスターが登場した際や、禁止解除などで使えるようになったタイミングで随時更新したいと思います。

それでは。

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