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軽井沢での出来事。

ゲイドルのぽたろうです。
先日、夏休みを取得して軽井沢に行ってまいりました。
リハビリがてら、時系列でだらだらと文章におこしてみました。

0.前書き

休息が必要だった。
足掛け4ヶ月程度のはずだった。古株として関わっていたプロジェクトが、傲慢と怠惰により半年以上も期間が延び、二度もリトライを重ねてなんとか形になったところだった。三度目はないと顧客から散々釘を刺されて、後輩を疲弊させてしまい、気づいたら思考停止していた。考える余裕がなくなっていた。申し訳ないと思うけれど甘すぎる感覚だけで仕事をした気になっていた自分がみっともなくて盆の初日は人の少ないオフィスでネットサーフィンをして無為に時間が過ぎていった。

その前日の夜、深く考えることもなく会員サイトから適当に宿をぽちった。ぽちるのと同時に、会社にバレてしまうとか、チケットの受取が必要だとか、一人で静養と顔のない人たちに失笑される姿が浮かんだ。
後悔しきったあとに、行き当たりばったりで無計画な私についてどうしようもない奴やな、ともう一人の自分が語りかけている姿が浮かぶ。仕事の出来なさ。そして、盆の初日に戻るわよん、もう一宿予約して、また後悔した。
このような社会情勢のなか、人と会わない休養とはいえ、申し訳ない。申し訳ないしか言葉が出てこない、語彙力の乏しさにため息が出る。
予定としては次のような感じだ。

土曜:午後に新幹線で東京から軽井沢へ。ローカル線で数駅の旅館に宿泊。
日曜:軽井沢の会員制ホテルに宿泊。(一人で)
月曜:軽井沢の会員制ホテルに宿泊。(一人で)
火曜:遅めの新幹線で軽井沢から東京へ。水曜からの仕事に備える。

まあ、詳細は考えてなくて、ホテル滞在メインでゆったりと過ごして日常生活から離れたいというのが趣旨だったし、なるようになるでしょう。
という無意味な前置きはこの辺にして、実際のところを書き連ねます。

1.8月15日(土) 出発

朝、久しぶりに少し川辺を歩いてみた。
月曜に体験レッスンで途中挫折したパーソナルジムによる腕の筋肉痛が8割方解消されていて一安心する。ひ弱というか都合の良い身体。
午前中にアニメを1話消化して、スポーツ用品店にむかった。プールに入る機会があるかもしれぬ、と思ってのことである。水着を持ちあわせておらずスポーツ用の少ししまった感じのを購入する。キャップとゴーグルの3点セットのシールが貼られていたがセット品はいずこ。ためらいつつも店員に聞くと、セールは終っていてシールの剥がし忘れだそうだ。がっかり。

昼飯を某パーラーのマンゴーパフェにしようと思ったのだが、このご時世でも土曜の昼時は混み合っており、次案のラビットちゃんがキュートなオムライスチェーンで果実盛り沢山のフレンチトーストをいただく。
夏休みなのだから楽しまないと損だ、と自分に言い聞かせる。果物だから大丈夫。我慢することはない。蜜の味と生クリームで至福なひとときを過ごせた。家で準備をして、少し早めに電車で東京駅まで向かう。待合室でカクヨムで読んでいた本が読み終わった。乗り場にメディアの方らしき集団を発見したので、見つからないように避ける。こんなときに悪者にされてしまったらたまったものじゃないわん。
新幹線は人がまばらもいいところで、改めて本当に申し訳ないと思う。車内で内田樹「街場の文体論」を読み進める。昔に読んだような気もするが、すぐに忘れてしまう性分なものですみません。一時期、内田樹先生にはまっていたときがあり、組合員の彼と京大まで講演を聞きにいったっけ。あの彼は元気なのだろうか。タイプじゃないので事には及ばなかったが、知的な感じで話が弾んだのは覚えているのよ。出会いは際どいSNSだったけれども。

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軽井沢には16時過ぎに着いた。暑いんだか涼しいんだか分からない。
ぶらりと歩いたあと、しなの鉄道の駅舎のなかにあるカフェで一休み。モンブランとシュークリームのセットで、そういえば長野は栗が有名なのだと、仕事で少し関わるようになった浅い知識でうんうんと頬張った。ソファーが洒落ていて、セルフサービスやけど上品なところやったよ。

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旅館に着いた。こじんまりとした旅館。洋室はベッドと机があるほかは広々としていた。少しばかし休んでからフロントに電話を入れて夕食会場へ。
信州の幸、といった感じはしなかったが、サンマの塩焼きや焼肉、刺身、那須のお浸しなど、一人で空間を楽しみながら夕食をとった。お櫃に並々盛られていたご飯もぺろりと平らげてしまった。部屋に戻って読書などをして(万城目学「鴨川ホルモー」、桜井のりお「僕の心のヤバい奴①」なぞを読んでおったわい)、dマガジンで「ことりっぷ軽井沢」で予習なぞする。

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車で来れば色んなところを楽しめただろうとも思う。たしかに駅周辺は車が多かったように感じた。まあ、ペーパードライバーやししゃあない。
旅館の大浴場に入る。昔ながらの大浴場、隅っこに筋トレ用のサイクルと懸垂器具が申し訳程度に置いてある。貴重品置き場がないのには困った。そういえば、この旅館ではWi-Fiが使えるのだが、まともに繋がらない。あとは、エアコンが年代物で稼働している音がうなるし、部屋の鍵もうまく閉まらないし、廊下を誰か歩こうものなら筒抜けなわけで、たまにはこういう体験もいいかな。でも、宿泊客には、翌朝までお目にかかれなかったし、ちょっとしたホラー体験を味わいましたとさ。無駄に文字数を稼いでいる。
エアコンの音がうるさくてびっくりするくらい眠れなかった。

2.8月16日(日) サイクリング

5時半に起床。うだうだと過ごして7時半に朝食を取る。今日の予定をインターネットで調べようにも接続が出来ないので、スマホでぽちぽちとな。
結局のところ、朝食会場には私の他に4名ほど名前があったけれども、チェックアウトするまで1人とも会うことなく終わった。そんなことあるんや。旅館のパカパカスリッパにシールで部屋番号が書いてあって、昨晩のうちにシールが剥がれかけていたのも良い思い出となりました。

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しなの鉄道で軽井沢まで戻る。地元の中学生とおぼしき男女グループがいて、男子2人が電車の地べたに座って、女子にやいやい言われながらも男同士、身体を近づけあってはしゃいでいるの、端的にいって尊いんですけど。
駅のロッカーに荷物を預けて、駅近くのコンビニに寄ったら、さっきの地元中学生集団にまた会って、跡をつけているみたいで気まずかったわん。

駅前の格安レンタサイクル店で電動アシスト自転車を借りる。ご老体なので普通の自転車に乗れないんです。そして、カルテットでも出てきた大賀ホールの前を通り過ぎて、胸を高鳴らせながら、少し自転車を漕ぐと、もう自然というか森のなかの小径といった感じでぐっとパワーが貰える感じがする。
日陰になっているところは風もあって涼しいのだけど、それでも汗ばむし、思った以上に暑い。別荘地のイメージに近い、というかあたりは別荘だらけで、表札みたいな木の札に所有者みたいのが延々と書かれていた。

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万平ホテルを人目見て、二手橋まで足を伸ばす。そして、軽井沢銀座商店街
ミカド珈琲が開店前で人が並んでいた。最初は人通りもそれほどと思ったけど、気づいたら活気が出てきて、自転車を駐輪場において、ぶらぶら歩いた後に、聖パウロカトリック教会へ向かった。感染症の影響で公開はしていなかったが、心の中のマリア様に合掌して、活力がほしいのおと言ってみる。

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その後、自転車で北上して旧三笠ホテルまで。どんどん坂道になって、まわりが木々に囲まれてきて、なんと長期休館中というか工事中でした。柵がしてあって中が良く覗けなかった。取越苦労かと思いきや、帰りは自転車のスピードが出て漕がずに疾走感が得られて風を切る感覚が清らか。ど田舎に住んでいたガキの頃はチャリンコ漕いでいたんですけどね、こういう感覚って初代ポケモンでサイクリングロードを通ってあのBGMに刷り込まれたときの記憶のほうがまだ残っているんですよね。ほんまにまあ悲しいことですが。

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それから自転車で雲場池に寄る。なんだろう、本当はこういうところに毎週のように来て思案したいものだけれど、都内近辺にあるのは作り物の自然で、こういうところにはなかなかたどり着けないものなのよね、と独り言をしたくなる。決して自分の主張があっているわけではないが、人が多いとか、変な気疲れとか、日常を想起させるとか、色んな要因があるのかもしれないね。

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夏は●●。やうやう黒くなりゆく肉体、少し盛りて、池に覆い被さる蔦葛が疼きたる。(自主規制により省略)あわれなれど幾年も情景が頭から離れぬは此処が発展池なのだと後に伝え聞きたるところなり。

大変失礼いたしました。
池の横で涼んでたら、ゴミのような文言が出てきた。

そこから万平ホテルまで引き返して、カフェテラスで軽食をとらせていただきました。このホテルはビートルズのジョンレノンと関係があるらしく、ジョンレノン直伝という触れ込みのロイヤルミルクティーと「伝統」という名のワッフル(ロイヤルミルクティーのアイスクリームと信州産りんごのタタン風)を食しました。ミルクティーはイノダ方式? 最初からミルクも入れられて提供されます。甘党なので堪りませんでした。
ワッフルも上品でこれまでの疲れが癒される感じを受けるわ。

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軽食を食べた後に次の予定を考えながら、森茉莉「恋人たちの森」の「ボッチチェリの扉」を少し読み進めた。なんかカフェに合っている感じがする。というか落ち着く。自分の語彙のなさに悲しくなる。ボッチチェリはルネサンスのあれだろうが、なんかボッチ、チェリーに空目してしまうあたり、疲れているのかもしれない。本当は「白糸の滝」に行くつもりにしていた。けれど思案するうちに、混んでそうだったりバスの時間を考えると、まあ無理に行かなくてもいいかなという結論に至り、このままサイクリングを続行することにいたしました。中軽井沢までひとまず漕ぎ切る。途中に中学校があったのですが、建物が中学校ぽくなくて三度見した。撮影禁止の看板があった。景観を大切にして、夜遅くまで店が開いてないのも、ある程度の場所ではないと出来なくて、ロードサイドとかどの街もコピーのように皆同じ顔をしているのから逃れるためにはかなりの困難を極めるのだなと感じた。

中軽井沢からが遠かった。山のなかを自転車で通過して、星野グループ創業の地、ハルニエテラス、星野温泉を過ぎる。駐車場は満杯そうだった。そして更に坂を登って、踏ん張って、電動自転車なのに乳酸が足に溜まってくるのがわかる。そして、木々に覆われたなかにセゾン現代美術館を発見し、そこから更に上昇すると、千ヶ滝という滝がある。長い道のりだった。少し歩くと目の前に滝が現れる。滝のまわりの川原には、家族連れが数組と、一番滝に近いところに黒く焼けたパリピ集団がいた。川に落ちないように、パリピに衝突しないように気をつけながら、滝の前にいくと涼しくて、しぶきがマイナスイオンを放出して、肌にはりが出てくるような錯覚を覚えた。癒しが包み込んでくれて、男の子のことを考える脳空間を一瞬だけれど、開放して自然の境地が入り込んでくるかのような体験。といっても数分で終了。

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途中、ハルニエテラスの床でシャーベットを急いで食べた。シャーベットってもっと氷の粒子を感じる、アイスと氷の中間だと勝手に思っていたのだけど、私の大好きなシェイク味もあって、大変美味しくいただけました。
帰り道は下り坂だから気持ちいのだけど、ブレーキが十分に聞かないし、歩道だと人がいたり凸凹で大きく揺れて、すごく怖かったわん。あと、慣れない長時間の自転車のせいかケツが痛くなってしょうがなかった。鍛えるか。

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ふんばって軽井沢駅前のレンタサイクル屋さんに着いたのが、ホテルへのバスが出発する15分ほど前。いやー充実した1日でしたね、疲れた。
バスが来て乗り込むも老夫婦に、年齢を重ねた御婦人が二名。うち一名はかばんにワンチャンを入れていた。目的地はみなホテルだということがわかった。私のような年齢の者が、一人でホテルというのはちょっと違うようだ。

チェックイン時に「部屋を変更できませんか」とか料理についてとやかく言っている方を複数見かけた。この手のホテルには多いのかもしれない。
部屋に入ると、一人で過ごすには広いと思った。脇にあるデスクで思索にふけることが出来るぞと思い、このつまらない文章を書いていたりする。自然の豊かさを示すかのように、大きな虫が一匹、部屋にいて明かりの近くをうろついていた。やれやれ。部屋で一休みして、電話で夕食の予約をする。
電話でのやりとりにものすごく時間がかかったが、まあ、よしとしよう。にしてもだ。このような施設に殿方と来たら素敵な時間を過ごせたのだろうな。大半が家族連れで、若パパが沢山いることに気づいた。なんか勝手に気まずくなる。フロント前の芝生を歩いて、夕食会場に向かった。プールでは子供の声が聞こえた。実は水着買ってきたんよお、でも入る勇気がない。

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夕食は一番安いのでブッフェにした。それでも諭吉半人分はくだらない。このような状況下のブッフェだけあって、品数を減らして、小分けにしたり、仰山な蓋が付いていたり、手袋着用を求められたり、なかなか考えられてあるのだけれど、取りづらいし周るのに時間がかかる。致し方なしでしょう。
社会人として在るまじきで、給仕の方が仕掛けるドリンク攻勢に気づかないふりをしていたのだけど、猛アタックされて、地元のビールをいただきました。追加費用発生。(ちなみに支払いは掛けでチェックアウト時精算だた)
なんかそこまで乗り切れず、一応、ライブキッチンぽいところで鮭とステーキは注文したのだが、どちらも網目焼きが売りなのか、網というか炭の味がした。スイーツもそこまで食べれなかった。ごろごろ野菜を麻婆で和えたものが美味しくて二回おかわりした。そんなところでしょうか。コスパ悪い。文句を言ってもしゃーないし、クレムおばさんとかわらなくなっちゃうわ。と思うわけだけれども、ブッフェだと楽しいのは1週目だけで、後悔しか残らないから、まあ明日は明日の風が吹く、違う、別のところにしようと思った次第でございました。

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ブッフェの後は、お腹がはち切れそうで、部屋で二時間ほど休んでから、大浴場へ。露天風呂から自然を感じながら涼むのも悪くなかった。
その後は、恥ずかしながら深夜まで動画漁りして、身体が疼きっぱなしで、なにも生産的なことが出来ずに終わってしまった。書きながら後悔。どうせなら24時間使用できるラウンジで読書すれば乙だったものを。

3.8月17日(月) 森と戯れて

6時前に起床。そのままベッドのうえでだらだらと過ごす。家より快適とはいえ、やっていることはいつもの休日と変わらない。そして、身体は信州にいるのに、東京の人肌情報や刺激的な映像ばかり求めて、朝ごはんも迷ったけどブッフェは高いし昨日の苦い思い出があるから、コンビニで買っておいたおつまみの帆立を干したものと、冷蔵庫に入っていたあまなつゼリーをいただいた。ゼリーは美味であった。そうして、ときよりスマホの画面から時間を確認しては、みんな仕事しているんだなあと思いながら、昼休みが開始し、終了し、うだうだと14時ごろまで部屋で過ごした。無為の極みだし、勿体ないこと甚だしいが、たまには都会の喧騒から離れた贅沢でない贅沢を味わってみるのも悪くはないと思った。というのは完全に言い訳である。

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14時頃、散歩がてら近くの塩沢湖を中心とした軽井沢タリアセンにお邪魔する。堀辰雄の山荘や有島武郎の別荘とかもあるらしい。ひとまず入園料800円を払って入る。混み合っている感じではなくて、お腹が空いていたので、軽井沢バーガーカンパニーで腹ごしらえをする。アボガドバーガーのパティ2倍に自家製ジンジャーエールをいただいた。バーガーは口に入らないし、信州黒毛和牛100%ビーフがにくにくしい。肉汁とソースがどばどば入っているものだから、包装紙から漏れ出して紙ナプキンが足りないしべとついた。

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その後、周辺散策として園内をぐるりと一周して、当初の目的であるボートを漕ぎたかったのだけれど、一人だと乗れそうなのがアメンボボーとといって剥き出しの車体で羞恥プレイさせられるやつでそこまでの勇気はなく断念した。本当はゴーカートとかも乗りたかったのだが、ちょっとおじさんになりすぎてしまった。子供がいれば違うのかねえ。まだまだ精進が足りない。

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そしてヴォーリズの設計の建造物「睡鳩荘」(旧朝吹山荘)を拝見。世界津々浦々のコースターを展示しておりました。小説の世界にでもありそうな建物で、調度品も思わず見入ってしまうほど。頭の中に文章が浮かぶよう。

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明子は欄干の上に頬杖をついて、ぼんやりと湖を眺めていた。動きの鈍い鴨が新緑の跳ね返す水面を糸を引くように泳いでいく。穂乃果は扉の外から明子の姿を静かに覗いていた。「あーあ、疲れちゃった」明子は鼻歌を歌いながら、バルコニーをくるりと一周して穂乃果の顔をすんと見た。明子の顔にはいつもの悪戯っぽい表情が戻っていた。

物語としてはひとなつの恋なんかで終わらせないぞ。シスターフッドもののボーイミーツガールもので、ついでに男の子同士の絆も入れて、別荘で隣り合った家族の一年に一度の交流というか、途中で上流階級の没落なんかも描いちゃって、まあどこにでもある話になるわね。はい。
いらん想像をして、建物の小さな売店にいくつかある本をみると、なぜかジュネの「悪童日記」があって、非常に謎なのであった。芥川賞作家、朝吹真理子の著作もあり、それはこの建物が朝吹氏の曾祖父のということか。

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途中、ひと休みをしたら、入園ゲートを出て、向かいにある軽井沢高原文庫の周辺へ赴いたのだが、別途入館料がかかりそうだったので辞退した。
ホテルに帰ろうかとも思ったが、正味1時間程度しか散策してなく、近くのコンビニに行こうかなとなって、結局、30分くらいかけて最寄りのセブンイレブンへ向かった。コンビニならローソンが通り道にあるのだが、まあ好みの問題もありますけんね。で、結局、夕食やら飲み物やらを買い込んだ。昨晩の夕食のことを思い出すと、風情がなくてもコンビニ飯の方がかなり安上がりだし、長野食材のトマトのマリネとかもあって、わりかし良かった。ホテルのテイクアウトとも悩んだけど、大海老天重が4,000円近くするのだから、やっぱり躊躇してしまうのよね。そして戻りがけに、某ファッションセンターがあったので寄って帰りました。私は旅先に行くと、ファッションセンター巡りをするのが趣味でして、、、軽井沢という似つかぬ場所にあるのにはびっくりした。真正面くらいにカインズがあったけど、結構、住んでいる人も多く、イナバの物置をはじめ、かなり重宝すると思う。

別荘とか普通のマンションもそうやけど、車が結構止めてあって、まあ定住している方もいて、季節限定でという方もいるのだろうけど、普通の生活がそこにはあって、憧れなくはないのである。はい。ホテル帰ります。途中で夕立が降って、涼を取れました。ホテルで美味だったゼリーを買おうとするも、間違ってはちみつゼリーを買っちゃったのはご愛敬。姿形が似てるから、笑って許して(byアコ)。
そしてまたしてもだらだらと過ごしたらあっという間で、コンビニで買った夕食(おにぎりセット、トマトのマリネ、サバの南蛮漬け、豚汁)を食しまして、20時30分頃に大浴場に失礼させていただきました。
本当に若パパが多い。タイプじゃないけど家族団欒という感じがしていいですね。車で来て自然を巡って、そして、思い出になる。
そういう場にいると、私なにしてるんやろ、と思うこと請負なのですが、家族を持つことはこの先ないだろうし、自分に似た子供なんて絶対やだ、負け犬の遠吠えでもなんでも、親に申し訳なくても、来たる日はこないと思う。

風呂上りにファンタとマンゴー杏仁豆腐ナタデココ入りを食べて優勝しました。お酒は普通に飲めるのだけど、いまだに晩酌というのが出来ない。
そしてあろうことか6時間近く眠ってしまうわけなのですね。

4.8月18日(火) マンゴーで締める

3時半に目が覚めて、ランドリーにて洗い物をする。
今日の予定を立てようとする。そうだわね、ここはひとつアウトレットにでも行こうかしらなどと考える。避暑地に来てまでアウトレットというのも、都会から逃げてきた意味、となるわけだけれども。ケセラセラケセラセラ。

チェックアウト30分前くらいまで部屋でうだうだして無為の時間を過ごした。相変わらず大きな虫はいて、最後まで気になって仕方がなかった。
チェックアウトを済ませて、バスに乗って軽井沢駅まで。後で気づいたが、部屋の冷蔵庫にコンビニで買ったマンゴー杏仁豆腐ナタデココ入り(2個目)やその他スイーツやらドリンクを忘れてきた。まあ今となっては小さなことなのかもしれないが悔しい。バスに戻る。途中も別荘地が続くのだが、大学の保養所だとか、企業の研修所みたいなところも各地にあって色々と想像してしまう。バブル時代の遺産というやつだろうか。保養所や寮も福利厚生という観点からは減少傾向だったのが、近年は新たな繋がりやビジネスということで見直しがされているみたいですね。将来の夢はコンビニオーナーか寮の舎監なのですが、結婚出来ないから無理そうですね。

軽井沢・プリンスショッピングプラザにやって参りました。(本文を書くために改めて調べたところ正式名称にアウトレットという文言は一切入っておりませんでした。誠に申し訳ございません)コインロッカーに荷物を預けて身軽になってブラブラと散策しました。お店を一周して、スポーツ系のお店を中心に冷やかしに入るのだけれど、目当ては商品1割、イケメン9割。本当にダメな性分やなと思うけど、ついつい目線がそっちにいってしまう。アディダスとプーマは入場制限がかかっていて、一番行きたかったのに断念いたしました。歩きまわると疲れるわけで、昼食求めてうろうろしますが、なんかこう決め手にかける。観光客価格(軽井沢価格)だから、躊躇してしまうわけでせうね。そんで、駅に戻って「峠の釜飯」を購入いたしました。

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昔のことである。碓氷峠を越えるために自力で走れない列車に牽引の補助機関車が横川で連結された。そのため、横川では待ち時間が発生した。待ち時間には、峠の釜飯を買って、ほくほくするのが乙だったのである。北陸新幹線で開通する前の話であった。

会社の再雇用おじさんから何回も聞かされた話である。仕事柄、長野に年数回通っていて、その話が出るたびにおじさんは昔の乙話を幾度となく繰り返していた。器は洗って再利用出来るのも乙なのです。(重いし嵩張るが)
新幹線に乗ったらこれまでの疲れがどっと押し寄せてきて、釜飯を食べたあとはぐったりとして東京駅までがあっと言う間だった。余韻に浸ろうとしても明日から仕事なのだという気持ちが頭をかすめて悲しくなる。

このまま家に帰ろうかとも思ったけども、時刻は14過ぎ。これは初日のリベンジを果たさずして帰るわけにはいかぬと思い立ち、某パーラーへ。平日ということもあり、ほぼ並ばずにいただけました。完熟マンゴーのパフェ。

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カップルか女子会かさもなくばという空間のなか、同士ともいえる、お一人様男性も一組先客でいらっしゃって、なんとも心強いではありませんか。
マンゴーシャーベットに贅沢果実。マンゴーが好きになった経緯が思い出せないが、おそらく性的興奮も関与しているんではないか。とにかく幸せよ。マンゴーとマロンだけは外せない。感覚が麻痺しすぎていて、季節ものを食べてようやく「あ、そういえば」といった次第に常夏のトロピカルを思い出す。そうやって日々の幸せを噛み締めて生きていくしかないのかな。

家に戻ってきた。数日前のままである。明日から仕事。夜に予約していた近場のマッサージに通う。格安なのだけど、担当によって当たり外れがあって、外れだった。同じところを繰り返し揉みしだかれて、単調極まりないのである。施術の90分がなんともぎこちなく終わった。新規開拓が必要かもしれない。そう思って、結局、夜更かしして寝たのは日を跨いでからだった気がする。気がするというのは、この文章を2週間たってかいているからで、手帳を見直すと就寝3時、起床6時と書いてあった。睡眠アプリから転記しただけであるが。ということで、四日間の記録とさせていただきます。

イケメンにモテるようにいい加減体づくり頑張ります。

断捨離を推し進めた結果、男の子が寄ってこなくなりました。