勤務19日目 初めての雨天配達
「ついに雨の配達が来たか……」
朝の雨天を見て思いました。
天気予報アプリをチェックして、雨の配達は避けられないことがわかり、覚悟を決めて出勤。
少し組み立てをやり、当然ぼくは遅いのでベテランの大先輩が残りをちゃちゃっと組み立ててくださり、車庫へ行ってみると、そんなに雨は強くなかったので、
「これならカッパ着なくてもええやろ」
なんて思ってしまい、防寒着を羽織るだけで出発。
で、途中で雨脚が強くなりました。
朝、雨の配達を覚悟したはずの自分。
どうしてカッパを積まなかった。
焦ってたんですよ、はやく出発しないと、と。ぼくはそういうことがよくあります。
シートがすぐに雨で濡れるので、お尻がべちょべちょでした。でも郵便物はなんとか濡らさないよう気をつけて配達しました。
午後からはきちんと雨具を身に着けて出発しました。
雨脚がさらに強まり、郵便物を濡らさずに配達することはまず不可能。面倒くさかったです。
でも、任されたところは全部配り終えました。
まだ全然地図を離せないので、確認しまくってしまって時間がかかります。
たとえ合っているとわかっていても、確認せずにはいられない。表札のない家ばっかりですから。
特に田舎は、家と家の距離が離れていたり、家が大きかったり、入り口からポストまでの距離が遠すぎて……地図を確認せずに中へ入って玄関に表札がかかっていて別の名前だった、ということも何度かあります。
かなり手こずっています。
でも。
楽しいですよ。
なぜだか楽しかったです、雨の配達。
「こんなに雨降ってるのに配達している自分、可笑しい」
という感じでした。
ぶっちゃけると、実は、働いているという気持ちにすらなっていません。
まだ無職で引きこもっている状態が続いている、という気持ちでいます。無職で引きこもりの状態になにか変なモノがくっついた、っていう具合です。
たいへん不思議な気持ちで会社にいます。
ようやく一人で配達に出させてもらえていますが、まだ郵便配達員の自覚がもてないです。
区を一人で全部やれるようになったら、「働いている」という気持ちになれるのでしょうか。
はたして区を回れるようになるまで、あとどれくらいかかることやら。
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