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読書日記(4)

ゲイドルのぽたろうです。
多方面に迷惑をかけまくって申し訳なく思うも体調は芳しくない。

2020/06/22(月)
「痴人の愛」の続きを読んだ。大森のあたりに芸術家が暮らしてたらしい中古の一軒家を買って、すんなり同居生活を始める。ハイカラな感じがひしひしと伝わってくる。男と女の関係というよりは、まだ親子というかナオミへの庇護みたいなものを感じて、いじらしいといった趣きであろうか。

2020/06/23(火)
先日買った文芸誌に紹介されていた根本昌夫「[実践]小説教室」を読み始める。主宰の講座から芥川賞作家が立て続けに出て、話題の先生らしい。懇切丁寧に教えている感じが好印象に感じた。
自分はインプットもアウトプットも少ない。なにが書きたいのだろうか。なにに心を打たれるのであろうか。思案しないといけないのだ。

2020/06/24(水)
大規模なトラブルを起こしてしまいまして、その対応に追われておりました。トラブルそのものはそこまで問題にはなりませんでしたが、現場に混乱を招いてしまい、大変後悔しております。反省しております。ほうれん草。報連相。法蓮草。南無妙法蓮華経。南無阿弥陀仏。本どころではなかった。

2020/06/25(木)
最近アマゾンで色んなものをポチりすぎる。ポチ袋のようだ。電子書籍一択だったのに紙の本に回帰しており、まあそれも良きとするか。相変わらず仕事のことであたまがいっぱいで本が読めませんでした。

2020/06/26(金)
久しぶりに上司が丁度その時間いなかったから、18:20には退社という珍しい一日でそれが当たり前でなくなっているのもどうかと思うが、お先に失礼しますが気が引けてしまうのだ。若い子たちは気負いがなくお先に失礼できるので素直に尊敬している。若さは関係ないのだろうし、そこに理由を求めてしまうとは自分も老いてしまったものだと思う。いけないいけない。
Youtubeで川谷絵音氏と山口一郎氏の対談を聞く。音楽について真剣に語られる場や広い間口に向けた番組やコンテンツが増えて嬉しい。需要があったりデジタル世代のクリエイターが当たり前すぎるからかもしれないが、ああこういうふうに書いてしまっては陳腐にしかならない。
「作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法」を一気読みで読了した。色んな人がいるのだなと思った。つまらない感想だ。

2020/06/27(土)
マッサージに行って散髪してだらだらと過ごした一日だった。噛み合わせが悪くて肩まできてますねと、マッサージの人に言われた。GW前に買った本棚をやっとのことで組み立てた。なかなか平行にならなくて苦労した。
重田園江「ミシェル・フーコー 近代を裏から読む」のさわりを読む。大学の頃スーファミのRPGツクールで監獄RPG作ったっけなと思い出す。大学入試かなんかの現代文でフーコーに関する文章が出て、パノプティコンとかディシプリンとかそういう上面に惹かれたものだったなあ。
久々にテレビを観た。映画を観た。「キングコング」という映画がテレビでやっていた。色んな要素が詰め込まれていて、飽きさせない。物語が凝縮されていて、動物の驚異だとかチームワークだとか現地人だとか住みついてしまった人だとかノンストップだったわん。恋愛要素はなかったけれど。
TSUTAYAに借りたCDを返しにいったら、20時までで返却ポストがなくて営業時間内にお越しくださいというメッセージがあって帰った。

2020/06/28(日)
掲示板をみて自家発電で満足して夕方頃家を出た。また、国会近くのホテルに来て重たい荷物を持って引きこもる。移動の電車で「熊本くんの本棚」の続きを読んだ。メタフィクションを逆手に取って、物語がめまぐるしく変わる。気づいたら大津に引っ越して、身近な人に不幸があったり亡くなったりそのなかで冒頭の出会いにつながる場面が描かれる。
違う人の視点から描かれるとまた違って見えることもあるのだろう。作者は本がすごく好きなのだろうし、創作が好きなのだろうなというのは異常なくらいに伝わってくる。刺激を求めている人にはぐさぐさ刺さるかも。
渋谷の大型書店に通う。週一で渋谷の街に来て、男の子の感じが他の街とは違うようでうきうきする。浪人時代に梅田の大型書店まで足繁く通って、毎回同じ棚に新たな発見を求めて楽しみにしていたときがあったことを思い出した。帰りに激安焼肉で腹を満たして、大浴場に入って、掲示板ばかり見てホテルに来た目的を達せず、寝不足のまま終わってしまった。
なんだか書きたいことがはっきりしてきた気がして、インターネットで検索して済ました気分に陥っていけないことだと思いながら、時間ばかりが過ぎていくのが我ながら学習のしないやつだなと感心しました。


断捨離を推し進めた結果、男の子が寄ってこなくなりました。