防衛省 令和5年度『予算の概要』の概要と、思ったこと
防衛省が今年も『予算の概要』を公開したので、気になったことと、感想を少しだけ書きます。
ざっくりこんな感じ
1.あと5年以内に戦争起きるかも!
2.殴られる前に封じます!
3.万が一殴られても戦います!
4.長期戦に備えて体力つけます!
5.隊員をもっと大事にします!
6.新兵器を作って使います!
パッと見で個人的に思ったこと
防衛力抜本的強化「元年」予算というワードセンスのアレさはさておいて、防衛省本気なんだな〜て印象です。
多次元統合防衛力、領域横断作戦、航空宇宙自衛隊(←正気ですか?)みたいな格好の良いお題目がなんとなく宙に浮いていた中で、やっと予算が降りてきたことによってそれが一気に現実味を帯びた感じ。
気になったこと
ここからは気になったことをいくつか書きます。例えば4ページ目の「生活・勤務環境(備品、日用品、被服、宿舎等)は、所要額を しっかりと確保。特に、隊員の健康にも直接影響があり、部隊からの ニーズも高い空調は、最 大 限対応」
↑
これ
「外気温38℃なのに22時で冷房が止まる!?」みたいな地̶獄̶鍛錬はないのか〜と思うと、最̶高̶の̶気̶分̶残念です。
それと、これ↓
この二つの予算、金額が逆じゃないのかなと率直に思いました。「自衛隊はサイトを見捨てていない!意識調査によって心情を把握している!」みたいな印象を受けてしまいます。
まぁこれが2000万が6000万になっても大したペースアップにはならないかも知れませんが、せっかく“安定した財源”で賄うなら、大胆な給与増に踏み切っても良いのではないかと思います。
入隊前「自衛隊は僻地勤務でも手当が厚いって広報官のおっちゃんが言ってたなぁ〜。さすが親方日の丸」
入隊後「……()」
と、こんな悲劇が過去延々と繰り返されてきたのかも知れません。少なくとも、縁故募集(隊員自主募集)で部外の人を勧誘する自衛官は、嘘はつきたくないはずです。
まとめ
「たまに撃つ 弾がないのが 玉に傷」なんて詠まれた冷戦期。ゴジラのかませ犬に徹した平成。そして令和の大軍拡。今後この予算がどのように反映されていくのか、気長に見ていきます。
リンク↓
我が国の防衛と予算(案)Defense Programs and Budget of Japan
~防衛力抜本的強化「元年」予算~ 令和5年度予算の概要
https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2023/yosan_20221223.pdf
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