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国別対抗 第二回ETFワールドカップ開催(2020年12月)

さて、いつまで続くかわかりませんが、自分も米国外のETF投資を開始しましたので、引き続き可能であれば月次で各国のETFパフォーマンスを見ていきたいと思います。

せっかくなので、国別だけでなく、地域オールスターチーム、全世界オールスターチームなども加えて見ていきたいともいますので、次回までに選手登録するETFを探していきたいと思います。

データの読み方

データはいろいろな読み方があるので、活用者によっていろいろな使い方や解釈ができると思います。ここでは、縦軸に年初来パフォーマンスと横軸に月次パフォーマンスを用いて分類し、3つの部門を表現しました。国名をグラフに置こうとしましたが、あまりにもごちゃごちゃしてしまうため、Ticker Nameとしました。Ticker Nameと国の対応については、続いている対照表を参照ください。

なおデータは、12/31のマーケット終了後に取得したデータになりますので、主に12月の実績と言えると思います。

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結果発表・雑感

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以下にそれぞれの部門の国と数値を示しますが、ベンチマークは米国ETFです。ここではVTIをベンチマークとします。各国のETFは全てBlackRock社の国別ETFを参照しました。

米国(VTI)  年初来 19%, 月次 3.0%

第一に、出遅れ急上昇部門です。今後の株価上昇が期待できる国として、コロナのダメージからの回復が遅れていて(年初来パフォが低い)、最近エンジンがかかってきた(月次パフォが高い)国を選択するという考え方があると思います。その観点で、見てみるとオレンジのエリアが該当ETFに当たります。

コロンビア  年初来 -18.3%, 月次 15.3%
トルコ   年初来 -2.2%, 月次 15.4%


第二に、ノリにノッてる部門です。これは、既にコロナ以前よりも株価は回復していて(年初来パフォ高い)、引き続き高い成長を維持している(月次パフォ高い)ハイパフォーマーの国々です。緑のエリアが該当ETFになります

韓国     年初来 38.4%, 月次 10.5%

第三に、まだまだこれから部門です。こちらは、年初来パフォも、月次パフォも低い国々です。年初来は低いといっても、第一のカテゴリの出遅れ急上昇よりは既に高い位置にいます。青のエリアが該当ETFになります。

ブラジル     年初来 -21.9%, 月次 6.3%
チリ     年初来 -9.4%, 月次 7.1%
オーストリア  年初来 -4.7%, 月次 6.0%

今月は先月よりも全体的に勢いが落ちている印象です。先月に続いて上位に食い込んでいる顔ぶれもあります。出遅れ急上昇部門からはトルコが二か月連続ランクイン。政情が不安定な印象ですが、株価は堅調に推移しています。ノリに乗っている部門は、顔ぶれが少なくなってきましたが、引き続き韓国がランクイン。堅調な半導体、LG ElectronicsがMagnaとのEV用部品のJoint Venture設立のニュースで一日で株価25%上昇したりと話題に事欠かない一か月でした。まだまだこれから部門は先月の出遅れ急上昇からブラジルが部門替えで登場、先月から引き続きチリもノミネートです。ポーランドもブラジルと同じく出遅れ急上昇から部門替えでこちらにノミネートです。ポーランドは組み入れ第一位企業のCD Project、2020年で世界で一番大型ゲームの一つ、Cyberpunk 2077のLaunch失敗で、株価急落にもかかわらず健闘したと言えるでしょう。

ちなみにCD Projectは12/4株価から42%減という、厳しい状況です。

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これらはあくまで年初来と月次パフォーマンスのみから分類した国々です。実際の投資に当たっては、今後の各国ごとの経済動向、リスク、バリュエーション等を鑑みた上で、総合的な選択が必要になってきます。よってこちらはあくまで数値としての参考となります。


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