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NIO Dayハイライト(バッテリー関連)


1/9 NIO Dayが行われました。その中でバッテリーに関して大きな発表が行われましたので、関連情報を動画から抜き出しました。

CEO登場、李斌さんです。46歳。ちなみにイーロンマスクは49歳。

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NIO Communityは増加を続けている。昨年43,727ユーザーを迎え、75,641ユーザーとなった。

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充電・交換ステーション関連

NIOは2021年、Battery as a Serviceを更に推し進めていく

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現在66%のユーザーがPower chargerを設置している

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これまでに100か所のPower Charger Stationsに、792台のChargerが設置されている 

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30都市、28500のPublic charging stationを活用できる

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NIOの177の Power Swap Stationが作られている

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これまでに149万回のバッテリー交換が行われ、12秒に一台の交換が行われている。

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本日Power Swap Station 2.0を発表する

日に312回の交換を実現。これまでの3倍のキャパシティ

車は自動でステーションに止まることができる

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2017年のNIO Dayで2020年に1100のパワーステーションで交換ができるようになると言った。まだこれは実現していない。ただ我々は目標を諦めておらずパワーステーションの設置を加速していく。今年の末までに500のパワーステーションの設置を進めていく

新型バッテリーパック

現在のバッテリーパック交換システムで、我々はバッテリーを進化させてきた。

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今回150kWhのバッテリーパックを発表する

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固体電池を採用

We ought to set higher targets for ourselves. 

This is the 150kWh battery. 

We adopt the most advanced production ready. 

Solid state battery technology

to improve the energy density by 50%

Through material and process innovations

the 150kWh battery boosts

an ultrahigh energy density of 360Wh/kg

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この辺りが、採用技術の詳細。どなたかこの情報から今回採用の電池がどのようなものなのか推測できる方、ぜひ情報・ご意見をTwitterまでお寄せください

The in-situ solidification and hybrid electrolyte

secure the cell safety

The inorganic pre-lithiation and Si/C composite anode

together with the nano-coating and nickel ultrarich cathode

can significantly boosts the energy density

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現在のES8航続距離730km

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新しいバッテリーパックでは、すべてのES8シリーズが850kmを超える航続距離

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150kWhを搭載する新モデルは1000kmを超える航続距離となる

The upcoming new model with 150kWh battery will range over 1,000km

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NIOのPower service systemを利用し、すべてのユーザーは150kWhのバッテリーにアップグレードすることが可能となる。

This is landmark milestone

Under NIO's power service system

every user can opt to upgrade 150kWh

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量産をスピードアップしており、来年のQ4から納車できるようになる予定

We are speeding up the mass production

and will start the delivery from Q4 next year

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2012年以来、究極の車を考えてきて、2017年、車のビジョンNIO eveを発表した。

車の未来は人々の時間を開放、心地いい二つ目の居間となる

我々のビジョンは一歩ずつ近づいている

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雑感

今回NIOから「固体」電池を採用した新バッテリーパック製品が発表されています。これが全固体電池と同じなのかどうかについては、もう少し情報が必要と思います。ただし、発表されている航続距離については、かなり長いと思いますので、何かしらのバッテリー技術の改善が積み増されている可能性は高そうです。

ぜひバッテリー技術の知見がある方より、Twitterまでフィードバックいただけると幸いです。

=>その後、バッテリー技術にお詳しい方にご意見を伺いました。

今回の発表で提供されている限定的な情報から考えると、総じて、完全固体の電解質の物体を用いるのではなく、ゲル状の半固体的なのではないかとのご意見でした。全固体、半固体等に明確な定義があるわけではないようなので、線引きが難しいところですが、日本の技術者の方は、ゲル状のものは全固体と呼ばないというコンセンサスが多いような印象を受けました。NIOも全固体とは呼んでいないので、トヨタなどが開発している固体の電解質とは少し違うのかなという印象を自分も受けました。

例えば、以下のやけに電池に詳しい孫悟空さんの情報は整理されており、素人にもわかりやすく参考になると思いますので、ご紹介させていただきます。

なお、キーワードの全固体電池に関しては、以前こちらのノートでまとめていますので、ご関心のある方はご参照ください。

以上です。

最後に、少しでもお役に立てましたら、イイねボタンをクリックしていただけると次の記事も頑張って書けそうです。よろしくお願いします。

参考





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